映画『アキハバラ＠DEEP』。
石田衣良の小説の映画化です。
秋葉原が居場所のヲタク５人が、ユニークな発想で世の中を賑わしていく青春ストーリー。 一人じゃなにもできないハンパで孤独な連中が、仲間との絆を深めることで、トラウマを克服して、力強くなってゆくお話です。
主演は成宮寛貴、そして、彼の仲間役として三浦春馬が出演しています。
全員の個性が光る作品でした。
三浦春馬もちょっと変わっているけど、清潔感のあるエリート少年を好演。
おすすめの映画です。
よかったところ、残念に感じたところ、などを書いていきます。
アキハバラ＠DEEP
作品情報
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製作年度 |
2006年 |
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上映時間 |
119分 |
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監督 |
源孝志 |
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キャスト |
ページ（成宮寛貴） アキラ（山田優） ボックス（忍成修吾） タイコ（荒川良々） イズム（三浦春馬）
ユイ（板谷由夏） 渡会藤子（寺島しのぶ） 遠坂直樹（萩原聖人） |
予告
好きなところ・５人の個性
秋葉原を居場所にする、ページ、ボックス、タイコ。
彼らはそれぞれ人生相談サイトに悩みを打ち明けていましたが、そのサイトの運営者がこの世を去り、サイトのヘビーユーザーたちとして知り合います。
ページたちはサイトの管理人のイズムと、ネットアイドルのアキラを加えた５人でネット運営会社を立ち上ます。
その会社名が「アキハバラ＠DEEP」。
アキハバラ＠DEEPのメンバーは、ボロボロの建物を借り、そこを事務所にします。
人生相談サイトにかかんに相談していたメンバーなこともあって、全員大変個性的です。会話のテンポもくて楽しい。
●ページ（成宮寛貴）ハッカー・吃音があるので会話は主にチャット。
学校でいじめられたトラウマが影響しているらしい
●アキラ（山田優）ネットアイドル、格闘家・作業も得意で、とても強いがファイターになったのは過去に父親から受けたDVが影響している
●ボックス（忍成修吾）グラフィックデザイナー・重度の潔癖症でいつも念入りに除菌している。人の目を見て話すのが苦手
●タイコ（荒川良々）メカニック・光を見るとフリーズを起こして動かなくなる
●イズム（三浦春馬）プログラマー・長時間日に当れない病気で昼中は白のコスプレ姿。年齢的には高校生だが、アメリカの高校で飛び級卒業して、マサチューセッツ工科大学を休学中のおぼっちゃまで礼儀正しい
ページの葛藤も好きです。「窓を開いて」という呼びかけは、メンバーに向かって、チャットで話しかけるときの合図。
だいたいリーダーはグイグイなのが一般的ですが、ページはそういうタイプではありません。
全員が心に傷を抱えている。
だからこそ、世の中の人が何を求めていて、何をすれば人のためになるかに敏感でいい商品がつくれる。
そういう場面は、見ていて微笑ましかった。
ボックスは、超がつく潔癖症で、いつもテーブルを拭き拭きして除菌しています。
そんな場面もコロナ下の時代で見ると、全然普通の日常です。
先駆けとも取れる新しさを感じてしまいました。
ページはオリジナル性の高い、サーチエンジンをつくることを考えていました。
そのことをメンバーに相談します。
やがてアキハバラ＠ディープのメンバーの個性をAIに取り込み、一緒に悩んで一緒に探してくれるサーチエンジンをつくることになります。
Cookieのターゲッティング広告みたいなもの？
この時代からすれば、斬新なのでしょうね。
全員で必死に作業してどうにか運用まで漕ぎ着けますが、それを狙っている悪いやつが現れます。
三浦春馬の演じるイズムくんがかわいい！
この映画も三浦春馬が出演しているので見たのですが、キャラクターの個性も彼の演じるイズムがのキャラクターがもっとも好きでした。
ビジュアルも面白くて好きです！
この衣装でいる本人は、きっと相当大変だったに違いありません。
暑くないのかなと思っていたら
話の中で「暑くないの？」と尋ねられ「非常に暑いです」と誠実に答えていました。
そりゃー暑いだろうね。
着ぐるみバイトみたいな格好ですから。
ページが全員から怒られるときも
「ふざけるな！」
「ふざけんな！！」
「ふざけないでよ！」
「……ふざけないでください」（すごくかわいい）
というのは、ひとり16歳という未成年の役だから。
ほぼ実年齢の役ですね。
Twitterでの声
アキハバラ@ DEEP
— 中窪 大地 (@com69031434) July 18, 2020
映画版もドラマ版も個人的に好きな作品だったなぁ。
三浦春馬さんお疲れ様でした。ゆっくりと休まれて下さい。 pic.twitter.com/jLb2ISoL06
残念なところ・闘いに無理がある
アキハバラ＠ディープのメンバーが作り上げた、サーチエンジンは日本でトップのIT企業の社長、中込（佐々木蔵之介）の目に止まります。
中込は、ページに、サーチエンジンとアキハバラ＠DEEPのメンバー全員を自分の会社で引き取りりたいと莫大な金額を持ちかけます。
ページは中込が信用できなかったことに加えて、サイトを有料化する考えの中込とは真逆な考えを持っているため、結果的に中込の申し出を断ります。
中込はどうしても、ページたちがつくった検索エンジンがほしくて、空き巣を装ってサーバーを奪ってしまい、さらに立ち上がったページたちを暴力でねじ伏せようとします。
でも中込の会社は大勢の非正規雇者たちが、あまりの差別に立ち上がってデモ活動をしていたりと、内情はグズグズ。
だからサーバーは手元に……
盗まれたものだから戻るのが当たり前といえば当たり前じゃんという。
中盤までは本当に面白かったのに、ストーリーが中込との諍い（しかも一方的に中込が攻撃してくる）が強引すぎたところが残念でした。
さいごに
映画『アキハバラ＠DEEP』の原作は2002年に発売されています。
メイドカフェやヲタク文化が花開いた頃。
秋葉原の街もこの頃とは変わりました、きっとこれからも変わっていくのでしょうね。
この作品のメンバーも変わりました。
あまり言いたくないけど、いい時代だったんだな。
ページの成宮寛貴は引退、アキラの山田優も女優としての活動は休業中の状態です。
５人もいたのにと思うと切ない。
すごくいいメンツなので続編だって見たかったと、今更ですが残念でたまらない気持ちです。
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それではまた。
のじれいか でした。
