【映画】『SUNNY 強い気持ち・強い愛』
1990年代の元気いっぱいな子ギャルの仲間たちが、20年後に再会する話。当時の思い出と、成長した彼女たちが抱える問題を、面白くそして切なく描いた作品です。
映画の好きなところ、三浦春馬をはじめとするキャストについて、残念に感じたことについて書きます。
SUNNY 強い気持ち・強い愛
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作品情報
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製作年度 |
2018年 |
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上映時間 |
118分 |
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監督 |
大根仁 |
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キャスト |
・篠原涼子 ・広瀬すず
・小池栄子
・ともさかりえ
・富田望生
・三浦春馬 ・キムラ緑子 ・坂口涼太郎
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予告
好きなところ・懐かしい時代の再現
夫と高校生の娘と暮らす奈美（篠原涼子）は、表向きは恵まれているものの、実は冷えきった家庭の主婦。
寂しさを抱えている奈美は、訪れた病院で、高校時代の仲間でグループのリーダー、芹香（板谷由夏）と偶然の再会をします。
再会を喜ぶ二人ですが、芹香は病気のため入院中で余命を宣告された身。
芹香は奈美に、昔の仲間（SUNNYのみんな）に会わせてと頼む。
奈美は、芹香のために20年間会っていない彼女らを探すことになります。
連絡先も知らない４人を探すことができるのか。
また見つけ出しても、相手の状況はどうなっているのかわからない。
奈美は不安を感じつつ、手がかりを求めて母校を訪ねるのですが、そのとき奈美の時間が20年前へ戻ってゆきます。
登校中のルーズソックスの女子高生たちが、久保田利伸の『LA・LA・LA LOVE SONG』に合わせて踊る場面は『ラ・ラ・ランド』のオープニングを思い出しました。（ダンスシーン多めです）
物語は、現在と20年前が切り替わりながら進んでゆきますが、流れが自然で無理がない。
ルーズソックスやミニスカートのギャルファッションや、男子の出番は多くありませんが、懐かしい渋カジファッションが登場します。
小沢健二、安室奈美恵のBGMが効果的に入り、無理なく20年前に戻ることができる演出は楽しくていい。さすが映画『モテキ』をはじめ、テレビドラマを数多く手がけてきた大根仁監督らしいアゲっぷりです。
キャラクターの個性が光っている
「SUNNY」とは同じ高校のクラスメイト６人がダンスコンクールに参加するために名付けたグループ名。
そのSUNNYのメンバー６人の個性、変化、できごとをまとめました。 1990年と2008年、役者も別人なので混乱しそうですが、キャラが濃いので大丈夫です。
1990年の登場人物は？
SUNNYの女子６人組はとても個性的。メンバーについては下記の囲み参照。
メンバー以外では、SUNNYのメンバーたちの楽しい高校生活に割って入る同級生のブリタニ（小野花梨）の存在感が大きい。元々ブリタニは芹香の友だちでしたが、芹香は薬物に手を出したブリタニを見切っている。そのためブリタニはSUNNYのメンバーに嫉妬している経緯があります。
だからこれでもか！というくらいにブリタニはSUNNYのメンバー、とくに転校生なのに芹香から可愛がられている奈美に対して怒りを向け、生活を妨害します。
なのでブリタニがいなければメンバーはおそらく平穏に楽しく過ごせたはず。
それだけ濃いキャラということです。
また奈美の初恋の相手、渉（三浦春馬）の存在も欠かせません。
渉自身はまったく悪気がないだけに罪つくりな男です。
＜SUNNYのメンバー・高校時代＞
●阿部奈美・淡路島から転校してきた極貧女子。
周囲についていくのがやっと（広瀬すず）
●伊藤芹香・リーダーで男勝り。将来は結婚なんてしなくていいからバリバリ働きたい（山本舞香）
●梅・ダイエットを頑張ると公言しながら食べるのが大好き（豊田望生）
●裕子・貧乳コンプレックスだけど、お金持ちと結婚したい（野田美桜）
●心・将来は美容師になって店を出したい（田辺桃子）
●奈々・メンバー1の美人で人気読モ。クールで人を寄せ付けない（池田エライザ）
メンバー以外
●藤井渉・大学生に通いながらDJをしている。奈美の初恋の相手（三浦春馬）
●鰤谷美礼（ブリタニ）・SUNNYと同じ学校の子ギャル。芹香と友達だったが、ヤバイことに手をだして芹香から絶縁される。そのため芹香の仲間たち、とくに転校生の奈美に嫉妬する（小野花梨）
1990年のまとめ
●奈美は淡路島からの転校生。親の仕事が倒産して転校してきた。
極貧でルーズソックスも買えない。
●奈美の家族は貧困で、父（橋本じゅん）、母（キムラ緑子）と、アニメヲタクな兄（坂口涼太郎）、キレると怖いおばあちゃん（三田和代）と暮らしている。
●ブリタニが狂って事件を起こし、SUNNYのメンバー（奈美、芹香、菜々）に火の粉が飛ぶことに。
●藤井渉（渉さん）は、渋カジ大学生。
やさしくていい男だが、免疫のない女の子を勘違いさせる罪なやつ。
●SUNNYのメンバーで唯一、奈美を嫌う菜々。
ダサいからと嫌っていたが、理由はほかにある。
2018年のSUNNY
1990年のSUNNYのメンバーはこう変わります。
●奈美・結婚して一見幸せだけど、本当は張りぼて（篠原涼子）
●芹香・仕事で成功したが、病気で余命宣告されてしまう（板谷由夏）
●梅・ダメ男と結婚、不動産会社で働くが営業成績があがらない（渡辺直美）
●裕子・美容整形で巨乳になったが、整形外科医の夫は浮気（小池栄子）
●心・経営していた美容室が破産、転落の人生（田辺桃子）
●奈々・行方不明（池田エライザ？）
メンバー以外
●中川・落ちぶれた雰囲気の私立探偵。奈美と梅から依頼され、SUNNYのメンバーを探す（リリー・フランキー）
●藤井渉・店を経営している（橋爪淳）／渉の息子（三浦春馬）
2018年のまとめ
●メンバーは20年間会っていない。ブリタニとの抗争が原因している。
●奈美の娘（松本穂香）は反抗期もあって、奈美とうまくいっていない。
●梅は建物の営業をしているが、まったく売れずに上司（新井浩文）からどつかれる。
●心は借金で、身も心もボロボロ。
●裕子は夫の浮気で離婚を決意。
●奈美はSUNNYのメンバー探しをするうちに、昔の恋を思い出し、中川に渉のことを調べさせ、会いにいく。
残念に感じたところ・さっさと会いに行け！
20年間一度も会っていない友人から、会いたいと言われたらどうするか。
奈美（篠原涼子）と梅（渡辺直美）が雇った探偵（リリー・フランキー）の調査で、美容整形外科医と結婚してセレブ生活を満喫する裕子（小池栄子）は、実は夫の浮気問題で大変なこともあり、最初、芹香を尋ねるのを拒みます。
やっと見つけ出した、心（ともさかりえ ）は、借金で大変な状態。
色々大変なのはわかる気がしますが、すぐ会いに行けばいいのに、どうして行かないのか不思議でした。
また、奈美は思い出を振り返るうち、渉のことが気になって会いに行きます。でも渉（橋本淳）は、奈美が誰だかわからない。奈美は名乗る気はないようで、大昔のフライヤーを渡して去っていきますが、それは完全なる自己満足。もし名乗らないなら見るだけにすればいいのに。
渉は奈美のことをずっと誰だかわからない可能性が大なので（というか、まずわからないだろう）疑問だけが残ることになってしまい、ちょっと気の毒に思えました。
ネタバレ・疎遠になったのは？
探偵まで雇って友達探しをする奈美と梅ですが、結局、菜々の居処はつかめないまま。そもそもどうしてSUNNYのメンバーは疎遠になったのでしょう。
奈美は夫に「女の友情なんてそんなもの」と馬鹿にされますが、ただ何となく会わなくなったわけではありません。
普段から奈美はブリタニに目を付けられていましたが、その都度、芹香、菜々に助けられていました。でも寂しさから薬に手を染めてラリったブリタニが奈美に近づき、それを助けようとした菜々が顔を傷つけられ、その騒動でSUNNYのメンバーは空中分解してしまったのです。
気まずくて普通に会えるようになのに20年かかったわけですが、悪いのはブリタニなので、そこまで疎遠になる必要はないと思いますが、どうなのだろう。
また、モデルの菜々は、田舎者の奈美を嫌っていましたが、その理由は芹香が指摘しているように「似ている」と感じていたから。
本当は好きだったのに素直になれなかったという意地張りだけのオチ。
菜々と奈美は心を割って話すことで、深い友情を得ます。（よかったよかった）
渋カジ罪な男、三浦春馬の露出は20パーセントだが
奈美の初恋の相手、渉役を演じている三浦春馬は、ロン毛の渋カジ姿で王子様のように登場します。
露出は２０パーセントくらいかもしれませんが、奈々個人にとってはとても大きな存在です。
それに女の友情の話なので、男の人が登場する場面は貴重で光っています。（キラキラ✨）
三浦春馬のおもな出演シーンをまとめました。
●梅の兄の友人として登場
このとき奈美は、渉に一目惚れ。
●街を歩く渉を発見した奈美が追う
颯爽と渋谷の街を歩く渉を奈美が発見。
奈美は渉がDJをしているクラブに続いて入ります。そこに偶然ブリタニが。
ブリタニにからまれる奈美を渉が救出。
そして「何か言われたら、俺のこと彼氏って言っていいから」と奈美に言う。
いいのか？ 本当にいいのか？ と問いただしたくなりました。
免疫のない女の子じゃなくても参ってしまう一言です。
●海辺でさわやかDJ
会場でDJをしている渉を見にきた奈美でしたが、渉と一緒にいたのは奈々でした。
そこで奈美は、渉と奈々のキスシーンを目撃してしまい、玉砕します。
●2018年で渉の息子として
奈美が居場所を突き止めた店にいくと渉とそっくりな息子がいます。
短髪ですっきりの三浦春馬が登場してすぐに去っていく。この場面、個人的には結構好きです。
おわりに
『SUNNY 強い気持ち・強い愛』について書いてきました。
今回ブログに書くので見直したのですが、やっぱりいい映画だったな。
10代、20代の人には理解できないかもしれませんが、30代に入るとわかりみが深くなっていきそう。
時間が経って見直すと、また別のよいところを発見できそうな映画です。
「会いたい人には意地を張らずに会っておけ」
これですかね。
▼三浦春馬の出演映画まとめもあります。
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それではまた。
のじれいか でした。
