映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』。
人気コミックス「進撃の巨人」の実写版映画、前編『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』の後編です。
前編よりこちらの方が、私は好きでした。
三浦春馬が主演でも実写版には抵抗がありましたが、それでもやはり、観てよかったと思います。
ちなみにアニメは前編部分しか見ていないので、後編については映画のみの感想です。
それではネタバレもありの感想、書いていきますね。
進撃の巨人 エンド オブ ザ ワールド
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作品情報
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製作年度 |
2015年 |
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上映時間 |
98分 |
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監督 |
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キャスト |
・エレン（三浦春馬） ・ミカサ（水原希子） ・アルミン（本郷奏多）
・ソウダ（ピエール瀧） ・ジャン（三浦貴大） ・サシャ（桜庭みなみ） ・ヒアナ（水崎綾女） ・クパル（國村隼） |
予告
好きなところ・話が動き出した
前編が長過ぎたかも。
ここにきてようやく話が動き出した気が。
２本に分ける必要があったのだろうかと、その点も疑問です。
巨人を恐れて、100年以上もの間、塀に囲まれて暮らす人類。
文明は崩壊し、秩序に厳しい世界。
不満を抱える人は多く、エレン（三浦春馬）もその一人でした。
エレンの仲間は、ミカサ（水原希子）とアルミン（本多奏多）。
あるとき100年ぶりの巨人が出現して大勢の人が犠牲になる。
ミカサも巨人に襲われて行方不明に。
２年後、隊に入ったエレンとアルミンは壁の修復に向かった先で、シキシマ隊長（長谷川博己）の部下になったミカサと再会します。
ミカサはシキシマのコントロールで冷たい女に変わっています。
そして巨人との戦いでアルミンを助けたエレンは巨人に食べられてしまう。
エレンは巨人の体内で巨人をコントロール（巨人化！）して、ほかの巨人を退治すると首の後ろから出てくる。
後半でイキナリ、 後編は囚われの身のエレン。（そのエレンの縛られ方がすごい）
クバル（國村隼）はエレンを巨人よばわりして（巨人化したので）撃とうとする。
ちなみに、クバル、シキシマもオリジナルではいない人物です。
絶対絶滅のところシキシマに救出。
シキシマに救われたエレンは、シキシマから巨人の正体は何かを聞かされます。
シキシマの目的は、巨人化できるエレンを自分の組織に囲い込むためでした。
壁の内側が人類のすべてではない、閉塞感のある話なので、巨人の正体がわかって、世界観が広がるところは好きでした。
また、ミカサがエレンやアルミンに冷たかったのは「守るべきものを捨てることで強くなれる」とシキシマから教え込まれていたからで、とりあえず納得できる展開に。
前編ではあまり意味のなかったシキシマ、クバルの露出が増えると観念的な流れになっていく。
壁は巨人と人を遮る存在だけでなく、個々の持つ壁の意味も指している。
真実を知る意味があるのか。
真実を知ったとして、それに耐えられるのか。
壁の中にいた方が幸せという考え方を押し付けるクバルに反発するエレン。
エレンがほしいのは自由です。
残念なところ・結局は意味はない？
一度はシキシマに助けられたエレン。
しかしシキシマの目的は、エレンを自分の組織に入れることでした。
シキシマは実は反政府的な思想の持ち主で、壁を爆発させて巨人を中央に入れ、自分たちは外に出る（内地）ことを考えている。
隊の目的は壁を塞ぐことなので、やることは真逆です。
そのため、エレンを始め隊員たちは、シキシマたちと戦うことに。
シキシマとエレンは、どちらも壁の向こうに出たいので考えは似ている。
ただシキシマはそのためなら、手段を選ばないのに比べ、エレンはこれまで犠牲になった仲間や、壁の中にいる人々の暮らしを考えれば、中央に巨人を入れることは到底できない。
巨人はそもそも人間で、実はシキシマもクバルも巨人化しています。
とすれば、彼らにとって、壁の存在はもうあまり関係がないはず。
クパルは人間を管理するのが仕事としても、シキシマはエレンたちと闘う必要はない。
結局、巨人化した人間たちの欲望の話。
大騒ぎした割に微妙な結末だった気がします。
そもそも巨人化できる人とできない人の差はなんなのだろう。
巨人との戦闘シーンには、昔の特撮みたいなBGMが流れていて微妙でした。
いろいろな点で、観る側に委ねられるところが多く、明確さに欠けている印象でした。
そんなに委ねられても困る、正直そこまで考えたくないよ、と思ってしまいました。
ネタバレ・ ゲームオーバー？
壁の外に出るエレンとミカサ。
これからが過酷かもしれいが、2人はきっと後悔はない。
彼らを傍観している目がある。
シキシマでもなければ、クバルでもないもっと別の目線です。
それは多分、壁の中の人間たちや、それ以外も管理する遥かに巨大な力。
人間は思っている以上に小さな存在で、もしかしたら既に管理されているのかもしれません。
さいごに・役者はすごくいい！
出演者は、主演の三浦春馬、水原希子、本多奏多をはじめ、皆さん本当に頑張っていました。
エレンを見ていると、ふとこの人は誰だろうと思ってしまう場面がありました。
三浦春馬でもなく何者でもない瞬間がある。
エレンとしてそこにいないのなら、もしかすると、心は巨人になっていたのかも？
本人が望んでいる見所とは違うはずですが、私の感じる見所はそこです。
話を深追いせず、役者の活躍を楽しむのには、おすすめできる映画です。
それではまた。
のじれいか でした。
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