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【映画】『ピンクとグレー』前半はよき、後半がっかり【ネタバレ・感想】

映画『ピンクとグレー』は、Hey! Say! JUMPの中島裕飛主演の2016年の作品です。
芸能界での成功を目指す男が、本当になりたかったものは何なのか。成功することは幸せなのか。亡き友人に縛られていく自分、本当はまったくわかっていなかった親友の姿が描かれます。

 

 

 
『ピンクとグレー』なんだか観終わった後に、がっかりしてしまいました。そのあたりの感想をネタバレありで書いていきます。

 

ピンクとグレー

 

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作品情報

 

製作年度

2015年

上映時間

119分

監督

行定勲

キャスト

白木蓮吾(中島裕翔)

河田大貴(菅田将暉)

サリー(夏帆)
柳楽優弥

岸井ゆきの

小林涼子

千葉哲也

マキタスポーツ

篠原ゆき子

宮崎美子

 

予告

予告でも言っちゃってますが、前半・後半でストーリーが大きく変わります。ここが好みの別れどころですね。

www.youtube.com

 

物語を見せる・ピンク

ゴッチこと白木蓮吾(中島裕飛と、りばちゃんこと河田大貴(菅田将暉)は同じ団地に住む親友。一緒にバンド活動をしつつ芸能界デビューを目指していたところ、街でふたりはスカウトされて事務所に入ることが決まる。

最初はエキストラ出演をだったふたりだが、蓮吾はメキメキ売れ出して有名に。一方、本番に弱い大貴は大きく出遅れる。蓮吾と大貴は同じ部屋に暮らしていたが、あまりにも蓮吾が売れてしまい、格差が広がり関係が変化し始める。

 

 

 

このあたりの大貴の葛藤は好きでした。コミュニケーションや演技力といった努力で得られるものもあるけれど、人の魅力は天性のものが大きい。人気俳優になった親友と、自分を比較して追い詰められてしまうのは想像に容易いことです。

持っている蓮吾最初から事務所で期待され、大貴はそのオマケだった。だから大貴は蓮吾のバーターでしか仕事が入らないことに不満を募らせ、仕事を断ってしまうので役者の仕事がなくなってしまい、結果、フリーターになってしまいます。

また、ふたりにはサリー(夏帆)という同級生がいて、サリーは蓮吾に思いを寄せていましたが、サリーのことを好きなのは大貴でした。蓮吾は人気俳優になっても実はそれほど嬉しそうではなく、いつも何かを考えている様子でした。

蓮吾と大貴は事務所が変わったり、住む部屋も別になったりで、しばらく疎遠になりますがクラス会で再会します。元来気の合う二人は、その日は遅くまで一緒に過ごします。

「俺と代わってあげるよ」そのとき
蓮吾は大貴に言います。何が何だか意味不明な大貴。その後、蓮吾は自らの命を断ち、大貴を第一発見者にしようと考えていたのでした。

 

舞台裏を明かす・グレー

 
一言でいってしまえば、物語の前半は映画の中での出来事、劇中劇です

自ら命を絶った
白木蓮吾(柳楽優弥)は、自分がいなくなった後のことを、川鳥大(中島裕飛)に託していました。そして1年後、川鳥大は白木蓮吾との関係や彼についての自伝を書いて出版します

タイトルは「ピンクとグレー」

ゴッチだと思っていた白木蓮吾(中島裕飛)は本当は川鳥大白木蓮吾(柳楽優弥)の親友の売れない俳優という立場にいる人物。劇中でいえば大貴にあたります。川鳥大は映画の中で白木蓮吾(中島裕飛)を演じていたのでした。河田大貴(菅田将暉)を演じていたのは俳優としての役柄でしかなかった。

 

 

 

なんていうんだろう。前半がとてもよかったので、後半でどうしてそうなってしまうのかと、がっかり感が募りました。柳楽優弥が現れる唐突感。柳楽優弥が悪いわけじゃないんです。ただ、あまりにも何の前触れもなく話の中盤から、突然白木蓮吾として柳楽優弥が現れるのはある意味ルール違反に思えました。

 

そして本を出版して引っ張りだこになっている川鳥大だけれど、白木蓮吾が亡くなって一年が経過してもいまだ白木蓮吾を背負わされている。別の人間なのにマスコミや周囲が求めているのは白木蓮吾の代わりです。だからどんどん苦しくなる。

 

げんなりした川鳥大の元に、白木蓮吾の面影が現れる。蓮吾には姉がいてその姉も同じような亡くなり方をしていて、結局、姉のあとを追ったことがわかります。ふたりが親友だったのは事実で、川鳥は今でもなぜ蓮吾がなぜ亡くなってしまったのか理解できなかった悲しみを抱えているのです。

でも、それはきっとわからない。わかりようがないことなのでしょう。

 

さいごに・中島裕飛に面影をみた

 

感じたのは虚無感でした。どんなに親しくても理解できないことがある。そんなことが言いたい映画なのだと思います。「なぜ?」「どうして?」と人は理由を知ろうとするものですが、本当は理由のないことがほとんどなのかもしれません。

主人公の中島裕飛の主演映画は2本。いい役者だと思います。もっと色々な作品に出演してほしいな。 


▼こちら中島裕飛主演映画、良作です。

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この作品は内容的に三浦春馬を描いたようだと話題に上っているようですが、二人の容姿が似た雰囲気があることも、一部のファンの人から話題になっているみたいです。たしかに中島裕飛の姿に三浦春馬の面影があるように感じました。


行定勲監督作品らしい映像の美しさと浮遊感を楽しめる映画でした。

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それではまた。
のじれいか でした。