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【映画】『僕らのごはんは明日で待ってる』オススメしたい5つのポイント【良作】

2017年に公開された『僕らのごはんは明日で待ってる』


中学校の同級生だった男女が、
高校3年生になって親しくなってからの7年間を描いた作品です。

きゃぴきゃぴかわいい恋愛映画を想像していたら全然そうじゃなかった。

でも違ってよかったと思いました。

すごく大人びた2人の、ぎこちない、だからこそ本気な恋に感動しました。

 

『僕らのごはんは明日で待ってる』をおすすめしたい、
「5つのポイント」についてお話していきます。 

 

 

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基本情報
 


制作年度:2016年
監督:市井昌秀
脚本:市井昌秀
原作:瀬尾まいこ

 

キャスト

葉山亮太(中島裕翔)
兄を亡くした悲しみを抱える「黄昏(たそがれ}高校生」悟りを開いて寛大だからと、イエス(キリスト)とも呼ばれる

上村小春(新木優子)
はっきりした性格で亮太を引っ張る、骨太な性格の女子。子供が好きで保育士になる

鈴原えみり(美山加恋)亮太と同じ大学で同級生。亮太に猛アタックする女子

塚原優介(岡山天音)亮太と同じ大学の友だち、いい加減に見えて案外世話好き

山崎真喜子(片桐はいり)小春と同じ病室の患者、大胆な性格で面倒見のよい人

上村芽衣子(松原智恵子)小春の祖母。小春の将来を心配している

  

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おすすめポイント1
「不器用で残念な2人だから微笑ましい」
 


ナイーブで内向的な性格の葉山亮太(中島裕翔)は、外の世界に興味を持たず、ぼんやりと自分の内面と向かい合いながら生きています。

そこに同じクラスの上村小春(新木優子)が「黄昏れてるところ悪いんだけど」とずかずかと亮太に話しかける。小春は体育祭の競技の米俵ジャンプを組む相手がいないからと、亮太を誘うのですが、亮太は心ここにあらず。

 

でもクールで押し付けがましくない小春といると、無理をせずに自然体でいられることに気づいた亮太は、だんだん小春との時間を楽しく感じるようになっていくのでした。

 

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亮太が「黄昏れ」いるのは、兄を病気で亡くしたことが原因しています。

若くして肉親の死を経験してから心を閉ざしたままなのは、亮太がひねくれているのではなく、どちらかといえば自分を責めているから。

なので小春に心を開いた涼介は、兄の死で感じたこと、自分が後ろめたい気持ちでいることを案外素直に小春に打ち明けます。

 

小春は亮太のことが以前から好きで、やっと告白できてハッピーなはずなのに、実は小春の方が、自分を開放して人と付き合うことに抵抗を感じている。


一見クールで淡々としている小春の姿は、コミカルなところもあって楽しいのですが、本当の姿は人と関係することをとても大変なことと考えている。
そのことが切なくもあります。

 

自分探しをしている亮太は、小春の家族構成について知ろうとしますが、「本当の自分とは何かと悩みながら、他人のことまで知ろうとするのは傲慢だよ」と小春にさらりと交わされてしまいます。
本当は心を防御しているであろうところも悲しい。 

そんな要領が悪くてキラキラ系の恋物語とはほど遠いストーリーですが、
不器用だからこそ微笑ましい2人の成長を見れるところがおすすめです。


おすすめポイント2
「よくある恋愛映画と一味違う」

この『僕らごはんが明日でできてる』の最初の場面は、亮太と小春が高校3年生のときから。
高校生の恋物語でアリがちなのは、恋の邪魔をするライバルの出現するなどの複雑な人間関係。

嫉妬心から関係を誤解して一度は別れを選ぶけれど、
相手の本心に気づかされる出来事が起きて復活! みたいな流れが多いですよね。

 

でもこの『僕らのごはんは明日で待ってる』は恋愛モノにしては珍しく、そういった類のキャラがあまり出てきません。(ゼロではないです)

 

亮太と小春が7年という年月の中で、心を通わせていくところが見所という、
ある意味とてもシンプルな物語

そこが魅力で、おすすめできるポイントだと思います。 


おすすめポイント3
「台詞がすごくいい!」


シンプルな恋愛映画だから、亮太と小春の会話を中心に話が進みます。

これは私の意見なのですが、
つまらいなーと感じる映画は、人物がどういう人かわからないまま、出来事だけが進んでしまい、ついていけないと感じてしまうもの。

 

小春と亮太の遣り取りに、甘い言葉はほとんど出てきませんし、刺激的な場所もでてきません。

河原やデパートの屋上遊園地などとても庶民的。


でもキャラクターが個性的というか人間性が立っているので、派手なシーンがなくても充分に楽しめます。

 

小春が亮太を心から思っていこともよくわかるし、亮太の気持ちも理解でき、ストーリーが無理なくスムーズに進むんです。

また、小春はすごく個性的な女の子で淡々としているのに、たまに心に刺さることを言うのですが、そこがとてもいい。

自分は亮太だったら、こんな女子と知り合ったらシビレちゃいそうですね。 

 

たまに考えたり思いつくことだけど、上手に言葉にできないと感じるようなことを、とても上手に台詞に盛り込んでいるのです。

小春は、もっと誰かと仲良くなれれば、色々共有できて一緒にやれることもあるとわかりながら、誰も誘えないまま結局一人旅をする。

相手を安心させるためには、内面を見せるのも必要だってわかっているけど、面倒に感じてしまって、それができないとさらりと心の内を明かしています。

 

 


おすすめポイント4
「友情や人との繋がっていく様がい」

 
恋愛映画でありながら「黄昏れている」亮太が、小春を守ろうと覚悟する成長も描いているのがこの作品の特徴。

登場人物は少ないのに、亮太が社会との関わりを持てるようになっていく姿が、亮太の行動で窺えます。

小春と付き合うようになった亮太が、少しずつ積極的に行動していくなかで、大学でノートを貸しただけの塚原(岡山天音)と、一緒にバイトをする仲になり、親しい友達へと変わっていく様もシンプルなのに心惹かれます。

小春が入院した病室の患者の山崎(片桐はいり)にも恋の相談をし、涙を流すところも。


以前は「誰に嫌われてもいいって思っているんでしょ」と小春に指摘されても「そんなことないよ」くらいにしか言い返せなかった微妙な男子が、小春の全てを受け止めようと覚悟する姿には感動的でした。


おすすめポイント5
「キャストがとてもいい!」

 

主演の2人、中島裕翔と新木優子のバランスがとてもよく、絵になります。

ぼうっとしている亮太と、しっかりしてクールな小春のイメージとしてはとても合っていると思いました。

脇役も大ベテランの松原智恵子、片桐はいりは安定の演技力で正直泣けました。


中学生日記でデビューした岡山天音も、ぼうっとしている亮太を支える友人として好演。
「デザイナー渋井直人」の休日では渋井さんを支えるアシスタント役が光ってました。

 

 

 

超個人的見解
「残念だったとこと 」

ただ話のなかで、ここはちょっとと感じたところもあるので挙げておきます。
「そこがいいのに」と思う人もいるかもしれません。

 

ごはん感が弱い

 

タイトルにあるようにストーリーのなかに度々登場する「食べる」こと。
食べることは生きることで、2人は生きているから話すこともできるし、関わり合うことができる。

アイテムとしての、ケンタッキーフライドチキンやファミレス、ドリンクなど食べ物はよく登場しますが、残念ですが食べる行為(タイトルの「ごはん」)が生を繋げているというところまでは想像させてくれませんでした。

 

ラストが微妙


これも個人的な思いかもしれませんが、定食屋で2人でごはんを食べるラストは物足りない気がしました。

あっさりし過ぎているような、もう少し何かが欲しかった。残念です。

 


まとめ


『僕らのごはんは明日で待ってる』

甘くて切ない恋の話というのとは違いますが、世渡りが決して上手とは言えない不器用な2人の、ちょっと変わった恋の話としてはとても魅力的でした。


世代や性別を問わず多くの人が見れる映画だと思います。


小春が低めな声でさらっと言う台詞は秀逸。
ついメモに取りたくなるようなイカシた言葉を聞くことができます。

 

Amazon Primeで見れるので、加入している方はぜひ見てください!

加入されていない方は「30日間の無料体験」で見ることができます。
おうち時間を心に響く映画で有意義に過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

noji-rei.hatenablog.com

 

 

それではまた。
のじれいか でした。