映画『ヲタクに恋は難しい』
アニメオタクとゲームオタクの恋の物語です。
原作ファンからは非難轟々みたいですが、そこまで悪くはない。オタクの日常を垣間見れる映画です。
ヲタクに恋は難しい
作品情報
2020年 114分
監督:福田雄一
キャスト
桃瀬成海(高畑充希)
二藤宏嵩(山﨑賢人)
小柳花子(菜々緒)
坂元真司(賀来賢人)
バーテンダー(ムロツヨシ)
樺倉太郎(斎藤工)
予告
ストーリー
アパレル会社に転職した桃瀬成海(高畑充希)は、会社で幼馴染の二藤宏嵩(山﨑賢人)と偶然再会する。
宏嵩はイケメンで仕事もできる男だが、ゲームオタクで彼女なし。一方の成海の方はアニメオタの腐女子なのだが元カレにオタクがバレて振られてしまい、同じ会社だった彼氏を通じて社内にオタクの噂が広まり、居づらくなって会社を転職している。
鳴海は今度は絶対にバレないように慎重にしているが、成海の過去を知り尽くしている宏嵩とは気楽に接することができるので、二人はなんとなく付き合い始める。
なんとなくとはいえ、宏嵩は成海を好きなので、コミケに出店するための同人誌の手伝いから、販売にも一緒に出かけたりとクールなようで付き合いのいい奴です。
二人はそもそも知り合いだから燃え上がる恋というのとは少し違う。成海は成長した宏嵩の顔も趣味じゃないわ的なことを言うのですが、宏嵩はそこまで言われながら付き合うので、成海のことは好きな訳です。でもキャラ的にそんなに素直に言葉にはしません。
成海は宏嵩を理想の彼氏とは違うけど、前の彼のように隠す必要は皆無で、自分を出せるので安心できる相手だとは思っている。
宏嵩は成海が腐女子を楽しむ姿を、微笑ましくも羨ましく感じ、また自分の介入できない世界に成海がいるようで少し切ない。それで宏嵩は同僚の坂元(賀来賢人)に頼んで、無理無理アイドルオタクに身を投じてみたりするのですが、そもそもオタは努力してなるものではないので、結局はついていけません。
さて、恋のゆくえはどうなるの?というお話です。
なぜミュージカル?
この話はミュージカルの演出が入っています。わざとらしい会話を入れるよりはエンタメらしい仕上がりになるというメリットは期待できるのですが、この映画の場合、歌う意味があまりないのでちょっと唐突感が出ています。
和製『ラ・ラ・ランド』という評価もあるみたいですが、あれはエンタメでの成功を夢見るストーリーだから踊ったり歌ったりが自然な演出になるのですが、オタクに歌が必要不可欠かといえば疑問です。
▼こちらのお話はミュージカル嫌いな女性が催眠術にかけられて歌をうたう体質に変わってしまったという話。
歌詞に載せて歌うことで心情を引き出せるので、表現方法として便利だとは思いますけど。あと、高畑充希は歌うまいです。
好きなものがあるのは結構なことでは
成海はオタを隠しているようで、コミケやイベントもすごく楽しんでいる。私はオタクの人と付き合ったことはありませんが、好きなことをやめる必要はないし、そこまで必死に隠す必要もないと思います。
前の彼とはオタクが理由で振られていますが、実際そんなことはあるのでしょうか。あまりないんだろうな。ま、恋愛に何があってもおかしくはありませんが。
頭をからっぽにして観れる映画です。正直すごく面白いとは言えないのですが、観ても損はないと思う。山﨑賢人・高畑充希を中心に、賀来賢人、斎藤工、菜々緒となかなかの豪華キャストなので、役者目当てで観るのもあり。オタ語も満載です。
「絶対的感謝」
個人的には好きですけどね。
ただ山場にかけるというか、「えっ、これで終わりっすか?」という驚きがあったのは正直な感想でしょうか。
山﨑賢人、高畑充希の映画はこちらにもあります。
それではまた。
のじれいか でした。