こんにちは。 のじれいか（@noji_rei）です。
『スウィート・ノベンバー』は、キアヌ・リーヴスとシャーリーズ・セロンによる超絶切ないラブストーリー。
動物を愛するちょっと変わった女と、エリート広告マンが「一ヶ月限定」の恋人になるというお話です。今回はこちらの映画についてネタバレありでご紹介、また感じたことについて書きます。よろしければお付き合いください！
【映画】『スウィート・ノベンバー』
作品情報
２００１年 １２０分 アメリカ
監督：パット・オコナー
シャーリーズ・セロンが激カワ
仕事人間だったキアヌの精神的成長が見どころ
ラストの捉え方は人それぞれだと思うけど、個人的には微妙かな
キャスト
ネルソン（キアヌ・リーヴス）
サラ（シャーリーズ・セロン）
チャズ（ジェイソン・アイザックス）
予告
ストーリー
サンフランシスコの一流広告代理店で働く広告マン、ネイソン（キアヌ・リーヴス）は、恋人の両親に顔合わせする時間もないほどの仕事人間。
そんなネイソンは１０月最後の日、仕事を抜け出し運転免許の更新に出かけた。試験場でわからない問題があったネイソンは、近くに座っていたサラ（シャーリーズ・セロン）に答えを聞こうとする。
だが、試験官に見つかってしまい、サラだけ来月再試験を受けることになった。高飛車で嫌な奴なネイソンはトラブルを嫌い、金でカタをつけようとする。するとその夜、ネイソンの部屋をサラが訪ねてくる。
驚くネイソンにサラは、「あなたの悩の相談にのるわ」と言い、挙句には「一緒に暮らさない？ 私の１１月になって」と言い出すのだった。
唐突すぎるサラの話を、到底受け入れる気にはなれないネイソンは、その後プレゼンで失敗して会社をクビになり、恋人も去って自棄気味になってしまう。
そんなネイソンの元に一匹の子犬が届けられる。送り主はサラだ。
子犬を返しにサラの元を訪れたネイソンは「一夜だけ」と思いながら、ロマンチックな雰囲気の中でサラと結ばれる。
シャーリーズセロンの強引さに漂う訳アリ感
運転免許試験場で言葉を交わしただけの女につきまとわれ、多忙を極めるネイソンは大層困惑します。
これでネイソンの仕事が順調続きであれば、サラとは何も起こることはなかったかもしれないのですが、仕事でコケ彼女も逃げての踏んだり蹴ったり状態ですから、シャーリーズ・セロンみたいな女が現れたら、心が動かないはずはない。
この映画のシャーリーズ・セロンはショートカットですごくかわいい。輝いているといっても過言ではないです。なので最初は難色を示していて「今日だけ」と自分の中で誓っていたネイソンも、やがてサラに夢中になっていくわけです。
考えてみれば、そこまで魅力的な女が「あなたには悩みがあるから、私が直してあげる」「私の１１月になって」←つまり期間限定の関係ということ を自分から望むなんて訳あり感ビンビンで次に何が起こるか、悪い予感しかありません。
サラの抱える秘密（ネタバレあり）
サラとネイソンは仲違いもしますが、どんどん距離を縮めていきます。ネイソンはあまり他人に話したことのない家族のことをサラには打ち明け、心を開いていくのでした。
その過程でネイサンは、謎の自由人みたいなサラが、実はペットショップの創業者だったこと、実家とは仲違いしていることなどを知っていきます。でもサラにはそれより大きな秘密がありました。
サラは実は不治の病気に罹っていて、治療優先にしたがる家族と揉めて、実家を出ていました。それにサラは恋人と一ヶ月で別れていたらしいのですが、おそらくは自分に残された時間を無駄にしたくなく、また、自分の存在を少しでも多くの人に深く知って欲しかったから。私はそう感じました。
サラの秘密を知ったネイサンは（ネタバレあり）
元気だったサラが倒れ、サラの友人・チャズ（ジェイソン・アイザック）から、真実を聞かされたネイサン。その頃にはネイサンの心は癒えて、自分にとって大切なものは何かが判断できるようになっていました。
たとえ偉い人間でも、人を見下すような相手との仕事を断り、サラの家の近所に暮らすシングルマザーの男の子・アブナー（リアム・エイケン）の父親代わりとして父兄参観に顔を出すなど、人間的に成長するのでした。なんと有意義な一ヶ月でしょう。すごい成長ぶりに驚きです。
そして復活祭の日、ネイサンはサラにプロポーズします。なんとステージで歌まで披露して愛を誓うんですね。で、サラの部屋を１１月だらけにしてしまう。いつも１１月だったら別れる必要はないということ、みたいです。
サラはすごく嬉しそうなのですが……。
ある意味すごいラストではある（ネタバレあり）
いつまでも１１月でいればいい。結婚して欲しいとサラに求婚するネイソンですが、サラの時間は流れています。ほかの人よりもきっと早く。
１２月を迎えた朝、サラはネイサンに別れを告げます。ネイソンはこれからも一緒にいたいし看病したいと言いますが、サラがネイソンに残せるのは思い出だけ、それしかないのなら美しい思い出にできるうちに別れたいと願うのでした。
ネイソンは最初は納得できずにましたが、やがてサラの心を受け入れて別れを決めます。
二人が別れる場所は、サンフランシスコのゴールデン・ゲート・パーク。ガラスの温室の前に目隠しをされて一人佇むネイサンが悲しい。
このラストは、オープニングや前半、中盤と流れがあまりに違い、思わず「ええっ」と声を上げたくなりました。正直かなりびっくりするのですが、切なさという意味では極上に仕上がっている、といえるかもしれません。
▼「切ない」映画はこちらにもあります！
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それではまた。のじれいか でした。
