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【Amazon Prime】『モアザンワーズ /More Than Words 』ゲイとおこげの葛藤と決断の先にあるのは?【ネタバレ・感想】

(画像引用:amazon.co.jpより)

 

こんにちは。 のじれいか(@noji_rei)です。 

Amazon Primeで配信されているドラマ『モアザンワーズ /More Than Words 』は、愛し合う2人の男と、彼らに寄り添う女が織りなすヒューマンラブストーリー。


登場人物がやさしくて繊細

ゲイに目覚めていく、青木柚の演技が自然でいい

 


ストーリーと率直な感想を書きますので、よろしければ、お付き合いください!

 

 

 

 

【映画】『モアザンワーズ /More Than Words 』

 

作品情報


監督:橋爪駿輝
原作:絵津鼓

2022年 27分〜43分 全10話  

<キャスト>

・美枝子(藤野涼子)
・瀬尾槙雄(青木柚)
・芹沢高嶺(中川大輔)


www.youtube.com

ストーリー

2014年、高校生の美枝子は、DV彼氏から逃げたところに、偶然居合わせた瀬尾槙雄(以下、マッキー)に話しかけられる。

美恵子とマッキーは同じ高校の同級生だが、言葉をかわすのは初めて。

男とのスキンシップを望まない美枝子は、マッキーにほかの男にはない居心地のよさを感じて、行動をともにするようになる。

美枝子とマッキーが一緒にアルバイトを始めた居酒屋で、先輩アルバイトの永慈(エイジ)と出会い、今度は3人で遊ぶように。

やがて永慈は自分がゲイであることを2人にカミングアウト。加えて永慈は美枝子にマッキーへの恋心を打ち明ける。その後、美枝子の応援もあって、永慈とマッキーは付き合いだした。

美枝子は、2人が恋人になったことは嬉しいのだが、反面、居心地のよい関係が少しずつ変化していくのをどこかで感じている。


永慈は両親に、マッキーとの関係を打ち明ける。だが賛成してくれると思った父が、交際を反対。永慈の心は揺らいでしまう。


時は流れ、美枝子とマッキーは高校を卒業。美枝子は美容専門学校へ進学。マッキーはバイト先の居酒屋で働き続ける。

 

永慈の父の反対については、時間が解決してくれる、そう信じようとした3人だったが……。

 

Amazonプライムで見れますよ〜


Prime Video

 

好きなところ

 

時間軸の長さによる人の変化が描かれる


ゲイといることを心地よく感じる女(おこげ)をテーマにした物語はそこまで新鮮なわけではない気がします。

ただ、本作は、2014年から2023年という、およそ10年という長い時間軸で3人の成長や変化が描かれるので、登場人物に寄り添う気持ちになれて、感情移入ができるところも多かったですね。(後半では1人加わり4人に…)

高校を卒業して美容学校へ進学する美枝子。夢や希望がないマッキーはフリーターとしての生活をスタートさせる。

一方でフリーターの永慈は、社長の息子なので、期待に応えようと父の経営する会社に入社する。

そんなふうに3人の関係にも徐々に変化が出てきます。

永慈の父に、理不尽さを感じた美枝子は、永慈とマッキーが別れずに済む方法は、自分が彼らの子供を産むことだと思いつきます。


美枝子の決意による影響が後半の見どころ(ネタバレあり)


永慈の父から交際を反対された永慈とマッキー。

永慈の父は、かつてアメリカで、ゲイの友人がひどい目に遭ったことからゲイに否定的。加えて後継者の心配をしている。わかりやすいけれど大変身勝手な主張をしてきます。

マッキーは永慈の父からそのことを伝えられ一人苦しむように。

その後、永慈の父は正式に、永慈とマッキーに別れてほしいと切り出します。

2人の関係を守りたいと思った美枝子は、2人の子供を産むと言い出す。

 

この美枝子の思いつきに永慈とマッキーは仰天。とはいえ、2人の子供を一度に産むのは不可能なので、どちらかの子供ということになります。

 

ゲイカップルに寄り添う女が唯一できることで、思いつきは悪くはないのかも。でもこの美枝子の決断が、結果的に永慈とマッキーを引き離すことになります。


意外な展開(ネタバレあり)


子供を産むところまでは普通に想像がつく展開ですが、その先は想定外でした。

無事、妊娠した美枝子は、子供の父はマッキーと公言していましたが、やがて永慈が父親だとわかる。(…時期をずらしていたっぽい)

マッキーも永慈も、美枝子を恋愛対象としては見ていません。親友みたいな感じです。

それでも、自分の子供がお腹にいるとわかった永慈は、生まれる前から「よき父親」になっていく。そんな永慈の変化を察した美枝子は、父親をマッキーだと言っていたのでした。

永慈は、初めての妊娠でつわりに苦しむ美枝子を放っておけず、部屋で一緒に住まわせ、やがて責任と子供を守るために結婚します。(美枝子も結局は永慈を受け入れる)

そんな状況下で3人でいることが不可能になったマッキーは、2人の前から黙って去っていくのでした。


結局、3人は初動段階で考えていたこととまったく違う方向に進んでしまいます。あまりに普通になっていく永慈と美枝子でしたが、それこそが時間というものなのかもしれません。


後半は別展開に…(ネタバレあり)


美枝子が永慈の子を妊娠して結婚したことで、マッキーは2人の前から消えてしまう。

その後、マッキーは、コンビニでバイトしながら古いアパートに暮らし怠惰な日々を過ごしていた。


やがてマッキーは、アパートの住民で小学校の同級生の朝人と再会します。朝人は美容師見習いで、マッキーに似て、目標を高く掲げるグイグイ系ではなく、現状維持でいたい穏やかでやさしい人。物足りなさはあるけれど日々暮らしていくのにはよい相手です。

そんな朝人とマッキーはやがて半同棲の状態になり、それはそれで心地よい時間が流れる。

このまま3人は会うことはないのかと思っていたところ、朝人の美容学校の同級生がなんと美枝子で、美枝子が探していることを、マッキーに伝えます。

マッキーとしては、愛する人を奪われた相手なので、気持ちは複雑なのですが、朝人の言葉に気持ちが動き、3人は久しぶりに再会します。


▼劇中の曲がよきでした。






残念だったところ

 

マッキーが切なすぎる(ネタバレあり)


美枝子は、マッキーに対しても、永慈に対しても、異性の感情は持ち合わせていなかった。だから最初は本当にゲイの2人が離れ離れにならない術として、子供を作ろうと考えたのですが、生まれてみれば、やはり家族に責任を持ちたいと考える、永慈を受け入れてしまうので本末転倒です。

なんかすごい思い切ったことを考えたわりに小さくまとまってしまった感が。

それに永慈は、自からゲイをカミングアウトしていながら美枝子と幸せな家庭というのが、すごく中途半端に思えてしまう。これを一生続けていけるんだろうか、どこかできっと破綻するのではと、未来を想像させられていまいました。

また美枝子が子供を産むことについては、反対しているのは永慈の父親なので、マッキーの子供をどうして産むことを考えるのだろう。マッキーにしても自分の子供が欲しかったわけではなかった。だったらどうしてマッキーとも関係を持ったのか解せないし、そもそも永慈との子供しか選択肢はないはずなのに、そこが疑問です。

結局、色々騒いでいたけど、終わってみれば、ただの子持ち夫婦が出来上がっただけというのも消化不良な印象でした。

あとマッキーはただただ気の毒でした。人の気持ちはどうにもなりませんが、最初にマッキーを好きになったのは永慈なのに。でも朝人がよい人でよかった。

でも長い年月が過ぎれば、人の立場や、心が変化するのは至極当然。そういうことを伝えたかったのだとすれば、すごくよく伝わっているドラマではありました。


▼アマプラオリジナル作品こちらにもあります!

 

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それではまた。のじれいか でした。