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【映画】『天使のいる図書館』横浜流星出演の良作映画【ネタバレ・感想】

映画『天使のいる図書館』は、奈良県葛城の図書館に勤務する、超現実的で不器用な図書館司書が主人公。

本好きな人には、オススメしたい映画です。

ヒロインの小芝風花が知識を吐き出すロボットトークがおかしい。横浜流星も謎めいた青年役を好演していました。

この作品の好きなところ、残念に感じたところを、ネタバレありでご紹介していきます。

 

 

 

天使のいる図書館

 

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 ※本記事の情報は2021年6月時点のものです。 最新の配信状況はサイトにてご確認ください。 

 

作品情報

108分 
監督:ウエダアツシ

キャスト:小芝風花、横浜流星、森永悠希、小牧芽美、飯島順子、内場勝則、森本レオ、香川京子

 

予告 

www.youtube.com

 

奈良の風景と不器用な主人公・好きなところ

 

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奈良葛城にある図書館で司書として働く吉井さくら(小芝風花)は、神社の娘なのに、非現実的なことに無関心。本好きだが目的は知識を得るためで、小説のようなフィクションは好まない。特に恋愛小説が苦手。

さくらが図書館で働くのを決めたのは、司書の資格があって人付き合いが苦手という後ろ向きな理由から。他人に対して不器用なさくらは自分が好きになれずにいる

さくらは利用者から本の質問されても、ただ知識を吐き出すロボットのようなのですが、不器用さが出ていておかしみがあるところがよかったですね。

また舞台が大都会だと苦しくなりそうですが、奈良県葛城市のおおらかな風景がそんなさくらを包み込んでくれている穏やかな感じがよきでした。

 

さくらが不器用になった理由・好きなところ

 

さくらの実家は神社。父親(内場勝則)は神主ですが、さくらは神を信じていない。さくらが神を信じなくなったのは、好きだった祖母が亡くなったことが影響しています。

人が亡くなるのは仕方ないことですが、子供だったさくらにとって祖母の死は大きなショックだった。命を助けられないのに神なんておかしいと子供ながらに憤り、そのまま成長したため、敢えて感受性をひた隠すようになってしまったというわけです。


神が日常的に近くにいるはずの環境下で、大切な人が救われなかった成長期の経験がその後も残ってしまう感覚は理解できました。

 

利用者の香川京子に出会う・好きなところ

 

不器用なさくらは利用者の要望にトンチンカンに答えてしまい、上司や同僚からは呆れられている。

そんなさくらが待機するカンファレンスに、ある日、芦高礼子(香川京子)が現れる。

礼子は東京から来たばかり、昔近くに住んでいたと語り、葛城周辺で撮影した古い写真をさくらに見せる。地域情報がすべて頭に入っているさくらは、関係書籍を集めて礼子に手渡します。

書籍を手にした礼子は、どこか所在なげで満たされていない感じ。

地域の本を手渡すだけではダメかもと感じたさくらは、礼子を連れ出し、写真の場所を案内する。そうするうち、さくらと礼子には友情のようなものが芽生えていきます。

香川京子がいい。変に飾ることなく年齢のままの姿で演じているところに感動。また礼子とさくらの会話が自然で面白い。なかなかよい組み合わせだと感じました。

横濱流星が登場・好きなところ

 

同じ頃、図書館には、横濱流星演じる謎の青年が出入りするようになり、さくらは青年が自分を付けている気がすると勘ぐります。

さくら目当てとは違う雰囲気…なのですが、さくらが畦道で転んで紛失させた本を届けてくれたりと、心配りのある優しいキャラで、悪い人ではなさそう。


本作品のこの役柄が横濱流星に合っている! とまでは言えないものの、横濱流星が出演しているとちょっと嬉しい。あと場面が垢抜けます。

 

礼子の目的と青年との関係・ネタバレあり


東京からやって来た礼子は、以前は葛城で教師をしていた。

思い出らしい写真を何枚か持っていて、その場所をさくらと辿ります。写真には若い男女が写り、女性は礼子だとわかるが、相手は一体誰なのだろう。

疑問と一緒に物語は進みます。

「あの人が長生きできますように……」

礼子はさくらが案内した実家の神社で「昔好きだった人」のことを祈ります。

ある日、さくらは礼子の持っている写真に写った鳥居を苦労して探すのですが、翌日から礼子は図書館に来なくなってしまう。

そんなとき、横濱流星が演じる謎の青年が図書館を訪ねてきます。

謎の青年は幸介という名前で、礼子の孫

礼子は病気でそう長くはない命で、図書館に来られないのは病院に入院したためでした。

自分の体を知った礼子の強い希望で、単身、葛城に戻っていました。幸介は大学を中退して日本中を旅していたところ、父親から連絡を受け、葛城で礼子を見守っていたのでした。

さくらは礼子が何を求めているのか知ろうと、地方新聞の切り抜きを調べるうち、図書館に勤務する田中(森元レオ)の撮った写真が文部大臣賞を受賞したという昔の記事を見つける。

礼子と田中は生徒と教師の関係で恋愛感情があった。つまり礼子が図書館を訪れていたのは田中に会いたかったから。

さくらは田中に、礼子と会って欲しいと頼みますが、田中は「あなたは人の心がわからない」と頑なにさくらの頼みを拒否します。 

礼子は「50年前にある人を怒らせた」と後悔を抱えていましたが、それは東京に住む男性との縁談を受けて、引き止める田中の元を去っていたからでした。


50年前の恋愛感情を持ち続けているとは、すごいなーと感心させられます。

そんな田中たちの恋を身近で見守ったさくらは、苦手だった恋愛小説も幾分理解できるようになり、幸介との恋も始まるかも?

そんないい感じのラストでした。

小芝風花の普通っぽさ・残念なところ 

主演の小芝風花は、ロボット語りや記憶力噴出トークから、礼子との出会いを経て、成長する。派手さはないものの、いいお話でした。

ストーリーはどの世代でも受け入れられ、主人公の気持ちも共感できる人が多いと思いました。

ただ、難をえいば小芝風花は頑張っているのですが、華やかさに欠ける気がしました。

『天使のいる図書館』というタイトルは、図書館勤務のさくらの元に天使のものらしき羽がはらりと落ちることから付けられている(さくらを見守るお祖母?なのかも)。よって小芝風花が図書館の天使というわけではありません…。

ただ普通っぽさがすごくよく出ているので、本作でははまり役と言えそうです。

 

▼こちらは同じ関西とはいっても、大阪岸和田が舞台です! 

noji-rei.hatenablog.com

 

▼「本」についての記事もあります!

noji-rei.hatenablog.com

 

 

それではまた。
のじれいか でした。