『グリース』(Grease)といえば 50年代のアメリカを舞台にした「ザ・青春映画」です。
公開当時はものすごいヒットで、その後、続編も撮られています。(キャストは別)
劇場公開は1978年、ビデオも普及していなかった時代、当時の映画好きな人たちは期待に胸を膨らませて映画館まで足を運んだのでしょうね。
今観ても、50年代のアメリカのちょっとおバカな青春と、撮影当時の1970年代の空気感みたいなものが伝わってきます。
主演は、オリビア・ニュートン・ジョンとジョン・トラボルタ。
高揚感に鳥肌が立ちました。絶対に一度は見ておきたい映画です!
ストーリーと5つのおすすめポイント(ネタバレなし)をご紹介します。
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グリース(1978)
※本記事の情報は2021年6月時点のものです。 最新の配信状況はサイトにてご確認ください。
作品情報
アメリカ 110分
監督:ランダル・クレイザー
キャスト
ダニー(ジョン・トラボルタ)
サンディ(オリビア・ニュートン・ジョン)
リッゾ(ストッカード・チャニング)
ケニッキー(ジェフ・コナウェイ)
予告
ストーリー
1950年代の夏。高校生のダニー(ジョン・トラボルタ)とサンディ(オリビア・ニュートン=ジョン)は、オーストラリアの避暑地で出会うが、夏の終わりと共にばらばらに。
やがて、新学期が始まり、ダニーもサンディも夏の思い出を噛み締めている。
だが、サンディはその後、急にアメリカに転校する。しかも、転校先は、偶然にもサンディはダニーのいる高校だった。
本当なら嬉しい再会のはずが、ダニーの心境は複雑。
なぜなら、サンディの前で好青年を気取っていたダニーだが、実は不良グループのリーダー。
優等生のサンディが恋の相手だとは仲間に打ち明けられず、気まずいなかでの再会を果たすことになってしまう。
1 愛されるストーリー
グリースはそもそもミュージカル作品で、日本でも繰り返し上演されています。
青春物語はやはり恋愛要素多めなのがお決まりですよね。
この『グリース』も物語の中心は、ダニーとサンディの恋物語ですが、学園ドラマでもあるので仲間達との友情、またそれぞれの恋や妊娠問題、将来への悩みといった現実的な内容も登場します。
ダニーをはじめ不良男子たちは、車と女の子のことしか頭にない。だけど自分たちで思っているほどワルではなく、実はシャイでかわいいところもある。
一方で、若さを持て余しながら、どこかで青春の終わりを悟っている女の子たちは、そんな男の子と本気の恋や、大人になるにあたっての夢の実現などが、バランスよく織り込まれています。
人生に一度きりの青春という眩しい時間のなかで、本当に求めるものは何かを模索する様子が明るく描かれます。
2 キャストのよさ
オリビア・ニュートン=ジョンとジョン・トラボルタは、ここで初めて共演し、その後も『セカンド・チャンス』で共演しています。
DVDでは公開20周年記念ということで、出演者たちが撮影当時の思い出を語っていました。
オリビアは共演が決まったトラボルタを家に呼んだり、お姉さんらしく振る舞ったそう。一方のトラボルタは年上で当時すでに大スターだったオリビアを前に、すごく緊張したとも。人に歴史ありですね。
そのインタビューで印象的だったのが、オリビアが『グリース』に出演できたことが私の人生に大きな変化を与えてくれた。ハリウッドの映画界に、ほんの少しだけれど何かを残すことができた。そう語っていたところ。
運と才能、容姿すべてを持つオリビアのような女性でも、ハリウッド映画で主演を勤めることはきっとすごく大変なことだったに違いない。思い出を振り返り、キャストやスタッフへの感謝を忘れないオリビアの姿勢に、大物は違うなーと感動したのを覚えています。
見た目が不良みたいな女の子、リッゾを演じたスタッカード・チャニングは当時、30歳を超えていて、女子高生というには貫禄ありすぎだろって感じなのですが、その姉御な存在感が優等生のサンディと対比して光っていました。
ヒロインのオリビアも当時30歳近かったこともあり、バランス的によいキャスティングだったのかもしれません。
3 曲のよさとトラボルタのダンス
『グリース』はミュージカル映画なので、ちょいちょい曲が差し込まれますが、とにかく曲がすごくいい。オープニングからその後の曲も全曲大変よいです!
音楽を担当しているのは、バリー・ギブで『ビー・ジーズ』の長男(3人兄弟のヴォーカルグループ)。バリー・ギブはグループの作曲担当で、『サタデー・ナイト・フィーバー』でも音楽を担当して大ヒットに導いています。
本当、オープニングから夢いっぱいなので見て欲しい! 歌っているのはフランキー・ヴァリです!!
サントラが大ヒットしたのがわかる。今聴いても高揚感を与えてくれます。
またジョン・トラボルタは、この後、映画『サタデーナイトフィーバー』『ステインアライブ』でもダンスを披露していますが、立ち姿が確かに美しくほかの出演者とはまったく違います。
トラボルタがオリビアをエスコートしてダンスを踊る場面でもオーラがすごく、身のこなしが大変きれい。キレッキレです。
4 構成のよさ
夏の海辺で、ダニーとサンディはひと夏の恋の終わりを悲しんだかと思えば、突如オープニングに切り替わる。
アメコミにモンティパイソンのテイストをミックスしたようなアニメに、映画のテーマが流れてくる。CGもなかったはずの時代に、手が込んでいて感心させられますし、何といってもとても楽しい。
話はテンポよく進みます。新学期の初日、仲間に呼ばれて振り返る、ジョントラ・ボルタの勢いはすごい。上り坂の人だけが持つ勢いがあるのがわかります。
ストーリー中の音楽も最高でした。たまにここで歌?とがっかりするミュージカル映画がありますが、グリースは曲の入り方がとても自然でした。
5 夢がある
個人的にとても好きな場面は、サンディーの仲間にフレンチー(ディディ・コン)という女の子がいるのですが、彼女は美容師に憧れているけれど不器用。練習で自分の髪を失敗してピンクに染めてしまい、大変落ち込んでいる。
将来に迷うフレンチーの前に「悪いことは言わないから、美容学校はやめて高校に戻りなさいな」と相談コーナーの男性が、歌で忠告する場面がすごくかわいい。夢を諦めさせる場面ですが、明るくて本人も思わず納得できるのがよかった。
やはりミュージカル仕立てで、音楽で世界観を表現しています。その場面で使われているのは『Beauty Schol Dropout』という曲。フランキー・アヴァロンという50年代に活躍した歌手が歌っています。
女の子たちの衣装もフィフティーズ・ファッションでキュートで鮮やかです。トラボルタがダンスパーティーで黒いスーツにショッキングピンクのシャツを合わせていますが、こんなのが似合う人はそうそういませんわ。
▼邦画ですけど、、ミュージカル映画です
それではまた。 のじれいか でした。