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【映画】『猫は抱くもの』吉沢亮は歌うロシアンブルー【ネタバレ・感想】

映画『猫は抱くもの』は、沢尻エリカ・吉沢亮のファンタジー。原作は大山淳子の短編小説集です。

沢尻エリカは元アイドル、吉沢亮は彼女に飼われる猫を演じています。

アリガチな話ではあるのですが、アラサー女子の色々やってきたけど上手く行かなかった感、 猫の自由さと切なさが表現されていて、言いたいことはわかる映画だと思いました。

ストーリーと感想をネタバレありで書きます。

 

 

猫は抱くもの

  


猫は抱くもの

  

作品情報

 

製作年度

2018年

上映時間

109分

監督

犬童一心

キャスト

大石沙織(沢尻エリカ)

良男(吉沢亮)

後藤保・ゴッホ(峯田和伸)

キイロ(コムアイ)

老猫・店長(岩松了)

藤村忠寿

内田健司

久場雄太

 

  

公式・予告

 

nekodaku.jp

  

スーパー店員は元アイドル

 

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ヒロインのスーパー店員の沙織(沢尻エリカ)は、元アイドルグループの歌手で、そこそこ売れたけれど解散後は仕事がなく、知らない町でスーパーの店員として働く。

沙織はスーパーの裏でロシアンブルーの猫、良男・ヨシオ(吉沢亮)を飼っている。

沙織は歌手になる夢を捨てきれず、仕事帰りにカラオケボックスに立ち寄ることも。そんな沙織に店の上司が近づきますが、それは沙織の過去を知っての好奇心で、沙織を傷つけます。

沙織は妄想好きで、色々妄想するときは楽しいのですが、結果的には現実に裏切られてしまう、ちょっと気の毒な女性です。

 

 

 

良男は人間に恋をするロシアンブルー

 
良男は吉沢亮で、良男はペットショップ出身。沙織に恋をしている。

なので良男は自分が人間と思い込んでいて、人間の男に嫉妬したり、複雑な心情を顕にすることも。

ですが、ある夜、外に出た良男は、捨て猫のキイロ(コムアイ)をはじめ、野良猫たちと接するように。最初は疑いなく自分は人間と信じ込んでいた良男でしたが、だんだん自分は猫なのかもと考えたりする。

 

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劇中には、ほかにも擬人化した猫たちが大勢登場します。ミュージカル『キャッツ』みたいな雰囲気で、実際、突然ミュージカルになったりも。

孤独とは人を呼び合う音楽。良男は沙織を想って
歌う。そんな場面もあります。

 

 

 

ゴッホとの出会いで心の傷を見つめ直す

 

スーパーで女子高生が万引きをして身元引き受けに現れたのが、叔父のゴッホこと後藤保(峯田和伸)。ゴッホは画家ですが、作品はまったく売れず、仕送りで生活をしている。

沙織は男性関係でも散々な目に遭っていますが、アイドルグループだったときの懐かしテレビ番組に呼ばれて出演することになり、かつての仲間たちはそれなりに活躍して、本当の自分を誰もにも話せず、余計に傷ついてしまう。

すごく頑張ったけど上手くいかなかった。そのどうしようもない気持ちがよく描かれていました。

沙織は良男を、ゴッホはキイロを探すうち、沙織とゴッホは親しくなり、互いの心に隠したままの葛藤を曝け出すように。物語の最も大きな見所です。

 


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目の前にあることから少しずつ・ネタバレあり

 

激しく衝突して本音で語り合う沙織とゴッホ。ゴッホは身も心も裸になった沙織を描くことで、沙織はゴッホに描かれることで、二人とも立ち止まっていた人生の時間を前に進めます。

沙織とゴッホが一緒にいる姿を見た良男は、沙織が自分には見せない表情をしていることに気づき、やはり自分は人間ではなく猫なのだと自覚する。

街に引っ越した沙織は、アイドル時代の仲間に誘われて結婚式で歌ったりバイト探しをしながら、猫の良男と暮らすのでした。

ゴッホは自分の描いた絵が売れたらしいことを予感させる。そんなラストでした。

 

 

 

よい話なのに演出が過剰で残念感が・感想

 

原作が小説なだけあって、ストーリーはすごくいいと思いました。
沙織がゴッホに、芸能界で生き抜くために、嫌なことや恥ずかしいことを一杯やってきたと語る場面は沁みました。

また、幼い頃の自分自身に語りかけ、自分はうまく生きていけなかったこと、あの頃の夢のようには生きられなかったことを詫びる場面も共感できました。

ゴッホは洞察力に優れている人なので、沙織と同じ経験をしたことはなくても、沙織の心情を代弁できる。

また猫の良男が人間の沙織に恋をする経過もわかり易く、あくまで人間側の視点ではありますが、理解できる気がしました。


ただ、演出が過剰だったのが残念だったかも。舞台演出が続くのかと思えば、ロケになり、アニメーションが差し込まれたかと思ったらミュージカルになったりと、ファンタジーらしさを演出したいためか、あれこれ混ぜすぎてしまった気がします。

沢尻エリカにとっては最新主演作。女優として沢尻エリカが今後どうなっていくかは不明ですが、この話の主人公、沙織のように立ち直ってもらいたいものです。

吉沢亮はかわいいロシアンブルーの猫でした。猫らしい表情を意識していて、観ているうちに自然と猫に見えくるから不思議でした。

 

▼吉沢亮、出演作品はこちらにも

 

noji-rei.hatenablog.com

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それではまた。
のじれいか でした。