キレイなトイレ調査研究所

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【映画】『Every Day』特別じゃない毎日の大切さ【ネタバレ・感想】

「特別になった毎日が、いま始まる」

そんなキャッチが新鮮な映画『Every Day』。

Amazon Primeでみることができます。
派手さはありませんが、心に沁みますよ。

 

 

Every Day

 

『Every Day』をAmazon Primeで観る

 

作品情報

 

製作年度

2016年

上映時間

95分

監督

手塚悟

キャスト

永野宗典山本真由美、倉田大輔、こいけけいこ、牛水里美、朝真裕稀、藤谷みき、谷川昭一朗、内山健司

 

予告

www.youtube.com

 

好きなところ・日常のゆるさと非日常の異常さ

 

平凡な会社員、晴之の元に、意識不明で入院中の恋人、咲がいつもの姿で現れる。

晴之に神様から1週間の猶予をもらったと話す咲、二人の特別な時間が始まります。

咲はそれまでどおり、晴之にお弁当を持たせ、晴之は会社を休んで二人でキャッチボールをしたりもする。

けれど、この話は幽体離脱とか生き霊の話ではないし、ファンタジーというほど非現実的な話でもありません。

咲の存在は晴之にしか見えず、たぶんおそらく晴之の心の中にだけ現れているから。

 

1週間という時間の中で、晴之は咲との時間を思い起こします。
二人がどういう関係だったかが少しずつ明らかになります。

 

1週間という限定された時間はあっという間にすぎていきます。
大切な人との別れが近づいているかもしれない。

日常が失われ、非日常になった絶望感や体が震えるほどの恐怖は、その状況に置かれなければ想像できないでしょう。

日常は壊れるときはあっけない。日常が壊れて非日常が始まることを、ここでは「特別な時間」と呼んでいるのでしょう。

 
かなり地味な低予算作品らしく、キャストも誰でも知っている俳優は出演していません。
晴之役の永野宗典は舞台を中心にしている俳優、咲役の山本真由美は、CMでの活躍が目立つ女優。活躍しているんですけどね。正直、華はないかな。

ただその既視感の薄い感じは、新鮮な気持ちで楽しめるので、この作品においては悪く出ていない気がします。

晴之は絶えず変顔をしていて、個性的ではありますが。

 

今一つなところ・室内のセットが……

 

ストーリーはヒューマンドラマですが、二人だけではなく会社の変な同僚や、友人関係が描かれているのは面白い。

それがあるので展開が暗すぎず、光と影が浮かび上がりメリハリのある展開になっている。

主人公以外の登場人物も、癖の強いキャラクター揃い。コメディとして楽しめる部分があるのはいいのですが、本筋とは違う部分に割いている時間が長いように思えました。

個人的には、アクの強いキャラが好きなので、そこまで気になりませんでしたが、(むしろ好き)嫌いな人もいそうです。

 

あと晴之と咲は恋人で、夫婦ではなかったんですね。
結婚前の恋人という設定みたい。
とすれば、咲が意識不明になる前のことは、それほど以前の歴史ではなかったのかなとか、回想はいつ頃の過去を差すのか把握しずらかったのは少し残念に感じました。

 

世界観は好きですが、室内セットに生活感がなさすぎ。
一緒に生活を始めるために借りたばかりの部屋の設定か、あえて簡素にすることで話に集中させよう試みかもしれませんが、それでもちょっとチープだなと感じてしまいました。

 

ネタバレ・日常が嫌になっている人に観てほしい

 
意識不明の彼女が出てくると書いてあるので、特殊な流れを想像しがちですが実はシンプルな話です。

咲が晴之に対して怒ってしまうのですが、気持ちはわかる気がします。
友人の離婚式に出席し、仕方なくブーケトスで花を受け取る晴之。だから別れる運命になってしまったのではと、観ているこちらは余計なことまで考えてしまいます。
晴之はすごく優柔不断な男性ですが、案外モテるみたいでもある。同僚女子の存在感は、本筋とはあまり関係がないのですが、好きな場面です。

日常は今ここにあるのが当然なようで実はとても危うい。
ちょっとしたことで簡単に失われてしまうことだってある。
そして失いそうになったとき、その大切さに気づく、誰でもそんなものです。

 

人間は欲深い生き物で、同じ毎日が繰り返されると不満すら感じるものですからね。

「おはよう」「おかえり」「ただいま」

それを言い合える相手がいるのは、実はとても貴重なこと。

改めてそのことに気づかされます。

 

いまの暮らしに感謝したくなったときや、逆に不満が溜まっているときには、ぜひ観て欲しい映画です。


いまの自分がどれだけしあわせか、教えてくれるかもしれないから。

 

 

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それではまた。
のじれいか でした。