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【映画】『ノクターナル・アニマルズ』納得の美しさとストーリー【ネタバレ・感想】

こんにちは。 のじれいか(@noji_rei)です。 

映画『ノクターナル・アニマルズ』(Nocturnal Animals

ギャラリーのオーナーとして働く既婚女性の元に、別れた夫の出版した本が届く。

本のタイトルは『夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)』、サスペンスタッチなドラマでした。

監督はファッションデザイナーのトム・フォード。さすがのスタイリッシュな映像。

本当すごくかっこいい映画でした。

作品で気になったところをネタバレありでご紹介します。(ラストはネタバレなしです)よろしければお付き合いください!

 

  

ノクターナル・アニマルズ(2016)

 

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Prime Video

 

作品情報


123分
監督:トム・フォード
出演:エイミー・アダムス、ジェイク・ギレンホール、マイケル・シャノン、アーロン・テイラー=ジョンソン、アイラ・フィッシャー、エリー・バンバー、アミー・ハマー

予告 

www.youtube.com

ストーリー

現代美術のギャラリーを経営するスーザン(エイミー・アダムス)は、夫(アミー・ハマー)と裕福な暮らしをしているが、夫の事業は火の車、女性の影もちらつく。

ある日、スーザンに、20年前に別れた元夫・エドワード(ジェイク・ギレンホール)が出版した本『夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)』の献本が届く。本には一度会いたいというメッセージが添えられていた。

 

劇中劇と女の思考(ネタバレあり)


いきなりネタバレですが、物語の内容としては、リアリストの女と作家志望で繊細な男が周囲に反対されながら結婚したけどやっぱりダメだった、といった大昔の夫婦関係が前提にあります。学生結婚で若気の至りってやつですね。

スーザンとエドワードが離婚して20年が経過。元妻は社会的に成功して稼いでいるけど、現在の夫との関係は良好とは言い難く、実は虚しい毎日を過ごしていました。 


そんなとき元夫が出版した小説が元妻のところに届きます。そこから物語は、小説『ノクターナル・アニマルズ』の世界と、スーザンの現実が交錯していきます。

劇中劇とそこに込められた元夫のメッセージが、スーザンの過去と現実に混ざり合い、サスペンス的展開を見せていきますが、見せ場はスーザンが元夫の小説を読んで何を感じるかということろでしょうね。

美を極めたことで成立する緊張感とスリル(ネタバレあり)


スーザンは上流階級の娘で、エドワードのように芸術家肌の男が新鮮だった。またスーザン自身も芸術家を目指していたけれど、自分には心の奥に秘めた衝動がないと、表現することを諦めていました。その後スーザンがアートディラーとして成功するのが予想できる設定ではあります。

 
 
 
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心の奥に秘めた衝動はなく商業ベースではあっても、スーザンの審美眼はトム・フォードが作り上げた世界そのもの。すべてのものが洗練されている。唯一人間が生っぽく感じられてしまうほどに。

 
 
 
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ヒッチコックの映画もそうですが、張り詰めた緊張感を引き出すには完璧な美しさが必要。この映画はトム・フォードの世界観が凝縮されていて、緊張感と説得力がすごいです。

 

テーマは「REVENGE」(ネタバレあり)

 
20年前といえば大昔ですが、少なくとも作家のエドワードは、過去にこだわり続けていることが小説の内容と、それを読んだスーザンの過去の回想から明らかになります。

劇中劇(ノクターナル・アニマルズ)は以下のようなストーリーです。

深夜の田舎道、夫婦と年頃の娘を乗せた車が、数名の暴漢に襲われれる。二人と別にされた夫は助かったが、妻と娘は翌日無惨な姿で発見される。夫は担当刑事と共に犯人たちに復讐をすることになっていく。


内容はフィクションですが、エドワードは怒りの感情を復讐で昇華させる小説を書いた。

そう、小説『ノクターナル・アニマルズ』のテーマは復讐。

劇中劇で夫役を演じるのはエドワードで、妻役はスーザンです。

小説を読み進めるうち、スーザンはエドワードとの過去を否応もなく思い出すことになりますが、彼女の過去にはエドワードへの後ろめたさが多分に隠れており、スーザンは精神的に不安定になっていきます。

スーザンは初めてエドワードの作品を認めるのですが、それこそがエドワードとっての復讐でした。

 

繊細な男と現実的な女(ネタバレあり)

 

大学生のとき、スーザンとエドワードはニューヨークの街で偶然再会します。もともとエドワードは兄の友人で顔見知りだったこともあり、二人は急接近。

でも小説家を目指すエドワードは、繊細な性格でどこか夢見がちなところがある。

一方のスーザンは、芸術的センスはあるけれど商業的で自分自身がアーティストになる力はないことを自分自身がよくわかっている。

 
エドワードは自分の理想像にスーザンを当て嵌めようとするところがあり、スーザンは現実主義者なので、地に足がついていないエドワードに、やがて物足りなさを感じるようになってしまう。

このあたりは普通によくある話。若いカップルの多くがこれで破局を迎えているんじゃないでしょうか。 

ただすごいのは、20年後に元妻との別離を着想に小説を書いてしまうエドワードの執念です。

結婚していたとき、エドワードの小説をあまり認めなかったスーザンでしたが、自分自身をイメージして書かれているということもあり、作品にのめり込んでいきます。

妻の裏切り(ネタバレあり)

 

繊細すぎて現実に目を向けず、作品を評価すると怒られるしで、エドワードとの関係に行き詰まったスーザンは、偶然出会ったイケメンに心を奪われ、エドワードとの間に授かった子供を黙って中絶していました。

もちろんスーザン自身も傷を負うことになりますが、エドワードもスーザンの裏切りを知っていました。

このスーザンという人はかなり自分に正直な女性ですが、エドワードもある意味相当正直ですし、自分に嘘を吐けない男、執念深さも半端ではありません。(笑)

エイミー・アダムスの化けっぷりが見事!

 

エイミー・アダムスは、エドワードと出会う大学生から、成人した娘がいる現在までを演じているのですが、見た目に無理がなく自然だったのが大変お見事でした。


髪型の分け目を変えたのとメイクだけで、20年の時間差を自由に行き来している印象です。

ジェイク・ギレンホールもそうでしたが、20年前、劇中劇、現在、物語の柱になる時代設定を巧みに演じ分けていて、観ている側の人を、戸惑うことなく自然に物語の世界に入り込ませてくれます。

 

 


▼ジェイク・ギレンホールの映画はこちらにあります! 

noji-rei.hatenablog.com

 

 

それではまた。 のじれいか でした。