こんにちは。 のじれいか(@noji_rei)です。
映画『ジュリアン』(Jusqu'à la garde)はフランスのグサヴィエ・ルグラン監督のヒューマンサスペンス映画です。
離婚して母親に引き取られた姉と一緒に暮らす11歳の少年ジュリアンが、粘着なDV夫に翻弄されまくる。
ジュリアン役の少年はなかなかの美少年なのですが、物語としては見ていてつらくなり、やがて腹立たしくなってくる物語でした。
ストーリーの紹介、作品で気になったところをネタバレありでご紹介します。よろしければお付き合いください!
ジュリアン(2019)
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作品情報
123分
監督:グサヴィエ・ルグラン
出演:ドゥニ・メノーシェ、レア・ドリュッケール、トマ・ジオリア、マチルド・オヌヴー
予告
ストーリー
11歳の少年ジュリアン(トマ・ジオリア)の両親が離婚する。離婚の原因は父ミリアム(レア・ドリュッケール)のDV。
母アントワーヌ(ドゥニ・メノーシェ)と子供たちは、父を遠ざけたいのですが、ミリアムは離婚調停で弁護士を使ってよい父親を強調します。
ミニアムは失業中ですが、まだ幼いジュリアンは共同親権になってしまい、父と定期的に会わなければいけなくなります。
これまで母アントワーヌの実家に身を寄せていたジュリアンたちは、離婚に伴い部屋を借りることになるのですが、そのことを父に絶対に知られたくはありません。
DVに加えてストーカー気質もある父は、アントワーヌが新居を借りたことを察してジュリアンに新居の場所を教えろと迫ります。
ジュリアンは泣きながら父に噓を吐きますが、感情を昂らせて暴力的になる父の姿に恐れをなして、部屋の鍵を奪われてしまいます。
実話が元になった物語の説得力
感情的で粘着質の父に翻弄され、ようやく離婚したものの、そうたやすく自由になれない気の毒な母と子の話です。
ただ父が粘着というだけで、安心した日々を送れず、心が休まることがない。
なんとも気の毒で、見ているとハラハラを通り越して腹が立ってくるのですが、このお話はフィクションではなく、監督のグサヴィエ・ルグランの体験が元になっているらしく、妙にリアルな人物設定に納得させられます。
DVやストーカーとして珍しくない性質
ジュリアンは父と面談を続けますが、親戚の結婚式が面談日とぶつかると、母のアントワーヌから面談の日程変更の打診が直接ないことに、父は臍を曲げてしまう。
すぐに気づくのですが、この父ミリアムの精神状態は親ではなくて子供。精神的に幼くて妻を愛しているのではなく依存する対象を求めているに過ぎない。だから子供を脅しても、原因は妻にあると自分の行動の責任をなすりつける。そのくせ、突然号泣して自分は変わったと言い出すなど、人格が破綻してしまっている。
ただ性格的には決して珍しいタイプの人ではないですね。男女問わず怒りに感情を支配されている人が多いものですが、そういう人は決して幸せにはなれないものです。
そんな父ミリアムですが、救いなのは、ミリアムの両親たちが決して自分の息子を甘やかしていないところ。自分の息子の甘えもよくわかっていて、感情的になって自分は悪くないと主張する息子を失業中でもすぐに追い出してしまうのはスッキリできました。
ラストで驚き(ネタバレあり)
その後、ジュリアンの姉、ジョセフィーヌ(マチルド・オヌヴー)の妊娠がわかり学生結婚をすることになります。パーティ当日、父は娘から二度と会いたくないと言われているので顔を出せないのに、パーティ会場の近くに来てしまい、母ジュリアンを脅し、暴力を振るいそうになります。
ミリアムは車でその場を走り去り、災難は収まったように見えましたが、ミリアムは自分の両親の家も追い出されて行き場を失っていこともあって、真夜中アントワーヌとジュリアンが眠る部屋を訪れます。
スマートフォンを片手に息を潜めていた二人でしたが、部屋を開けないミリアムがライフル銃をドアに向けて発砲。
やがてドアを開けて部屋に押し入ってしまいます。
アントワーヌとジュリアンは、通報した警察の指示に従いバスルームに身を潜め、寸前のところでミリアムは駆けつけた警察に逮捕されました。
ストーカー・DV気質の人には気をつけましょーということで。
▼パリが舞台のフランス映画。こちらは秀逸!
それではまた。 のじれいか でした。