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【映画】『パリのどこかで、あなたと』新しい恋に出会いたいときに観たい【ネタバレ・感想】

映画『パリのどこかで、あなたと』(Someone,Somewhere)は、失恋を引きずる女と、不眠症でうつ病になった男が主人公。

そんなちょっと病み気味な二人が立ち直って、出会うまでの話なのですが、これはやはり恋愛映画です。(キッパリ)


心模様がユーモアを交えつつ繊細に描かれ、あらゆる言葉が胸に沁みる映画でした。


失恋から立ち直れずにいる人、新しい恋を始めたいと思っている人には特におすすめしたい一本です。

映画のストーリーと、よかったところをネタバレありで書きます。

 


パリのどこかで、あなたと(字幕版)

 

パリのどこかで、あなたと(2019)


パリのどこかで、あなたと(字幕版)

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作品情報

フランス 111分

監督:セドリック・クラヴィッシュ

 

予告

www.youtube.com

 

ストーリー

 

パリの線路沿いのアパートに暮らしているメラニー(アナ・ジラルド)とレミー(フランソワ・シヴィル)は二人とも30歳。隣のアパート(の同じフロア)に住んでいるが面識はない

メラニーは医療研究者として働きながらも、一年前に別れた恋人をいまだに引きずっている。

レミーは倉庫で働いていたが、自分以外が全員解雇され、レミーだけが昇進して新しい職場で働くことに。同僚たちへの後ろめたさから不眠症になってしまう。

 

メラニーは友人からすすめられたマッチングアプリで新しい出会いを求めるが、その場だけの関係でその先には続かない。

レニーとメラニーは心理カウンセラーに通いながら、自分にできた心の空洞は何かを模索する。

同じ電車に乗り、同じ店を利用している二人は、どこでどうやって出会うのか?

 

リアルなパリの風景がいい

 

レミーとメラニーが暮らしているのはパリの線路沿いのアパートなのですが、出てくるのは、二人の部屋、電車の風景、二人が利用するスパイス屋、そしてカウンセリングの部屋が中心です。

おしゃれなカフェやレストランい彩られてはいないのですが、そこに国は違っても都会で暮らす独身男女のリアルが感じられます。

都会に暮らす孤独がユーモラスに表現される 

 

メラニーもレミーもパリに実家はないのですが、都会で一人暮らしをする孤独が淡々としていて沁みます。

レミーは家族からパリなんて都会に住んだら寂しいだろうと言われますが、レミーはたぶん、人との距離を保ちたく、実家近くの人間関係には疲れを感じてしまう人。でも、だからといって孤独が好きというわけではない。そのあたりの微妙な感情がよく出ていました。

メラニーと心理療法士との会話(ネタバレあり)

 

メラニーとレミーは、心理療法士との会話で自分を見直す機会を得る。

心理療法士の前で、これまで誰にも話せなかった自分の過去を時に涙ながらに語ることで自分を開放させていく。

メラニーは過去の恋愛が忘れられませんでした。

去年別れた元彼のギョームとは、彼の友人関係や楽しさを共有できたけれど、相手に合わせることで成立した関係でもあった。メラニー自身は空っぽのままだったけれど彼を愛していたからそのままずるずる続けてしまい、やがて彼はメラニーを負担に感じるように。

彼から別れを告げられても、すべてを彼に合わせてきてしまったので、半端ない虚無を感じてしまい、相変わらず空っぽで何もないまま彼との関係を一年経ってもギョームのことを意識してしまう自分がいることがわかります。


「過去を忘れる必要はない、一緒に生きていくもの」そんなふうに諭す心理療法の言葉は沁みました。

またメラニーは子供のとき、父が家を出てしまい、母親に育てられましたが、母の新しい恋人に対して怒りを感じるようになっていたこともわかってきます。子供の頃、父がいなくなったぶん母親を頼りにしてきたから、母の新しい恋が許せず、また不安で怒りを感じていたことがわかってきます。

 

レミーと心理療法士との会話(ネタバレあり)

 

レミーの不眠症の原因は、閉鎖になった倉庫の仕事で自分だけが昇進してあとは全員が解雇されたことへの罪悪感でしたが、その感情は幼い頃に妹が病死したことと関係していました。

レミーの両親は子供を亡くした辛さを、存在自体なかったことにすることで生きてきましたが、レミーはそれは違うと考えていた。


心理療法の「罪悪感を手放していいのでは」という言葉で救われたレミーは、やっと妹の墓を参ることができるように。最初はそれを嫌がっていた両親もレミーに続きます。

そうすることでレミーはやっと自己肯定ができるようになっていくのでした。

二人の心理療法士の関係(ネタバレあり)

 

フランソワ・ベルレアン演じるレミーの心理療法士と、カミーユ・コッタン演じるメラニーの心理療法士は実は父と娘の関係。

父親は引退しますが、同業者として紹介したのは、たぶん娘なのだろうと予想できます。

 

二人はどうやって出会う?

 

散々苦労してきたメラニーとレミーは、実はスパイス屋、通勤途中で何度もすれ違っている。

アパートの部屋も隣なので、窓から見える風景も同じ。だけどそんなことにもまったく気づくことはありません。


実はよく利用するスパイス屋の主人からダンスのコンパ(パートナーと踊るダンス)の教室を紹介されて、そこで出会い、パートナーになります。

運命の相手と出会うにはそれなりの心の準備が必要なこともある。そんなことを教えられた気がしました。

また、それ以外にもメラニーが研究している病気とレニーの妹が同じ病気だったり、あらゆる伏線があるのも面白く、色々発見できる映画です。

 

▼パリといえば美味しい食べものをイメージしてしまう… 

noji-rei.hatenablog.com

  

それではまた。
のじれいか でした。