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【映画】『花束みたいな恋をした』終わりよければすべてよし【ネタバレ・感想】

こんにちは。 のじれいか(@noji_rei)です。 

映画『花束みたいな恋をした』は、有村架純、菅田将暉による、ひと組のカップルの「恋の始まりと終わり」を描いたラブストーリー。

20代前半の恋の多くは、終わるのが前提で始まるものなのかも。二人の出会いから恋のピーク、倦怠期を迎え、苦しみながら最善の方法を決断する5年のお話です。

胸が苦しくなるような展開を予想しましたが、切ないけれど、すてきな恋を美しい思い出に変換できた男女の姿という印象でした。

ストーリーと好きだったところを、ネタバレありでご紹介します!

 

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花束みたいな恋をした(2020)

 

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 ※本記事の情報は2021年7月時点のものです。 最新の配信状況はサイトにてご確認ください。   

作品情報

 

124分
監督:土井裕泰
脚本:坂元裕二
キャスト:有村架純、菅田将暉、清原果那、細田佳央太、オダギリジョー、戸田恵子、岩松了、小林薫

 

予告

www.youtube.com

 

ストーリー

 

2015年に出会ったカップルが同棲を経て2019年に別れ、2020年にカフェで偶然再会するといったお話です。

有村架純演じる、大学3年生の八谷絹は、本や映画、音楽が大好き。京王線沿線の「飛田給」が最寄駅の実家に暮らしている。

菅田将暉演じる、大学3年生の山根麦は、京王線の「調布駅」のアパートに住んでいる。イラストレーター志望で、本や映画、音楽が大好きな男子。

同じ沿線を利用する絹と麦は「明大前」駅で終電を逃したことで出会い、ほかに終電を逃した社会人を交えて時間潰しをすることになります。

絹と麦は初対面のとき、互いに特別な印象を持ちませんでしたが、同じ店で見かけた押井守(映像クリエイター)を認知していることで価値観が近いと認識します。その後も好きな作家や同じ芝居のチケットを持っているなど、共通点が驚くほど多く、自然と意気投合します。

その日、麦が撮影した「ガスタンク」の映像を見たいという話になった二人は徒歩で麦の部屋まで向います。深夜の街を歩きながら二人はずっと話し続けます。

恋はこの時点で始まっていたのでしょうけれど、ここでは二人に何も起きない。本当にガスタンクの映像を眺めるだけ。

でもそれを機にふたりは接近。国立博物館のミイラ展に行った帰りに多立ち寄ったファミレスで告白しようとするもうまくいかなかったりドキドキの時期が過ぎます。

逢えば楽しくて終電時間を気にしながら二人は告白のタイミングをはかっている。そしてやっと気持ちを伝えられた麦と絹は付き合うように。

その後、二人は調布駅から徒歩20分の場所に部屋を借りて一緒に暮らすようになる。

大学を卒業後はフリーターになった絹と麦でしたが、生活のため、就職を考えるようになって…。

共感度と背景(好きなところ)


この映画の大きな魅力は、やはりリアルな恋愛事情が覗けるところだと思います。

この作品はラブコメではないですが、あえてラブコメと並べれば、ラブコメは夢を見せることに重点を置いている。夢のあるストーリーは楽しいのですが、あり得ない設定過ぎてついていけなくなることもある。

その点『はな恋』は現実にありそうというか、誰もが経験してきたことだともいえる。すごい共感度がある。たとえば「実在するカップルをモデルにした実話ベースの物語」といったとしても、誰も疑わないでしょうね。

二人が出会った「明大前」で「終電を乗り過ごした」という設定もすごくあり得そうで笑えます。

実際、学生時代「経堂止まり」の電車に乗ったが同級生が、タクシーが捕まらず、仕方なく何駅か先まで一緒に歩いた相手と付き合うことになりましたが、彼女たちも結婚には至らなかったなと、ふと現実の話を思い出してしまいました。

あと涙で別れを決めた絹と麦が、深夜の甲州街道を妙にさっぱりした表情で歩くのもなんとなくわかるなあ。(個人的に色々な人と、ときに一人で歩いた道です)

地元の人だとわかると思いますし、ネットで情報はたくさん出ていますが、パン屋の木村屋は千歳烏山にあります。ほかにも知っている風景がやたらと登場するところがなかなかよかったですね。

下降線する感情の描き方がリアル(好きなところ)


絹と麦は、一緒に暮らし始めた当初はとても楽しそうでしたが、フリーターから就職を決め、働き始める頃から関係がギクシャクし始めます。

男が大人になりきれない話は巷に溢れていますが、わかりやすくいえばこの話は逆。

麦はイラストレーター志望で現状維持で十分と考えていたのに、就職を決めてからは別人のように仕事人間になり、小説や映画など架空の話を受け入れられなくなります。すごく真面目な性格なのでしょう。

一方の絹は、麦の現状維持の考えを支持し、好きなものを一緒に楽しめれば十分、というか絹にとってはそれが一番大切なことでした。

だから絹は、急に現実に目覚め、極端に仕事一辺倒になった麦の変わり様についていけず、麦は絹にいつまでも学生気分が抜けないと感じるようになった。

精神的変化が恋愛感情を変えてしまうことはよくあることで、まして5年も付き合っていれば自然な齟齬なのかもしれません。

 

恋愛感情の枯渇を認める二人(好きなところ)


麦と絹は、最初あまりに価値観が合いすぎ、うまくいきすぎたので、途中で生じてきた食い違いを修正することができなかった。

結婚するとき、すごく好きなところより、すごく嫌いなところがない相手との方がうまくいくと聞いたことがあります。

恋愛も長くなれば、いいときが楽しすぎると、反動で相手の悪いことを厳しく捉えてしまうのかも。

またふたりもとも、食い違いを修正することを億劫に感じてしまったようで、そこで恋は半分終わった気がします。

潔く別れを決める(好きなところ)


愛情がなくなっているのに、情と思い出だけがある状態。そのことを素直に認められないカップルはきっと多い。

絹と麦もダラダラの時期はありましたが、別れを決意をする出来事が起こります。麦の親しい先輩が急逝して悲しみ落ち込みますが、絹はその先輩が女たらしでDVだったことを知っていたので、悲しいことではあるけれど麦と同じ気持ちにはなれませんせした。

また絹は、やたらと遊びと仕事を分けたがる麦より、転職したイベント会社の社長でオダギリジョー演じる加持に魅力を感じるようにもなる。

そんな感じで離れていく二人は、共通の友人の結婚式の帰り、ずっと言葉にしようと決めていた「別れよう」という言葉をやっと口にします。

結婚することもできたかもしれない。気持ちを誤魔化せば可能かもしれない。実際、別れることになると確信していながら、麦は別れの現実から逃れるため「やっぱり結婚しよう」とつい口走ったりもします。

別れを決める瞬間はつらいもの。でも一度堰を切った二人の心は元にはたとえ結婚しても元には戻ることはありません。

 

思い出す映画たち(好きなところ)


二人の別れは、生死の別れでもなければ、新しい恋人ができたわけでもない。ただ愛が消えてしまっただけ。

『ブルーバレンタイン』も愛の終わりの話ですが、こちらは結婚しているので離婚ですし、子供がいてしかも父親が違ったりするなど…若干背景が厄介です。

 


『500日のサマー』は片方が好きでたまらないけれど彼女は彼を運命だとは感じていない。『コメット』はお互いに好きな時期があったけれどタイミングを逃してしまう話です。

 

noji-rei.hatenablog.com

 
その点『はな恋』はなんの足枷もない、ただ気持ちが変わってしまっただけ。だから別れると決めたら、二人ともすっきりできた。

冒頭とラストで登場する2020年の絹と麦はとても元気そうですし、それぞれ恋人ができて幸せでもあって本当によかった。

だけど「Google Map」で川原を歩く二人の姿を確認した麦は、それは本当であったら切ないはずなのに、見つけた麦はとても喜んでいる。恋愛が完全に終わって、よい思い出として残されているのだと、麦本人が感じているラストでした。

  

それではまた。 のじれいか でした。