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【ドラマ・映画】『CHiLDREN チルドレン』三浦春馬が万引き少年に【ネタバレ・感想】

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『CHiLDREN チルドレン』は、2006年にWOWOWで放送された、伊坂幸太郎の小説が原作のドラマです。

坂口憲二の演じる家庭裁判所の調査官は、少年たちと面談をするなか、万引きをした三浦春馬演じる少年の面談を担当する。少年の言動にどこか不思議なものを感じた主人公は、その後も接触を続けるうち、思わぬ事実が明かされる。

伊坂幸太郎の作品らしい群像劇で、あらゆる視線から物語が語られるのが特徴。

ストーリーについて、また三浦春馬の役どころ、この作品の好きなところ(見どころ)についてネタバレありでご紹介します。

 

 

CHiLDREN チルドレン

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作品情報


2006年 110分
監督:源孝志
原作:伊坂幸太郎 

 

おもな登場人物


武藤俊介(坂口憲二)家庭裁判所の調査員、几帳面で真面目な性格。銀行強盗で人質に遭い、一緒に人質になっていた青木美春に一目惚れする。

陣内達也(大森南朋)武藤の先輩の調査官。いい加減なようで実は熱い。

青木美春(小西真奈美)武藤・陣内と同じ銀行で人質になった。叔父の経営する書店で働いている。書店で横行する少年たちの万引きを見て見ぬ振りをしているのは、美春自身が学生時代に同じことをしており、実はまだ止められないのが原因している。

木原志朗(三浦春馬)万引きをして武藤との面談を受けることになった少年。父は会社経営で裕福な家庭に育つ。素直そうでよい少年のようだが、父親に対して反感を持っている様子。

永瀬政人(加瀬亮)武藤・陣内と同じ銀行で人質になった。視力が弱く盲導犬を連れている。感が鋭く予想をするのが好き。

青木良平(長谷川初範)美春の働く書店の主人。過去の万引きが原因で家族から見放された美春を案じている。

木原周五郎(國村隼)志朗の父。

 

冒頭は銀行強盗の場面から


閉店後らしい銀行の店舗で面を被った人たちがいて、犯人なのかと思ったら、それは主人公の武藤俊介(坂口憲二)陣内達也(大森南朋)だとわかります。なぜか人質も犯人も全員が面をしている少し変わった状況です。

やがて武藤と陣内は解放されますが、同じく解放された人質のなかには盲導犬を連れた永瀬(加瀬亮)と書店員の青木美春(小西真奈美)の姿も。

武藤と陣内は家庭裁判所の調査員で先輩後輩の間柄。翌日職場で昨夜の強盗犯が逃亡したことを報道で知った武藤と陣内は、永瀬が語った『自分たち以外全員犯人説』があり得えそうだと語ったりします。

武藤は真面目で几帳面、陣内は自由で大胆、仕事も割り切っているように見える。一見すると武藤は陣内に振り回されているようですが、実はよい影響も受けていてバランスのよい関係のよう。

家庭裁判所にはあらゆる少年たちが訪れ、武藤と陣内は面談をして調書を書くのが仕事なのですが、ある日、武藤の元にCDの万引きで捕まった木原志朗(三浦春馬)が訪れます。

 

 

 


志朗の隣には、ぴったりと父の木原周五郎(國村隼)がくっついて離れない。武藤が何か尋ねても周五郎が話してしまい、志朗は困っている。それに気づいた武藤は、どうにか周五郎を部屋から出すとやっと志朗とふたりきりになる。

志朗は周五郎を「あの人」と呼び、旅行中で不在の母のことは「母」と呼ぶ、どこか不自然に感じた武藤は、志朗に一冊の本を志朗に手渡し、再訪問を促す。

本は陣内が、武藤に手渡した芥川龍之介の『侏儒の言葉』。ここから好きな一説を選ぶように少年たちに読ませるといいと、勧められたものでした。

一目惚れの相手は人質仲間

 

武藤は銀行で同じく人質にされていた美春に一目惚れをしています。解放されたとき面を外したときに顔を見たという瞬間の出会い、まさに一目惚れでした。

武藤の気持ちに気づいた陣内は、美春の居場所を調べて教える。美春が勤める書店を訪ねる武藤でしたが、武藤があのとき一緒だった人質と知らない美春は、武藤を気味悪がってしまう。

志朗と武藤が偶然再会


美春から誤解されて落ち込む武藤がカフェにいると、偶然居合わせた志朗が話しかけてくる。先日とは打って変わって元気な志朗に、何かあったのか武藤が尋ねると「和解できた」と志朗は楽しそう。それはどうやら父のことを指している様子です。

志朗は武藤が渡した『侏儒の言葉』を気に入り、持ち歩いている。そして志朗は武藤と打ち解けて言葉を交わすのですが、子供に騙されるのが武藤たちの仕事だと、随分悟ったことを口にします。武藤も志朗の言うことはある意味もっともだなと思いもしている。

志朗と陣内は、少年たちと話したくらいで、彼らを更生させることは無理だとわかっている。そんなに簡単に人の心を知ることは不可能だとわかっているし、更生なんてできやしないと言うのももっともかもしれない。でもだからこそ、『奇跡を起こしたい』そんな気持ちで日々仕事をしています。

志朗の嘘(ネタバレあり)


武藤は美春の書店に通ううち、書店の万引きの少年を捕まえて店主の青木の前で謝罪をさせたりするうちに、少女時代から美春が抱える心の闇に触れていきます。

また繁華街で偶然見かけた志朗の父、周五郎から「あいつはいい奴だ」と息子を褒めるのとは少し違う言葉を聞いて「あれ」と感じる。また周五郎は誰かに追われていることも知ることに。


それから数日が経過して、志朗が誘拐されて解放されたことを新聞記事で知った武藤は慌てて志朗の自宅を訪ね、そこで本当のことを聞かされます。

 

 

 


志朗の父を名乗った周五郎(國村隼)は、志朗の父ではなく実は強盗だった。両親が旅行中に居直り強盗に押し入られ、志朗は脅されていた。武藤との面接についてきたのも本当のことがバレると困るから。

周五郎と志朗は、武藤が渡した芥川龍之介の本に挟んであった陣内の言葉のメモを読んで意気投合。周五郎の役に立てないかと考えた志朗は、金に困っている周五郎を助けるため、偽装誘拐を思いつく。

志朗の本当の父親は、お金はあるが家庭を顧みない人。志朗は周五郎が再生できるように、実の父親からお金を出させて周五郎に渡して、逃していたことを武藤は知ります。

ドラマの見どころ(ネタバレあり)


原作とは色々と違う点が多いので、もしかすると馴染めない人もいるかもしれません。物語では主人公の陣内ですが、ドラマでは後輩の武藤を中心に話が動いていきます。

陣内のテキトーそうだけれど、実は熱い雰囲気は大森南朋は適役だと思いました。飲み屋で少年法を安易に語るサラリーマンたちを独自の価値観で論破したり、テキトーにやればいいんだよと武藤に言いながら、本を渡すなどさりげなく後輩の指導もしている。好き勝手に生きているようで一本筋がとおった調査員を好演していました。

武藤はもう少し普通の人のイメージでしたが、役者としての坂口憲二としてはすごくいい時期ではあったので、残しておいてよかったなとしみじみしますね。あらゆる意味で後味が切ない。

 

 

 


美春はかつて出来心から万引きがバレて家族が大騒ぎをしたことで、居づらさから家を出て転々とするうち叔父の店で働くように。心の成長のきっかけを見つけられず、同じことを繰り返していた美春でしたが、武藤との出会いで変わっていきます。


三浦春馬はまだ声変わりもしていなくて、あどけなさを残した少年です。放送当時は15歳のはずですが、実年齢より幼い印象を受けました。

三浦春馬演じる木原志朗は、いかにも育ちのよさそうな少年。素直そうな少年に見えますが、出来心が芽生えた背景には父親への反感が伺えたりもする。彼は人を立場で見ない人で、だから強盗の周五郎と年齢や立場を超えて結びつくのですが、この話の一番の見どころは二人の別れの場面だと思います。

偽装誘拐で父親から入金された身代金を引き出した志朗は、現金を入れたバッグを周五郎に手渡しながら、自分も危ない端を渡ったのだから、絶対に再起してくれと周五郎を奮起させます。

誰もいない駅のホームから、現金のつまったボストンバッグを抱えて列車のドアに立つ周五郎は、ホームで見送る志朗を抱きしめます。そのときの三浦春馬の表情がなんともいえない。父と同年代の男性を逃そうとする姿は、見た目の幼さに反して意志の強さというか、綺麗ごとだけではない人生の悲しみを知っているようでもありました。

エンディングテーマがキリンジだったり、伊坂幸太郎の作品は使われる曲もいい。



機会があれば一度見て欲しい作品です。とくに三浦春馬ファンの方はかなり重要な役を演じていて、見終えたあとで不思議な切なさが込み上げる作品なので、ぜひおすすめしたい作品ですね。

できれば原作も読んでおくとよいと思います。

 

さいごに(どうしたら見られる?)



まだ見ていない方は、ぜひ見たいと思う方が多いと思いますが『CHiLDREN チルドレン』は、現在のところ動画配信では見られないようです。

どうしてもほしいのでと、Amazon かYahoo!ショッピングでこの機会に購入するのも手かもですね。でも一度見てから決めてもいいのかも。

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三浦春馬出演、伊坂幸太郎作品はこちらにもあります

noji-rei.hatenablog.com

 

 

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それではまた。
のじれいか でした。