【感謝しろ】感謝を強要する人の心理【正直鬱陶しい】
こんにちは。 のじれいか(@noji_rei)です。
感謝を強要する人、いませんか?
親、夫婦、親戚、恋人、友人と、相手との関係性はいろいろですが、
何かをして「あげた」のだから、感謝をされて「当然」と思われると、正直もやっとします。
一体どういう気持ちの人が何を期待しているのでしょう。
最近、聞いた実話を織り込みつつ、さらりとお話ししたいと思います。
感謝を求める人の心理
感謝を求める人は、ずばり認証欲求が強い人です。
日頃から自分が認められたい気持ちが強く、自分の行動に対する見返りを求めています。そんなことはないと綺麗ごとを口にしても、内心ではリターンを期待しているのです。
関係でいえば、親にこういうタイプの人が多いですね。親は子どもを産み育てたので、立場が上だ、だから永遠に感謝されるものだと考えている人。
子供が親に感じるべき感謝は、未来永劫続くといった揺るぎないプライドがあり、まさか自分の子供が「親ガチャ」みたいに自分を否定するかもといったネガティヴ思考は想像したこともないタイプです。
感謝というコントロールで支配できなかったり、面白くないことがあれば「親に向かって!」とここぞとばかりの決め台詞を口にします。
子供が独立や結婚しても、自分の子という立場でしか子供を見ることができず、親であることが唯一のアイデンティティだと考えているのが特徴です。
ある母親は息子の嫁に感謝を求める
ある母親の話です。
その母親は、子供が幼い頃から「周囲への感謝を忘れないように」と教えてきました。それ自体はよいことなのだと思います。
ただ、このお母さんは、物質的な見返りは求めませんが、子供に愛と感謝を常に求める、構ってちゃんタイプの人なんです。
息子は成長するにつれ、母の感謝の意味を理解して、鬱陶しく感じるようになります。
やがて彼は成長して結婚、自分の家庭を持ちました。するとそのお母さんは、今度は息子の妻にも感謝を求めるようになりました。
要らないものを送りつけ、週に何度も電話、働いている妻の携帯を繰り返し鳴らす…などが続きます。息子の妻は最初は真面目に応じていたみたいですが、そのうち付き合いきれなくなり、電話やメールの返信もなかなか出なくなりました。
ありがちな嫁姑ストレスの話なのですが、このお母さんはとにかく息子の妻に「ありがとう」を言わせたがります。息子の妻は、姑に日々感謝するほどの接点はない。なので不要なものを送っては感謝の言葉を引き出させようとするわけです。
「やっておいてあげた(頼んでいない)」がエンドレスで続くらしく、お礼を言わせることで息子の妻から認められ、支配できると感じる。そんなふうに考えているとしたらすごく嫌ですね。
▼スルーテクを習得した嫁のお話はこちらです。
独りよがりな押し付けは感謝なの?
本来、その人が求めていないことをするのは自己満足でしかない。相手を思って何かをしたのなら感謝など求めてはいけないのに、やはり自分の存在を示したくなってしまうのでしょう。
相手が感謝するかしないかは相手の問題。何かした側が100パーセント好意からだとしても、相手に見返りを求めた時点で、それは感謝(愛情)の押し付けになってしまいます。
誕生日は誰のため?
ここからは20代カップルのお話です。
彼女の誕生日に彼はレストランを予約しました。レストランは彼が一度行ってみたかった店。以前ちらっと彼女に話したところ、否定的ではなかったので彼女もきっと行きたいはずと確信していました。
でも彼女は仕事で疲れていて、レストランより家の近くの店がいいと思っていた。また彼女は彼が行きたいレストランに興味がなく、店名も忘れていたほどでした。
二人が外食するとき普段は割り勘ですが、誕生日だからここは彼がご馳走することに。彼女は乗り気ではなかったけれど、せっかくなので気持ちを切り替えました。
店で違う料理を注文した二人。そこで彼は二人の時間を楽しむより、料理の写真をノリノリで撮影してSNSに投稿。そんな彼の姿に彼女は盛り下がっていきます。
我慢できなくなった彼女は、店でSNSを控えてほしいと頼んだのですが、彼は彼女の言葉を聞いた途端に不機嫌に。彼は店を出てからもダンマリでした。
店を出て彼女はお礼を伝えましたが、彼は高価な食事をご馳走したのに感謝が足りない、もっと感謝して欲しかったとさらに不機嫌に。
彼女がどんなふうに感謝を伝えたのかわかりませんが、彼はせっかくのインスタにケチをつけられて気分を害し、費用対効果が悪いと感じたのかも。 (そんな奴とは別れたほうが)
自分の欲求を満たすため、相手の気持ちを自分にとって都合よく解釈、本心を知ろうしない。そんな人は案外多い気がします。
また本当は自分のために行動している人の方が、感謝(謝罪)を要求して相手を支配しようとする傾向が強いと感じます。(やっぱり別れた方が)
見返りを望まないのが愛
あなたのためにしてあげたことを感謝しろ! と一方的に言われたら、重くて鬱陶しく感じてしまうのが本音ではないでしょうか。
まして自分が頼んでもいないし、望んでもいないことであれば尚更です。
感謝の気持ちは自主的な感情なので、他人から強要されるものではない。何かをしたとき最初は好意だったにしろ、相手に望んだ時点で別のものに変わってしまう。
でもその一方、立場が変われば、「こんなに××してあげたのに」「せっかく●●してあげたのに」と、ふと感じてしまうことがあるかもしれない。
してもらった側からすれば鬱陶しくても、逆の立場になれば無意識のうちに相手に要求していた。そんなことだって十分に起こり得るので注意が必要です。
感謝は主体性の感情なのです。
それではまた。 のじれいか でした。