キレイなトイレ調査研究所

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【映画】『鍵泥棒のメソッド』ラストまで一気に進むスピード感【ネタバレ・感想】

映画『鍵泥棒のメソッド』
記憶喪失になった殺し屋と、売れない役者が入れ替わる、コメディ映画です。

堺雅人・香川照之・広末涼子の3人がおりなす、スピード感のあるストーリー。『半沢直樹』でおなじみの二人の快演が楽しめます。声を出して笑える感じです。

本作の実は奥深なストーリーと、メインの3人の人間性について、ネタバレありで書いていきます。

 
*立場が入れ替わるストーリーのため、劇中で
呼び名が変わりますが、ここでは最初の名前で進めています。

 

 

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鍵泥棒のメソッド

 

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作品情報

製作年度

2012年

上映時間

128分

監督

内田けんじ

キャスト

桜井武史(堺雅人)


コンドウ・山崎信一郎(香川照之)

 

水嶋香苗
(広末涼子)

工藤純一
(荒川良々)

愛人・綾子
(森口瑤子)

 

『アフタースクール』『運命じゃない人』の内田けんじ監督作品。オリジナル作品なところがいいな!

 

予告

 

www.youtube.com

 

記憶喪失の男と貧困劇団員、そして結婚を急ぐ女

 

汚部屋で遺書を書く桜井武史(堺雅人)は35歳の元劇団員。定職もなく金もなく家族もいない男。そして人生に絶望していますが死にきれません。

ベントレーを走らせるコンドウ(香川照之)は優秀な殺し屋。社長を始末して仕事を終えたコンドウは、几帳面な性格もあり、通りすがりの銭湯へと。

銭湯では先に入った桜井が体を洗っているところにコンドウが入ってくる。滑り落ちた石鹸がコンドウの足下に。

▶︎洗い場に入ってきたコンドウ、石鹸で足を滑らせダイブして転倒。
▶︎病院に担ぎ込まれるコンドウ。
▶︎桜井は、コンドウと自分の銭湯の鍵を交換


足を滑らせた香川照之の飛びっぷりがすごい。時間停止の雰囲気がよく出ていました。浴室内は騒然、救急隊が入って、コンドウは病院へと搬送されます。


桜井はコンドウの金で、友人たちへの借金返済に向かう。結婚を決めた元彼女への借金も返済記憶喪失になったコンドウと入れ替わってお金を拝借したことを詫びて死のうとした矢先、コンドウが殺し屋とわかり、怪しい依頼の電話に仰天。でも桜井は元役者なので演技力で凌ぎます。


桜井をコンドウだと信じ切っている、その筋の男、工藤(荒川良々)は、殺害した社長の愛人(森口遥子)が隠し持つ金のありかと愛人の始末を依頼。桜井は断ることができません。

一方のコンドウは転倒のショックで記憶喪失に。自分を桜井と信じ切って桜井の汚部屋に戻る。コンドウは几帳面な性格なので、桜井の汚部屋が、それなりに整頓されていく様は人間性が感じられるところでした。

 

 

 

雑誌編集長の水嶋香苗(広末涼子)は編集部で、年内に結婚をするつもりでいるが相手がまだ見つかっていないと、相手を探していることを淡々と告知します

香苗の結婚相手の希望条件は健康で努力家であること。相手がいないのに結婚の日程を決めたのは父親(小野武彦)が病気だから。恵まれた家庭に育ったお嬢様の香苗は、恋愛に臆病な性格のため、35歳まで独身です。

計画的で編集者らしい香苗のスケジュール表によれば「結婚予定日」の翌日は「入稿日」。予定どおりに進んだとしたら、なかなか忙しそう。

 

そんなふうに婚活中の香苗は、病院でコンドウと知り合います。努力家で真面目な香苗は、几帳面なコンドウが気になる。そして何度か会ううちに、香苗はコンドウに結婚を申し込むのでした。

 

人生のままならなさ

 

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桜井は貧困で死のうとしたわけではなく、別れた元カノの結婚がショックだったから。それで死のうと考えていました。

桜井だけではない、
コンドウ、香苗もそれぞれ葛藤を抱えている。だからドラマが圧倒的に面白い。中盤以降はコンドウと香苗の遣り取りも見所です。

 

 

 

香苗は父が病気で長くない。臆病で恋愛を避けてきたが、恋愛も努力で達成できると考えています。でもコンドウのことが好きになって父親のためではなく、本当に愛する人と暮らしたいと気持ちが変化します。

コンドウはバツイチで現在は独身。危ない仕事はもういいかなと思っている。いろいろあった人生が窺えました。

一見するとダメ人生を歩んでいるのは桜井だけですが、3人とも幸せからちょっと逸れている。目指した人生とは違ってしまったのがよくわかります。だけど 実際にいくら計画性がある人でも、思いどおりの人生を生きている人なんてほとんどいない。そのことはストーリーの中で時折覗き、作品のテーマといえる部分でした。

 
コメディ映画で、押し付けがましさはありませんが、人生観のあるストーリーです。

 

アイテムは、ベートーヴェン『弦楽四重奏曲』(ネタバレあり)

  

香苗の父は、結局は香苗の結婚を待たずに亡くなってしまう。葬儀は生前撮った父の挨拶動画が流れる気の利いたものでした。葬儀後、香苗とコンドウは部屋で父の好きだったレコードを流します。

香苗は愛の告白をしますが、ベートーベンの『弦楽四重奏曲』でコンドウの記憶が蘇ります。コンドウが車内でよく聴いていた曲だったから。

コンドウは殺し屋を装っているが単なる便利屋。殺しの依頼には、対象者を殺したと見せかけて逃すことで二重報酬を受け取っていました。今回も工藤の前で桜井を始末するフリをしようとします。

金は愛人(森口遥子)の部屋に普通に置いてある、レア物に変えてあることが発覚して、その一件はグダグダと解決方向に。

コンドウと香苗は改めて恋の予感。桜井は一人になりましたが、きっと大丈夫、そんな終わり方でした。

 

さいごに・こんなときにおすすめ!


映画『鍵泥棒のメソッド』について書いてきました。

・後味のよい映画が観たい
・オリジナル作品の映画が観たい
・大人のコメディが観たい


そんなときには、ぜひ、おすすめしたい映画です。
この映画は公開当時、アニメ『名探偵コナン』とコラボした作品だったらしいですね。


「金がないくらいで、死ぬこたねえよ」(by コンドウ)

やっぱりコメディ映画は、大人が演じた方が楽しいですね。



それではまた。
のじれいか でした。