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【映画】『架空OL日記』ドラマとの違い・面白いのは?【ネタバレ・感想】

映画『架空OL日記』。
バカリズムが脚本、主演を務めた、女子行員の淡々とした日常を描いた作品です。

バカリズムが『架空升野日記』としてブログで連載していたものが書籍化され、2017年にはドラマになりました。

 

 


ドラマは人気を拍して、向田邦子賞を受賞。
2020年2月に映画が上演されました。

基本的にはドラマの続きというか、ドラマの世界観そのままなのですが、そこは映画なので、多少違うところもあります。

『架空OL日記』のドラマと映画の違いについて、またドラマと映画どちらが面白いかについて書いていきます。
 

 

 

映画 架空OL日記

 


映画『架空OL日記』 Blu-ray豪華版

 

作品情報

製作年度

2020年

上映時間

100分

監督・脚本

住田祟・バカリズム

 

キャスト

バカリズム

夏帆

臼田あさ美

佐藤玲

山田真歩

三浦透子

シム・ウンギョン

石橋菜津美

志田未来

坂井真紀

 

 

予告 

 

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ドラマのご紹介

 

バカリズムがそのままの姿で、銀行の窓口勤務のOLになった仮定を描いたお話。
タイトルどおりに、淡々とした生活が日記形式で流れていきます。(全10話)

私(バカリズム)は「みさと銀行」で働く24歳のOL。

同期の真紀(夏帆)(24)、後輩の紗英(佐藤玲)(22)、先輩の小峰(臼田あさ美)(27)と酒木(山田真歩)(29)らと働いています。

同期の真紀は淡々としてクールな性格。
紗英は、漫画好きで、かなりの天然
小峰は、言いたいことをズバっと言うが、問題解決能力に優れた女子工員らの憧れ。
酒木は女子工員たちのお局存在だが普通に慕われている。

ほかにもちょいちょい登場するのは、かおりん(三浦透子)ゆみちゃん(田原可南子)などの同僚らです。

実家住まいの20代のOLたちの、普通過ぎる毎日。

普通はこの話を物語にはできないのに、バカリズムが女子視線でOLの日常を描くことで、馬鹿馬鹿しいのに笑えて、ちょっとシュールなドラマになっています。

 

 

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全10話の物語は、紆余曲折はなく、ただ季節が流れる。

憂鬱な月曜日、上司への愚痴他愛のない冗談がほとんどです。

軽いタッチの遣り取りを楽しめ、ただ笑えてしまう。

 

 

ドラマを見直して改めて感じたこと

 

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実家住まいの20代会社員の経験がある自分にとって、振り返ってやはりいい時期だったなあとしみじみします。

大学生とは違って働いているので時間の自由はそれほどないけれど、社会人という大義名分があって、実家だからお金も自由、先々のことをそれほど考えず、目先のことだけを楽しんでいました。

この時間は長くは続かないってことには薄っすらと気づいていて、それでも今はまだ先のことを考えなくてもいいかなと、だらだら過ごしていたことを思い出します。

バカリズムが『架空OL日記』を書いたネタ元は、昔、銀行員の女の子と付き合っていたか親しかったかして、その彼女から聞いた話から思いついたらしいです。

OLの日常を描きたくなる気持ちはわかるのですが、話の中心に自分を置こうと考えた時点で、面白さを狙ったのを取り過ぎて、実家暮らしの20代OLが羨ましかったんだろうなと思います。

実際に経験した自分ですら、彼の気持ちが理解できる気がしました。

ただリアルなOL像のようでいて、ドラマにはバカリズムのエッセンスや、望まれているOL像が多分に入っている。実際のOLはここまで単純じゃないし、それなりに悩んでいることだってあるし、人間関係だってもっと複雑です。

でも『架空OL日記』を見ているとそんなこともあったかもしれないけど、なかったかもしれない、そんな幻みたいな浮遊感を味わえるから不思議です。

 

映画とドラマの違いを検証・ネタバレあり

 
ドラマのラストは、主人公の私がバカリズムに戻るという終わり方でした。

なので映画版では、どう話を始めるのだろうと思ったところ、ドラマのラストはなかったかのようにドラマと同じ、憂鬱な月曜日のOLの朝から始まります。

ドラマと映画の違いをまとめました。

  

『架空OL日記』ドラマと映画の違い 1 映画の方がドラマより僅かだがスペシャル感がある
2 銀行の副支店長は「羽田」から「J」へと変わる
3 私の高校時代の友達が登場
4 坂井真紀が課長役に登場
5 韓国人の新入社員が加わるなどキャラクターは増える
6 小峰様の結婚

 

1 ドラマは特別な日ではなく普通過ぎな日でしたが、映画は年末であったり、強盗の訓練があったり、バレンタインであったりと特別な日が出てきます。

2 女子工員たちから嫌われている副支店長は、ドラマの羽田(はねだ)からJ(ジェイ)に変わっています。どちらも名前ではなく、羽田は同じ話が戻ってくるから羽田。ジェイは邪魔だからJ。単なる呼び名です。

3 休日に友だちと会う日常が出てくるのですが、正直それほど面白くないです。ただ私の休日を見せたかったのではないでしょうか。

4 課長役に坂井真紀が参上します。変なセンスの印鑑ケースを使っているけど、怒ると怖い人らしいです。


5 韓国人で仕事もできて性格もよいソヨン(シム・ウンジュン)が入社してきます。これもストーリーに必要だったかといえば微妙です。  

 

 6 小峰様は、ドラマでも彼氏がいる様子でしたが、映画では女子更衣室で突如、小峰様の結婚発表があり、結婚式でエンディングを迎えます。小峰様は結婚後も仕事を続けるみたいですが、独身実家暮らしOLから一足早く卒業します。

 私は幻の存在で、すぐに入り込める世界の表れ?


テレビも映画もラストは同じ。バカリズムが私と遭遇して、私という存在が消えますが、何事もなかったかのように、OLたちの日常は続く。

すごく自然に溶け込んでいるので、バカリズムの女装に違和感はすぐになくなるのですが、いなくなって気づくのはバカリズムが演じた「私」には名前がないこと。誰からも名前で呼ばれていません。ほかの女子たちは名前やニックネームで呼ばれているのに、バカリズムだけは名前で呼ばれていませんでした。

私は、幻の存在だから。 働いているのに地に足のついていない、不思議な存在、OLを幻のように捉えたのは、浮ついて生きていた自分と重ね合わせても、納得できる部分がありました。

 

ドラマと映画どちらが面白い?

 

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ドラマのファンだったら映画は観た方がいいと思うのですが、個人的にはドラマの方が世界観がちまっとしていて面白かったですね。

映画も充分に楽しめるのですが、そもそも劇場のスクリーンで見るような世界観ではない。とはいえ、それでも映画なので、ドラマの雰囲気を壊さず映画仕様にしたのが窺い知れます。ただやはりこれを映画館で観たいかといえば微妙な気がしました。

結論、映画はドラマの面白さを上回っていない。

ただ映画では小峰様を結婚させたことで、OLたちの成長とストーリーの終了を表現したのだとも感じる。

韓国人の新入社員が入社してくるのも、変化を表したのかもしれません。


この先はない。これでおしまいです。(たぶん)
 
切なさは映画の方が上でしょうか。


それではまた。
のじれいか でした。