こんにちは。のじれいかです
コロナ禍で深刻化していく派遣切りの現実。
景気の悪化で最初に職を失うのは、最も弱い立場である非正規雇用者です。
ブログやYouTubeを見ていて、随分前のことになりますが、自分が派遣切りをされたときのことを思い出しました。
コロナより遥か以前、派遣切りの思い出
私が派遣切りに遭ったのは2015年のことでした。
もう時効なので書いてしまいますが、
理由は上司との人間関係、というか簡単にいえばパワハラです。
その会社は社員10名弱の編集プロダクション。
派遣社員は、私以外にwebデザイナーAさん、事務担当のBさんの3名。
AさんやBさんとはたまにランチを一緒にしましたが、
あるときAさんから、上司から仕事の報告についてキレられた話を聞きました。
Aさんは時短勤務で、その日の進捗を帰り際に簡単に報告していたそうなのですが、
ある日、上司の虫の居所が悪かったのか、
「そんなもの毎日報告されても、こっちは忙しいから、いちいち確認できない!」
と怒鳴られてしまったそうです。
それでAさんは報告をメールに変えましたが、メールを開封された形跡がない。
無視されてるみたいだと。
上司は40代半ばの男性で機嫌がいいときと悪いときの差がものすごく激しい。
でも自分より立場が上の人には絶えずニコニコと裏表がスゴい。
年下の社員たちが、その上司に気を使っている様子はひしひしと伝わりました。
私は(うっわ〜面倒くさ)と思いつつ見守っていたところ、
無視され続けたBさんは、心が折れたと退職。
「派遣会社の営業に相談したら?」と声をかけましたが、
「調整されてもあの上司と一緒に仕事をするのはムリ。それに好条件の仕事でもないので他を探す」と退職の意思は変わることはありませんでした。
面倒な上司との関わりを避けた結果
Aさんが去ると、不機嫌の矛先は私に向きました。
Bさんは仕事でその上司と接する機会が少ないこともありましたが、バランス感覚がよく賢く立ち回れる人。その上司もBさんのことは受け入れていました。
Bさんはまさに、派遣の鏡のような人です。
だけど当時の私はBさんのようには振舞うことはムリでした。
あんな上司のご機嫌取りをするほど給料貰ってないし、と開き直ってしまった。
そういう私の反抗的な態度を上司は敏感に感じ取ったのでしょう。
あるとき、会社のレイアウト変更があり事前に席表を見たBさんが、
「のじさんの席、ないみたい……」
と言いにくそうに教えてくれました。
「あんな高い金を払う必要はない」上司は制作のチームに派遣は入れないことにしたと周囲に話していたそうです。
その会社に私が在職した期間は半年。
派遣の最終日といえばお菓子を手に挨拶回りがお決まりですが、その会社の最終日は手ぶらで行きましたね。
お世話になった人にご挨拶をした程度。
その人たちの名前はもう覚えていません。
あとで知ったのですが、その上司は最初から派遣社員の雇入れに反対していたそうです。
自分のテリトリーに余所者を入れたくなかったのかも。
そういう人って男性に多い気がしますね……。
発信できる人は強い
話が前後しますが、
かつて派遣社員で働いていたときのことを思い出したのは、コロナ禍で派遣切りに遭っている人たちのYouTube動画を見たからでした。
今、世界中で非正規雇用、いやそれ以外の人も職を失う事態に追い込まれている。
もう何が起きても不思議じゃないんですよね。
こんな世の中になると誰が予想しただろう。
震災のことも、台風のことも、金融危機のことも。
いや、薄々察しつつ、今じゃないと目を逸らしていたのかもしれない。
震災が落ち着いてきたと思ったら、今度はコロナ。
昨日は大雨です。
そんな世の中だけれど、ブログやYouTubeで活動する人は、自分の状況を正直に発信することで収益を得られている。
昔だったらあり得ない、それってすごいことだと今更ながら感じるものがありました。
▼最近読んだ本。
もちろん発信することで生計を立てることは簡単ではなく、それができる人はごく一部。
ただ「やっても仕方ない」という諦めが理由で何もしない人は、すべての土俵から逃げているだけで、そこからは何も生まれません。
やっぱり継続力というか、積み上げられる人は強いですね。
発信できる人はまだ全体のごく一部でしょうけれど、そういう人は今は大変でも結果的に生き残っていける人ではないでしょうか。
ちなみに先に登場したAさんは発信する人。
Bさんはまだあの会社にいるみたい。
私はパワハラ上司の経験は自分への戒めとして覚えておくつもり。
淡々と頑張ります。
それでは、最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
のじれいか でした。