キレイなトイレ調査研究所

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【夫の言いなり】義理親の介護問題に翻弄される女の決断【流されて】

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婚30年を迎えようとしている、Yさんという女性がいます。


Yさんは、長年、遠距離別居だった夫の両親から同居を迫られながら、最近ようやく近距離別居を決意しました。


おそらく大変な決断だったでしょうし、今後いろいろあることが予想できるので、応援したい気持ちになります。

ですが、その一方、最初にハッキリしておけばよかったのにとか、ここまできたなら最後まで逃げ切ればいいのにとか、所々モヤっとも感じました。

最終的には、Yさん本人が幸せならばそれでな話なのですけどね。

 

<Yさんのスペック>
50代女性/パート勤務/結婚30年/夫は会社員で長男子供は独立(2人)/東海地方出身(夫も同郷)

 

 



近距離別居だけど大変そう

 

Yさん夫婦は先日、義両親の家から徒歩5分の場所にあるマンションを購入しました。春には住み始めます。

 

「なんだ別居かよ〜そう思う方もいそうですが、近距離別居でもYさんからすれば、首都圏から東海地方へのUターン移住を意味しています。

Yさんと夫の出身は同じ県ですが、Yさんのご両親は今はそこにいません。それに首都圏での暮らしが長引き、現在の家はYさんの子供にとって実家でもあるため、こちらに留まりたいという気持ちが年々強くなりました。

 

そんなYさんが、夫の実家近くに戻ることになったのには、2つの理由がありました。

決断を強いられた2つの理由

 

Yさんが、夫の実家に近距離別居を決めた理由とは。

1つめは80歳を超えた義母の痴呆が進んだこと。

もう1つは、夫が会社を早期退職したいと言い出したことでした。

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当初、Yさんは夫の退職に反対しましたが、営業職の夫は仕事に疲れ果て、地元に帰ってゆったり暮らしたくなったようなのです。元々メンタルが強いとは言えない夫に、これ以上無理強いできないとYさんは断念します。




また現在、Yさんが暮らす家は、夫の会社の借上で、退職しても住み続けることはできなくはないけれど、住み続ける理由がなくなるのも事実。そんな状況なので退職すれば退室するのが、まあ普通の流れなのでしょう。

これがもし賃貸ではなく自分の家だとしたら、結果は違ったかも

Yさんも以前は首都圏で住宅購入を考えたようですが、それは叶いませんでした。

 

長男の嫁に課される義務

 


話は30年前、Yさんの結婚前に遡ります。

夫との結婚が決まったとき、Yさんは舅から「息子は本家の長男だから家を手伝い、将来は同居して自分たちを介護をするのが義務と言われました。

 

こういう家長制度の名残りのような考え方は、今でも一部の人たちに根付いているみたいです。まして30年も前の地方でのこと。Yさんの舅のような価値観の人は結構存在していたのでしょう。

そんな舅は、Yさんを自分の家の嫁と認識していたようで、Yさんたちの結婚式の際にも、細かな決め事にまで介入してきました。

 

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暴走する舅を食い止める立場である夫も、父親には頭が上がらないようで言いなり。Yさんの夫は親思いの優しい息子です。ただ親孝行というより、どちらかと言えば家長である父親への依存心も感じられました

しかし幸いなことに、結婚後まもなくご主人の首都圏への転勤が決まり、Yさんは夫について首都圏へと。子供にも恵まれて平和に暮らしていました。

もちろん夫の実家には、盆暮正月の帰省や本家の手伝いが求められましたが、物理的距離があるので比較的自分達のペースで暮らすことができたのでした。

 

家を買いたいとは言い出せず…

 


多くの夫婦は、子供が成長するにつれ、マイホームが欲しくなることが多いものです。

Yさんも友人がマイホームを購入した話を聞くたび、自分も欲しいと考えるようになりました。しかしYさんは舅に「こちらに家を買う」と言い出すことができませんでした。

 

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それはYさんの夫自身が、将来は地元に帰るという義務感に揺るぎなかったのも理由でした。Yさんは夫に自分の考えを主張できなかった、という理由も大きかったのです。

 

そのような心理的事情に加えて、会社の借上に住み続ける方が、経済的負担は少なくて済むという理由もあったようです。

家を買うことは嬉しさだけではなくストレスもかかる。Yさんは大きな買い物をする決断を先送りしたい、リスクを負いたくない人でもありました。 

 

つまり家は欲しいけれど、義両親の問題やローンのリスクを背負うのは怖いし、そのことを夫と話し合い、自分の考えを主張することをしんどく感じてしまったのでしょう。

 

会社を辞めたい夫・舅のラブコール

 

やがて子供が独立していき、Yさん夫婦二人の暮らしが始まりました。Yさんはパート勤務をしつつ、夫婦の時間を楽しむようになっていました。

そんなとき舅から繰り返し連絡が入ります。

舅の訴えは、義母の痴呆が進んでいるので早く帰ってくるようにというもの。

 

「いい加減にしろ、いつ帰ってくるんだ!」そんな感じだったみたいです。

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結婚前に同居を確約させられた。でもそんな約束は何十年も前のこと。所詮は口約束ですし、環境だって変化している。

げんに夫は転勤になり、夫は会社に希望を出していたが、地元に戻ることは叶いませんでした。

舅の要求には波があり、ヒートアップすると、すぐにでも帰って来いと激しさを増します。けれど舅は勤め人でしたから息子に跡を継がせる店や会社があるわけではない。そういった現実を悟ると暴走は鎮静化する、それを何十年も繰り返していたのでした。

ですが、今回の舅の訴えは、有無を言わせないものでした。

確かに親は大切な存在ですし、子供だって親が心配になります。

ただ現実問題として生活のすべてを親中心にするのは難しい。何よりも自分たちの暮らしを優先させることが大切ですし、親子であってもほどよい距離感は必要です。

ただし今回の場合は、切羽詰まっているようでもありました。

 

 


そうして、姑の症状の悪化は、のらりくらりと決断を先送りにしてきた夫(自分は会社を辞めたい)の心を突き動かすことになります。


マンションを買うことで折り合いをつける


Yさんと夫は、何度も話し合いを重ねました。

 

舅が希望するのは完全同居。

ですが夫の実家は二世帯ではなく、今から二世帯住居にするのも無理がある。何よりもYさん自身メンタル的に、同居はどうしても無理だと、そこは懇願して死守しました。

 

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その結果、Yさん夫婦は夫の実家近くにマンションを購入することで、折り合いがつきました。

Yさん夫婦は住宅ローンを組み、夫は再就職を検討(決まっていない…)、Yさんはパートを頑張ることを(仕方なく)決めたそうです。

 

全ては負えない宣言をしたが

 

Yさんのご友人、同世代の主婦仲間たちはことの顛末を聞き「何でもやってあげちゃダメだよ!」とアドバイスしたそうです。

それでYさんは夫に「手助けはできるけど、全面的に引き受けるのは無理」と、ごく普通のことを伝えました。

 

ただYさんは、そもそも夫に甘い。他人からすれば「ちょっとは言った方がいいんじゃないの?」と感じることがあっても、絶対に夫に指摘しませんし、厳しいことを口にすることもありません。

相手のあるがままを受け入れるのは大切かもしれないし、相手を厳しく叱咤することがいいとは思いません。けれど一緒に生活していく上で、ここというときに厳しさも必要な気がするのですが、どうなんでしょう。


これはあくまで予測ですが、将来的にYさんは、結局は夫の言いなりになる可能性が高い気がします。Yさんが外で働いて家事もする。そして夫は家にいて、Yさんが作ったご飯を食べてのんびり。介護もYさんが先頭に立つ。長男の嫁、大活躍。そんな日常が待っているのではと嫌な予感がするのでした。

 

 

男に(だけ)甘い女は結構いる(と思う)

 

なぜYさんにモヤっとするのだろう。そのことを考えてみると、それはYさんの夫や息子、舅に対する接し方と、それ以外の人たちへの接し方とが大きく違うことが引っかかっていると気づきました。

 

Yさんは男性にとても甘いところがある、特に夫や舅を絶対に悪く言わない人です。Yさんは夫と喧嘩をしたことがないらしく、相性もよいのは間違いないと思います。

 

それは素晴らしいのですが、それでいてYさんは、周囲の女性や男性にはなかなか辛辣なところがあるんですよね。その差があまりにも顕著なので、配偶者を立てる耐える女とか、か弱い妻というより、ズルさや目先のラクさを一番に置きたがる人のように思えてしまいます。

また、Yさんの行為が、夫を立てるのが最高にクール、といった昭和のよき妻イメージに酔っているようにも思えてしまう

確かにYさんのように、夫を守り護られて生きていくのは夫婦の理想のかたちかもしれない。

 

でも夫に対してだけよき女でいることばかり考えていたら、自分自身で考える力が鈍化して視野狭窄に陥りそうでコワイですね。

 

私自身も考えが深いとは到底言えませんが、そんな自分だからこそ、Yさんのような生き方は絶対に真似できないし、こんな妻になるのは無理だと思ってしまいました。ここまで夫とその家族に振り回されながら、流され続けるのに耐えられそうにありません



ま、Yさんの夫だって、私のような妻はお断りでしょうけど。

それではまた。
のじれいか でした。