派遣社員の辞め時はいつだろう。
もちろんケースバイケースなのですが、大筋でわかる共通事項があります。
今回は派遣社員の辞め時について書こうと思います。
辞め時なんて人それぞれ
お急ぎなら、最後の「退職チェックリスト」をご覧ください
CASE ある派遣社員の退職
先日コロナウイルスで大騒ぎをしているなかで、派遣社員として働く知人が会社を退職しました。
知ったときはもう退職が決まり、有給消化をしているとの話でした。
その人について
細かい事柄については変えています。
とても率直、率直過ぎるがゆえに、最初は話しづらい印象ですが、親しくなると親身になってくれ、責任感のある人です。
・スペック:30代後半、独身、都内一人暮らし、仕事はできる、慎重で真面目すぎるほど真面目な性格
・職種:DTPデザイン
・勤続年数:およそ3年半(派遣の限定期間を超えたとき、派遣元の無期雇用になる)
・勤務先:都内の一部上場の製造メーカー
退職までの経緯
以下のような流れでした。
①担当業務がなくなって暇になっていた。
→これについて上司から別の仕事をしないかと相談を受けている。
②コロナウイルスの関係で、社員は3月からテレワークに切り替わりつつあった。
→会社からは派遣社員のテレワークも了解されていた。
だが派遣会社がテレワーク勤務をNGと判断したため、オフィスに通勤。
③上司とあまりうまくいっていなかった。
→上司はよくも悪くもわかりやすい人。知人は正反対で噛み合わなかった。
退職の流れ
①上司からコロナウイルス の影響もあって、同業務の仕事がないと説明される。
②その人は仕事は熱心だが、そのぶん会社に対する不満があった。
③上司から違う部署で働くことを打診されるが、それについて説明などが納得できず、即答しなかった。
④その結果、上司は現状の部署での仕事がないことを理由に契約満了を告げられる。
⑤4月末での退職が決まり有休消化で3月末まで出社。
⑥退職後のことは未定。
辞め時は今だったのか?
結果的に知人の派遣社員は感情で結果を出した印象です。
知人は派遣元の無期雇用になっていたので、失業保険が支払われるまで3か月の待機期間が必要になります。
仕事を辞めるか続けるか。
派遣社員はだいたい3か月間の契約なので、都度判断を迫られます。
だから気楽というのもありますが、逆に解雇と隣り合わせの不安も伴うのが現実です。
これは派遣社員に限ったことではないと思うのですが、会社を辞めたいと考える事情は以下のようなものと推測できます。
退職に至る思考
退職を考えるには、物理的な事情と心理的な事情があると思います。
≪物理的事情≫
①次の仕事が決まった
②重視したい事柄ができた(勉強など)
③環境の変化(転居など)
④業務についていけない
⑤激務で体を壊した(壊しそう)
≪メンタル的事情≫
①やり切ってしまい、潮時を感じている
②仕事の内容が嫌になった、もともと納得できていなかった
③人間関係が嫌になった
派遣社員は長く働くことが前提ではなく、現在は3年間の限定で正規雇用に切り替わるか別部署に移動する決まりがあります。
正規雇用への採用を促すための制度なのでしょうが、現実的には簡単ではなさそうです。
派遣社員が就業先の会社を退職すること自体はとくに問題はないのでしょう。
階段のステップに足をかけているようなものだと考えてよいと思います。
ただ後々後悔するような判断は避けたいものです。
退職チェックリスト
退職するとき確認したいチェックリストは以下です。
私はこれらのことに意識していました。
≪退職チェックリスト≫
・退職後の翌日から、やることがあるか(仕事でなくてもいい)
・預貯金が最低6か月は暮らせるだけの預貯金があるか (失業保険の給付以外に)
・今回の仕事を経て確実にスキルアップできているか
・今回の就業先の社員の誰かと再会したとき、笑顔で挨拶を交わせるか
普通に超シンプルなことばかりです。
ただ「辞めてから考える」のは避けた方がいい。
理由が明確ではないからです。
今回の知人はコロナウイルス騒動中のこともあって、送別会もないままに契約満了しました。
もちろん私が聞いていない話もあるでしょうから、それが全てではないのかもしれません。
色々と事情はあったのかもしれず、本当はやりたいことがるのかもしれない。
考え方によっては世の中が揺れている今だからこそ、次のステップに踏み出すにはいいタイミングだとも言えそうです。
最終的には本人が納得しているかが一番大切。
その知人はとても元気そうだったので、よい選択だったのだと思います。
自分の人生だもの。自分がよければそれでいいんじゃないかな
人生にとってよきタイミングで次のステップへと向かえますように。
それでは、最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
のじれいか でした。