映画『ごくせん THE MOVIE』
熱血教師、山口久美子ことヤンクミが、不良高校生たちとガチで立ち向かう『ごくせん』。
ドラマは2002年から放送をスタート、高視聴率を叩き出し、繰り返しドラマ化される超人気作品に成長しました。
本作『ごくせん THE MOVIE』はそのシリーズラストを飾る映画です。
歴代の生徒たちが登場する本作では、ヤンクミ役の仲間由紀恵をはじめ、亀梨和也、三浦春馬、三浦翔平、といったイケメン俳優が、歴代の生徒たちとして次々と登場。
健忘もかねてストーリーをざっくり解説。本作のストーリーと三浦春馬の役柄、オススメポイントをご紹介します。
ごくせん THE MOVIE
作品情報
2009年 118分
監督 佐藤東弥
キャスト
仲間由紀恵、亀梨和也、三浦春馬、 高木雄也、玉森裕太、三浦翔平、脇知弘、小池鉄平、袴田吉彦、沢村一樹、東幹久、江波杏子、生瀬勝久、宇津井健
赤胴学院高校に小田切竜が参上!
赤胴学院高校で教鞭を執るヤンクミこと山口久美子(仲間由紀恵)の元に、かつての教え子小田切竜(亀梨和也)が現れる。
小田切が赤胴高校にやってきたのは教育実習生として。ヤンクミは自分を慕って赤胴に来たのかと思えば、実は偶然だったような??
小田切は将来の目的が定まらず、なんとなく教育実習を受けることに。
そんな小田切だが、久しぶりに小田切と再会したヤンクミは大喜び。小田切は教育実習生としてヤンクミと行動を共にすることに。
そして、地元の溜まり場である熊井(脇知弘)のラーメン屋でかつての教え子たちが揃う。そこには風間廉(三浦春馬)の姿もあります。
3年D組の生徒たちの問題
ヤンクミが現在受け持つ3年D組の生徒たちは、高杉怜太(玉森裕太)、望月純平(賀来賢人)らですが、荒れていてクラスが一つにまとまっていない。
暴走族の呼び出しに一人向かった高杉を、クラスメイトは助けようとせず傍観。そんな生徒たちに「友達を見捨てる気か!」とヤンクミのげきが飛ぶ。
ヤンクミの言葉に奮起した生徒たちは、高杉を助けに向い、そして友情と師弟愛が芽生える。(だけど実際に高杉を助けるのはヤンクミと小田切……)
……といったところが現役クラスの物語ですが、本作では物語はさらなる展開を見せていきます。
追われる風間こと三浦春馬・ネタバレあり
熊井のラーメン屋で偶然再会したヤンクミの卒業生たち。
そこで風間は、運送会社の昼の仕事だけはお金が足りないからと、夜のバイトも始めると話すのですが……。
夜のバイトと聞いたヤンクミは、エロいお仕事と勘違いしますが、風間はあっさりそれを否定。
「単なる荷物運びだよ」(by 風間)
「そ、そうか、てっきりよからぬバイトかと…」(ヤンクミ)
ところがその後、風間は薬物の売人容疑をかけられ、警察から追われる立場に。風間くん一体何をやってるんだよ、と言いたいところなのですが、展開は予想できそう?
逃亡して連絡が取れなくなった風間を、ヤンクミはじめ、同級生、後輩、そして教育実習生の小田切が必死に探します。
風間は、自分はもうヤンクミの生徒ではない、迷惑をかけたくないと考え、ヤンクミたちから逃げている。そんな風間の閉ざされた心を開くのはやはりヤンクミ。
そして風間は、何も知らぬうち薬の運び屋をやらされていたことを打ち明けます。ここがすごくかわいそう。
運送会社の給料だけではお姉さんに楽をさせてあげられない(風間は両親を亡くして姉と二人くらし)と泣く場面は切ない……。
やがて風間の一件は、参議院委員の立候補者、黒瀬健太郎(沢村一樹)が黒幕であるとわかったヤンクミは、危険を承知で黒瀬らに立ち向かうことを決意する。
三浦春馬は『進撃の巨人』でもエライ目に遭わされていましたが、ここでも大変なことに。考えてみれば三浦春馬はエライ目に遭いやすい。主役級俳優の宿命とも言えるのかも! (『2WEEKS』も散々でした)
本作品の三浦春馬演じる風間廉の役割は、ヤンクミ、小田切の次に重要な立場といえそう。露出は他の生徒や卒業生より多めです。
オススメポイント1・卒業生たちが続々と登場
本編とは関係ないところで、ヤンクミはかつての教え子たちと偶然再会します。
小出恵介、小池徹平、成宮寛貴、小栗旬、速水もこみち……らがちょいちょい登場。ヤンクミの元を巣立った彼らが、社会や学業に励んでいる姿が窺い知れる。豪華キャストで楽しませてくれるのは嬉しいところ。
オススメポイント2・漂うラスト感
これが本当のラストなので、ヤンクミの決め台詞にも熱がこもります。テーマはやはり「仲間」そして「愛」。
沢村一樹、演じる黒瀬健太郎はお金のために悪に身を落とした。そんな黒瀬にヤンクミは言います。
金は確かに大切だが、それより大切なものは、仲間や家族。彼らを守るために働いて得るのが金で、幸せに小さいも大きいもない、のだと。
やってしまったことは後悔してやり直せばいい。自分の生徒たちも後悔ばかりの人生だが、立ち直れるのは仲間という大事な存在があるからだ、そう語ります。(赤の他人の黒瀬に説教)
生徒たちを愛して信じる、生徒たちに対しては、仲間を大切にと説いてきたヤンクミの最後の決め台詞は、やはり一見の価値があります。
また赤胴学院高校の校長になった猿渡(生瀬勝久)ら教師陣も、変わらぬスタンスではありますが、猿渡はヤンクミとの付き合いも長いので、懐が広くなったようにも。これもラストゆえの変化なのでしょうね。
オススメポイント3・成長する生徒たち(生徒紹介)
黒瀬との戦いで、さすがのヤンクミも追い詰められる。そこでかつての生徒たちが大切なヤンクミを傷つけることは許さないと乗り込みます。
ヤンクミに守られていた生徒たちが、今度は先生を守ろうと奮起。頼もしく成長した姿をラストに見せてくれます!とくに小田切くんは目まぐるしい成長ぶりでした。
生徒たちを振り返ります。
<ヤンクミの主な生徒たち>
第1 白銀学院高校 3年D組
・内山春彦(小栗旬)
・南陽一(石垣祐磨)
・野田猛(成宮寛貴)
第2 黒銀学院高校 3年D組
・小田切竜(亀梨和也)
・武田啓太(小池徹平)
・日向浩介(小出恵介)
・土屋 光(速水もこみち)
第3 赤胴学院高校 3年D組
卒業生
・風間廉(三浦春馬)
・緒方大和(高木雄也)
・神谷俊輔(三浦翔平)
赤胴学院高校 3年D組
・高杉怜太(玉森裕太)
・望月直也(賀来賢人)
さいごに
ごくせんシリーズのラストの映画『ごくせん THE MOVIE』のご紹介でした。
さらばヤンクミ! 懐かしさと普遍性を感じさせてくれるドラマでした。ベタな展開ではあるのですが、こういう作品を楽しみたいときもある。そんなときにぜひ見てほしい映画です!
三浦春馬の出演作品はこちらにまとめていますので、よかったらご参考になさってください!
それではまた。
のじれいか でした。