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【映画】『弥生、三月 -君を愛した30年-』波瑠をはじめキャストは豪華・時系列で紹介【ネタバレ・感想】

【映画】『弥生、三月 君を愛した30年』波瑠をはじめキャストは豪華・時系列で紹介【ネタバレ・感想】

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こんにちは。 のじれいか(@noji_rei)です。 

映画『弥生、三月 君を愛した30年』は、仙台を舞台に1986年に高校生だった男女の時代による変化と、変わらぬ愛を描いたラブストーリー。

30年間の「春(3月)」の風景が描かれます。

タイトルにもありますが、長い年月を経ているため、成長や喜びだけではない、挫折と悲しみ、あらゆる出来事が彼らを待ち受けています。 

また本編は、単純に年月が流るのではなく、時系列が相当前後するため、そこを楽しめるか否かで、評価の変わりそうな映画だと思いました

ここでは『弥生、三月 -君を愛した30年-』のストーリーを時系列と感想をネタバレありでご紹介します。

見終えた方の感想としては「泣ける!」「感動した!」というものと「つまらない」という意見が二分しているようなので、そのあたりについても書いています。

よろしければ、お付き合いください!

 

 

 

作品情報

2019年  109分
監督・脚本:遊川和彦

キャスト

●結城弥生(波瑠)
正義感溢れる女子。サリバン先生のような教師を目指す、サクラと太郎の親友。太郎が好き
●山田太郎(成田凌)
プロサッカー選手を目指している。お調子者で愛されキャラだがその場の勢いで物事を決めてしまうところも。あだ名は「サンタ」。弥生が好き

●渡辺サクラ(杉咲花)
弥生と太郎の高校の同級生。二人の親友。太郎を好きだったが、結局告白することはなくHIV感染で亡くなる

●あゆむ(岡田健史)
太郎の息子。弥生に憧れて教師を目指す
●白井卓磨(小澤征爾)
弥生の夫。歯科医
●山田真理亜(黒木瞳)
太郎の母。定食屋「山田屋」を営む
●太郎の妻(岡本玲)
デキ婚であゆむが生まれる
●サクラの父(橋爪淳)

予告

www.youtube.com

ストーリー

1987年、高校生の同級生、結城弥生(波瑠)渡辺サクラ(杉咲花)、山田太郎(成田凌)は、仲良し3人組。

正義感と責任感が強く、許せないことがあったと黙っていない性格の弥生はヘレンケラーのサリバン先生のような教師を目指している。

お調子者でサッカーの上手な太郎(あだ名はサンタ)は、プロサッカー選手を目指している。

弥生と太郎と仲の良いサクラは、子供の頃の輸血が元でHIVに感染してしまい、そのことで高校のクラスでは陰湿なイジメを受けていたが、弥生の言動によって救われる。サクラは同時に太郎を好きだが、気持ちを打ち明けることができぬまま、高校卒業を前に亡くなってしまう

卒業式でサクラの父は、サクラが好きだった曲「見上げてごらん夜の星を」を流し、全員が涙ぐむが、弥生と太郎は本当の悲しみの中にいるため、その場の雰囲気の涙を傍観している。

式が終わり、弥生と太郎は別の道を歩きだすのだが……。

物語の流れ(ネタバレあり)

物語順の出来事を並べてみます。時系列ではなく前後します。すべて3月の出来事です。

なぜ何年かわかるかというと、映像のどこかにさりげなく時代がわかる「何か」が映り込んでいるから。具体的にはカレンダーレシート看板などです。

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■1986年
3人は高校生。医療による感染でHIVになったさくらは、クラスで苛めに遭う。

弥生は全員の前で、HIVに対する知識がなさすぎると言い放ち、さくらにキスをする。さくらは太郎が好きだが打ち明けることができない。

■1987年
卒業式、さくらは亡くなり、弥生と太郎はお互いに好意があったが言葉にはせず、それぞれの道(弥生は教師、太郎はサッカー選手)を歩きだす。

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■1996年
太郎、子連れで結婚披露宴。招待された弥生は「もう結婚するつもりはない」となぜか後ろ向き。

■1995年

弥生、教員試験に合格。
太郎は恋人(岡本怜)が妊娠したため結婚を迫られるが、本当は弥生が好き。
・弥生は太郎に連絡するが、会えずにすれ違う

■2000年
太郎携帯を持つように。息子のあゆむと公園でサッカーをしているとき、契約していたチームから更新打ち切りを伝えられる。

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同時に、サッカーボールを拾おうとしたあゆむが車に轢かれそうになり、助けようとした太郎は足を負傷、サッカー選手の夢を絶たれる。

■2001年
さくらの墓を参った太郎。
弥生が夫の白井卓磨(小澤征爾)を同行するところに出くわし、思わず身を隠す。

■2009年
弥生の父が倒れる。自分が介護を引き受けることに。

■2011年
サッカー選手の夢破れ、離婚した太郎は、やさぐれた日々を過ごす。見かねた弥生が太郎を連れ出し、離れて暮らすあゆむと太郎を引き合わせる

帰り際、太郎は弥生へん感情を抑えきれず、関係を持つ

けれど翌朝、既婚者の弥生は深く後悔して、もう太郎とは会わないと宣言。夫の白井には友人と会っていたと連絡をして、勤務先の中学校へ向かう。

弥生が授業中、東日本大地震が発生。太郎は弥生を必死に探す。


■1991年
大学生の弥生は、父の借金で夜逃げ寸前に。父は弥生に肩代わりをさせるため、大学を中退して結婚するように命じる。

式場にやってきた太郎は、好きでもない相手との結婚を止めるよう説得。

挙式寸前で、やはりどうしても結婚はできないと、弥生は式場から逃亡

■2011年
震災で混乱する中、弥生は夫の白井を探していた。弥生は生徒を避難させて白井を探す弥生だったが、白井は亡き人になっていた。

■1999年
歯の治療に訪れた歯科医で弥生は歯科医の白井と出会う。

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■2014年
弥生、書店員になっている。太郎からLINEを誘われるが応じない。

■2015年
弥生の働く書店が閉店。

■2017年
弥生の父、他界。


■2018年
弥生、さくらの墓を参り、もう来られないかもしれないと語りかける。
太郎も墓参りに現れるが弥生は咄嗟に身を隠す。

■2019年
太郎と、教師になった息子のあゆむ(岡田健史)が再会。あゆむは弥生の影響で教師を目指したのだと話す。

・太郎、転居して消息が途絶えた弥生の居場所を探す。理由は、さくらの父から預かった、さくらのメッセージが録音されたテープを渡すため。二人は再会しますが、罪悪感に囚われている弥生は、太郎との接触を拒み、弥生はテープを聞き、当時の風景を思い出す。

■2020年
教師のあゆむは、学校でイジメを受けた生徒を庇ったことで、逆に矢面に立たされてしまい追い詰められる。

学校に乗り込んだ弥生と太郎。弥生は昔のように率直な言葉であゆむを守る。

弥生と太郎は、さくらの墓の前で運命の愛を誓う。

結婚のドタキャンが隠されている

物語の流れを追ってきましたが、大きな場面展開としては


1991年に起きている、弥生の父による結婚強制と挙式のドタキャン

が後半まで隠されているのが、ミソになってきます。

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そのことがあるため、その後(1996年)太郎がデキ婚で結婚することになるのに、
弥生のショックは少なめで、なおかつ自分はもう結婚しないと発言した理由が、
過去に隠されていたのでした。

加えて弥生の父親は身勝手な毒親で、母親と妹の出番はあまりないのが示すように、弥生は家族内で理不尽な立場に置かれていることがわかります。


また白井の死についても、東京に暮らす白井を、父の介護のため地元に引き留めたことで白井が亡くなり、弥生は白井の親族から厳しい言葉を浴びさせられることにもなる。

高校の頃、毅然とさくらを守った弥生でしたが、自分のことは後手に回る性格のようでした。

カセットテープのメッセージで思い出すのは…

2018年になって、さくらの父は、娘が親友のために遺したカセットテープを弥生に渡そうとしますが、30年近くが経過しているので、弥生は計算だと40代後半になっているはず。

その弥生と太郎になぜ今、テープを手渡したいのかがよくわからなかったですね。


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なぜなら父はさくらから、弥生と太郎が結婚するときに流してほしいと頼まれていたということ。

ま、結果的にかつての親友のテープを聞いた弥生は、自分の本心に目覚め、太郎と向き合いたいと思うようになるので結果オーライではりますが。

ところで、カセットテープのラブストーリーといえば、やはり『世界の中心で愛を叫ぶ』が思い浮かびます。

波瑠と成田凌の老けぶりが絶妙

この映画では、主人公の波瑠と成田凌が、高校三年生から40代後半までを演じることになります。

高校生のときも決して不自然ではありませんでしたし、裏ぶれた中年もこれみよがしではなく自然に演じているところに好感が持てました。特に成田凌は上手いなと感心しました。

脇を固める俳優陣も豪華。杉咲花が演じたさくらは、高校時代で亡くなってしまうので出番は少なめです。

黒木瞳の定食屋のおばさん役は新鮮でしたね。

「泣ける」映画?「つまらない」映画?

評価の分かれる理由としては、2時間足らずの尺で、30年の流れを見せるのがとても難しいことが挙げられると思います。

テレビのスペシャルドラマっぽいといえば、そうとも言えるし、二人がなかなか結ばれなかった理由が、後からわかってくるというところに納得しつつ、ちょっとずるいようにも思えます。

▼時系列を入れ替える話は最近多いですね。流行ってる?

noji-rei.hatenablog.com


あと、さくらが好きな曲が『見上げてごらん夜の星を』だったり、弥生が目指す教師像が、ヘレンケラーのサリバン先生だったりと、若干あざとさもあるように思えます。

物語としては、弥生は毒親に足を引っ張られて、なかなか幸せになれずにいたところ、やっと居場所を得られたと思ったところ、今度は震災で夫を奪われることになりますが、決定的な悪意の存在が物語を面白くさせる。ヒール役ってやっぱり必要なのでしょうね。


それではまた。のじれいかでした。