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【映画】良作『藁の盾』金で豹変する人・仕事に生きる人【ネタバレ・感想】

10億円あげますから、孫の仇をとってもらえますか?

もし新聞にそんな広告記事が掲載されたら?

しかも相手は幼女殺しの犯人で憎まれるべきサイコキラーとしたら?

そんな超高額の懸賞金が賭けられた殺人犯を、九州から東京の警視庁まで移送するSPの物語がこの『藁の楯』。

2013年の映画なのですが、これ面白かっったなーと思い出して、つい掘り起こしてしまいました。

発想がすごく斬新だし、スリルを楽しめる

邦画のミステリーサスペンス映画が見たい方にはおすすめしたい映画です。

ストーリーをネタバレありでご紹介します。よろしければ、お付き合いください。

 

  

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藁の盾

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 ※本記事の情報は2021年5月時点のものです。 最新の配信状況はサイトにてご確認ください。

 

作品情報

2013年 125分

監督:三池崇史
キャスト:大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也、伊武雅刀、山崎努、永山絢斗、本田博太郎

予告

www.youtube.com

ストーリー

幼児殺人事件の犯人として、清丸国秀(藤原竜也)が指名手配される。

犠牲になった少女は数名いるが、その一人の少女の祖父が、経済界の大物、蜷川隆興(山崎努)だった。

蜷川は新聞記事に広告を掲載させる。また『清丸サイト』というサイトも同時に立ち上げる。


清丸国秀を殺害してくれる人には、10億円を差し上げます。条件は以下。
一、清丸国秀に対する殺人罪、もしくは傷害致死で有罪判決を受けた者。複数可。
二、国家の許可を持って清丸国秀を殺害した者。

逮捕されて法の裁きを受けることになっても、受け取る金額は10億と巨額。しかも対象になっているのは変質者の殺人鬼。

潜伏先で匿われていた清丸だが、広告を目にした仲間からさっそく命を狙われて自ら福岡県警に出頭する。

清丸を48時間に警視庁に移送するため、警視庁警備部のSP、銘苅(大沢たかお)白岩(松嶋菜々子)、奥村武(岸谷五朗)、神箸正貴(永山絢斗)が任務に就くことになる。


加えて福岡県警の関谷賢示(伊武雅刀)と共に移送チームを組み、清丸を移送しようとするのだが。

陸路でパニックになり断念・ネタバレあり


逮捕され法の裁きを受けることになっても、10億円という金額は人生に置き換えられる価値があると考える人は多く、病院の看護師をはじめ、警察官ですら時に豹変する。なのでSPの立場としては気が抜けません。


最初は普通に飛行機で移送するつもりでいたのが、飛行機の整備士が清丸殺害を目的に整備不良していたことがわかり、飛行機は使えなくなる。

それでしかたなく警備をつけて輸送車で移送しようとしますが、清丸は国民全員から狙われる対象なの安心できない。警察官から狙われたり、ニトログリセリンを積んだタンクローリーが突っ込んでくるなど、移送断念せざるを得ない状態になり、チームは新幹線での移送を試みます。

また誰かが情報を流しているのか、清丸サイトで居場所が明らかにされ、情報漏洩が明らかになります。

新幹線に乗り換えるも・ネタバレあり


陸路がパニックで使えなくなり、輸送チームは、交通手段を密かに新幹線に乗り換えることを決める。


車両を占領して清丸を輸送するのですが、新幹線車内でも清丸は多くの人間に狙われます。それは情報が漏洩されているかなのですが、それは一体誰?

移送チームのメンバーたちは、なぜこんな奴を必死に守らなければいけなのか、守る価値があるのかという葛藤と闘いながら、任務を遂行していきます。


ここでチームの二名が脱落します。

・新幹線車内で襲ってきた暴漢に撃たれ、神箸正貴が亡くなる。
・ホームに乱入した中小企業経営の男が清丸を殺害するため人質を取り、やむなく発砲し、関谷賢示(伊武雅刀)は連行。

守り続けることに疲れるメンバー・ネタバレあり 

誰が裏切ってもおかしくない状態ですが、新幹線車内で亡くなった神箸と連行された関谷ではない。


紅一点の白岩も、清丸みたいな最低な奴を命がけで守るのにうんざりし奥村と一緒にいるときに清丸に銃口を向けて「二人で山分けします?」 と思わず口にすることも。

新幹線でも命を狙われ、神箸をはじめ、多くの犠牲者を出してしまう。車掌にこのまま東京へ向かうように銘苅は頼んでいたのですが、名古屋を過ぎたあたりで線路に障害物が落下されたため、新幹線での移送も断念します。

この時点でメンバーは、銘苅(大沢たかお)白岩(松嶋菜々子)、奥村武(岸谷五朗)の3人に。

 

ついに徒歩で連行・ネタバレあり 


その後、新幹線に障害物があるとわかり、新幹線の移送を断念したメンバーはなぜかあるき出します。

どうして徒歩? この展開は、本当に意味不明だし、ちょっと白けてしまいました。

東京まで新幹線で一時間ほどの距離なんて、歩けるわけがありません。

途中、一般人男性(高橋和也)の車を止めて乗せてもらうのですが、彼もまた清丸を狙っていた。彼は、清丸の最初の犠牲になった少女の父親でした。清丸の失礼な言動にピリピリさせられながら、白岩はここまでして清丸を守る必然性を感じられなくなっている。

またここでも人が追ってくるということは、内通者はチームの誰かしかいません。

内通者は?・ネタバレあり 


最初、白岩が疑われましたが、実は裏で取引をしていたのは、奥村。

奥村は自分の腕にGPSを入れていて、そこから情報がダダ漏れになっていました。奥村は誰が清丸を殺害しても情報を発信するだけで、10億が支払われる手筈になっていました。

途中で女性タクシー運転手(余貴美子)から車を借りて移動中、銘苅の携帯に蜷川から清丸を殺してくれるのなら20億、30億払ってもいいと連絡が入る。

蜷川は銘苅の妻が交通事故で理不尽な亡くなり方をしていることを調べあげていて、それをこちらで請け負ってもいいと言い出します。

だけど銘苅はそれを強く否定します。自分の恨みを金を払って人に委ねることがおかしいのだと。


仕事に生きる男は幸せなのか?(ネタバレ・感想)

銘苅は最後まで清丸を殺害せず、警視庁まで連行しました。サイコの清丸は自分を守ってくれていた白岩を殺してしまい、さすがの銘苅も清丸を殴ってしまう。


そして、仕事でなければ一番お前を清丸を殺したいと思っていたのは自分だとも。実はそれほど清丸を憎んでいた。それは自分の妻が理不尽な亡くなり方をしていて、身内を亡くした蜷川の気持ちが本当は一番理解できていたから。

だけど銘苅は清丸を守り抜いた。

理不尽さを感情に任せに仇をうっても解決にはつながらないという考えなこと、そして何より清丸を守って連れてくるのが自分の仕事だったから。

蜷川は10億の懸賞金を取り消し、それによって清丸を狙うものはいなくなり、事件が幕を閉じます。

日本人は仕事という言葉に弱いと言われていますが、そんな日本人らしい真面目さが感じられる銘苅の言動だなと思ったのですが、警察官になる人はそのくらい職務を全うできないとやらない方がきっといいんだろうな、というか、やってほしくない仕事だよなと考えさせられました。

 ▼邦画サスペンスはこちらにもあります!

noji-rei.hatenablog.com

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それではまた。
のじれいか でした。