映画『一度死んでみた』は、若返りの薬を研究をする父と、その父が大嫌いなデスメタバンドで歌う娘のお話。
娘と父を演じるのは広瀬すずと堤真一。吉沢亮も出演しています。またこの映画の特徴は、ちょっとした役(チョイ役)に佐藤健、城田優といった有名俳優が登場しているところ。
ここではストーリーと、吉沢亮の役柄、佐藤健・城田優の登場箇所について、また率直な感想(ここがいい、ここがイマイチ)をネタバレありでご紹介します。
一度死んでみた
作品情報
予告
〜物語はシンプル〜
登場人物がやたらと多いので、複雑なストーリーを連想しそうですが、話はシンプル。ほぼ次の3人が中心になって物語は進みます。
主要人物
娘:野畑七瀬(広瀬すず)
魂の入っていないデスメタバンド「魂ズ」のヴォーカルだが、デビューが決まらないので解散間近。仕事ばかりで母(木村多江)の臨終に立ち会わなかった父の計を心底嫌う。
父:野畑計(堤真一)
若返りの薬、ロミオを開発している。が、会社の研究者の藤井(松田翔太)が開発した少しだけ死ねる薬『ジュリエット』を飲んで(2日間)死んでしまう。
野畑製薬社員:松岡卓(吉沢亮)
製薬会社勤務の存在感のない社員。計から七瀬の見張りを頼まれている。計の仕事に対する熱意を嫌いではない。
ストーリー
製薬会社で若返りの薬(ロミオ)の開発に勤しむ野畑製薬の社長、野畑計(堤真一)は、妻(木村多江)に先立たれてしまう。そして大学生の娘、野畑七瀬(広瀬すず)を野畑製薬に入社させて、後継にさせようと考えている。
一方の七瀬は、デスメタバンドでメジャーデビューをねらっており、父の計が大嫌い。
計の研究室では、開発中の若返りの薬「ロミオ」とは別に、一度死ねる薬「ジュリエット」ができてしまう。
若返りの情報などがの情報漏洩から社内に内通者がいる疑いがあるのと、他人の観察が大好きな計は、同社の経営再建を担当する渡部(小澤征悦)に観察のために死んでみることを提案され、薬の治験もかねて二日間死ぬことに。
父が死んだことを聞かされた七瀬はびっくり。そこに野畑製薬の社員で、計に指示され七瀬を見張っていた松岡(吉沢亮)が、実は薬を飲んで期間限定で死んでいることを七瀬にこっそり伝える。
松岡から真実を聞いた七瀬は一安心するが、若返りの技術がほしいライバル会社は、計の火葬を早めようとする。実は経営再建の渡部が密通者、計が蘇生しないように葬ろうとするのだった。
七瀬と松岡は、計が無事に生還できるよう奔走する。ストーリーはそんな感じでシュールなドタバタなコメディです。
見どころは?
映画全編とおして特に見どころだなと感じた場面をご紹介します。またちょっと出ている有名俳優がどのあたりにどのような役柄で出演しているかいついても書きます。
クリスマスの夜
野畑製薬でジュリエットを飲んだ計の遺体は社員食堂に安置される。七瀬と松岡の二人が計の遺体の前で、シウマイ弁当とケーキでささやかなクリスマスの夜を過ごします。
松岡は存在感がない癖に静電気体質で、触ると相手がビリビリしてしまう。七瀬の唇にケーキのクリームがついているのに気づき、靴下を脱ぎ、素足で床に触れることで、放電させながら彼女に触れる場面は少しだけロマンチック。
ライブ的告別式
父を想いながら、広瀬すずが歌う場面です。
火葬までの時間を伸ばすため、強引にホテルで告別式を開催させようと、ホテルマン(妻夫木聡)の手前、ライブ的な告別式が開催されます。
以前、「魂ズ」はスカウトのジェームズ布袋(大友康平)から魂が入っていないと言われメジャーデビューを諦めて解散することになりそうですが、父の告別式ではホンモノになります。広瀬すずって歌上手いのね。
吉沢亮の役どころと出番
主演ではありませんが、父と娘をつなぐ重要な役割を担います。
広瀬すずとは友情に似た感情で繋がっていきます。
父の働く会社の社員で、娘との橋渡し的な役割といえば、映画『レオン』のおだやか社員のイメージに近い気もしました。
悪魔キャラも好き
繊細な役柄が悲しかった
二役を演じて話題になった『キングダム』
佐藤健の出番
クラブのバーテンの佐藤健は、ライバルの製薬会社の社長が、計に一席を設ける場面で登場します。
若返りの薬の権利が欲しいライバル会社は、野畑製薬の技術がほしくて、共同経営を持ちかけます。(結局断られますが)
時間的には開始から12分28秒あたり。です!「しらす和え」をテーブルに運び、その後、もう一場面に登場します。
城田優の出番
城田優も一瞬ですが登場します。 役柄は野畑製薬の警備員。
存在感のない松岡が会社の玄関の自動ドアを感知しないところで、お掃除係の原日出子と一緒になって「存在感なし!」と指摘します。
時間的には開始から45分25秒あたり。です!
物語のよかったところ・残念だったところ(ネタバレあり)
『一度死んでみた』を見て感じたところを率直に書きます。
よかったところ
親子の愛というわかりやすいメッセージ性があるのがこの映画の魅力。七瀬は押し付けがましく仕事ばかりの父に対して嫌悪感を持っていたけれど、100パーセント嫌いなわけではないことは明らか。
計が妻の臨終に立ち会わなかったのは、薬を開発して助けようとしていたためで、妻が亡くなってからも一人で妻にスマホからメッセージを送っていたりと、実は相当な愛妻家であり、娘にも同じ思いでいたことがわかります。
七瀬に寄り添う松岡は、最初は七瀬を生意気な大学生としか思ってなかったけれど、七瀬の本心を理解して、計を助けようとします。
死んでいる計は、案内人のリリーフランキーと共に、七瀬の行動を見つめ、たまに幽霊になって七瀬の前に現れながら、娘の本心を知ることに。
大切なことは目に見えない。でも言葉にしなければ伝わらない。なんの気なしに過ごしている日々の大切さと、家族のコミュニケーションがテーマのハートフルコメディでした。
また、計は自分なりの価値観をもって生きている。そこもよかった。デカルトの『我思う、ゆえに我あり』を引用して話すところが印象的。その後、生き方について次のように語ります。
「目に見えるだけでは存在することにはならない、存在する目的が大切」
「目的がなければ死んでいるのと同じ」
by野畑計
社長としてというより、研究者として生きる計の人生観がうかがえます。
あと、オリジナル脚本なところはポイントが高く、キャストもめちゃめちゃ豪華です。
イマイチなところ
薬を飲んで死んでしまう計ですが、事前に一錠で一日仮死状態になることが明かされるため目覚めることは明らか。また悪どいライバル会社が仮死状態の計を荼毘しようしても阻止できることは想定できるためハラハラ感はありません。あまりハラハラしたくない内容ですが。
コメディ作品なので仕方ありませんが全体的にタッチが軽い。誰とでも楽しめる映画ですがちょっと軽すぎる気も。監督がCMを多く手がけているためか、長いコマーシャルと感じてしまうかも。
キャストが豪華で有名俳優らが一瞬出てきたりしますが、それがストーリーにはあまり関係なく、見ようによっては無駄使いに見えてしまうところが残念でした。
さいごに
コメディ映画『一度死んでみた』をご紹介しました。
DVD、Blu-rayで手に入れるのもよいのですが、まず配信で楽しむのがオススメです。
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それではまた。
のじれいか でした。