区民センターと聞くと古臭く衛生的ではないイメージがして、あまり行きたくない人が多いかもしれません。(私もそうです)
2019年11月にオープンした『としま区民センター』には、これまでの自治体が運営する公共施設のイメージを覆すユニークなトイレがあると聞きつけ、見学に行ってきました。
- 【はじめに】としま区民センターとは?
- としま区民センターのトイレの見所はここ!
- 3階トイレ・男性トイレも画像あり
- 2階トイレ・ファミリートイレと『パパママ☆すぽっと』
- 【まとめ】おすすめの使い方・よかった点・気になった点
【はじめに】としま区民センターとは?
アクセス
池袋駅東口(もしくは北口)から、徒歩5分程度。
公益財団法人としま未来文化財団が運営する、ホール、会議室などが入った施設です。
所在地:豊島区東池袋1−20−10
開館時間9時〜22時(営業時間は各施設ごとに異なります。)
としま区民センターは、国際アート・カルチャー都市、誰もが主役になれる劇場都市のシンボルである「Hareza池袋」のエントランスゲートとして、区民の多彩な自己表現の場や文化創造の拠点として新たに生まれ変わりました。大小の会議室、和室、キッチンルーム、スタジオ、多目的ホール・小ホールの貸出施設を有し、パブリックスペースとして女性にやさしい「トイレ&メイクルーム」、親子のオアシス「パパママ☆すぽっと」、カフェ、インフォメーションセンター、チケットセンターのある施設です。 公式HPより
周辺について少し説明しておくと、この『としま区民センター』は、隣接する『東京建物Brillia HALL』、『ハレザタワー』(7月完成予定)と向かいに位置する『中池袋公園』と共に、官民連携によるプロジェクトによって誕生。
それら施設全体を『Hareza池袋』と総称しています。
としま区民センターのトイレの見所はここ!
『としま区民センター』は9階建で、内部はざっくりとこのような感じです。
7階 会議室 スタジオ
6階 小ホール、ホワイエ、スタジオ、会議室
5階 会議室、キッチンルーム、幼児ルーム、ラウンジ
4階 会議室
3階 管理事務室、トイレ&メイクルーム、フィッティングルーム、ロッカー、
<東京建物Blillia Hall連絡通路>
2階 トイレ&メイクルーム、パパママ☆すぽっと、ロッカー
1階 インフォメーション、チケットセンター、カフェ
画像もありました。
ここで気になったのは”メイクルーム”という文字。
『としま区民センター』の3階は『東京建物Brillia HALL』と連絡通路で繋がっています。
『東京建物Brillia HALL』の利用者に『としま区民センター』の3階トイレを共有できるようにするためのようです。
加えて3階トイレでユニークなのは男性トイレにメイクルーム(いわゆるパウダールーム)があること。
これはおそらく、コスプレの着替え用として作られたのではないかと思われます。
中池袋公園では定期的にコスプレイベントが開催されていて、ハロウィンイベントでは12万人が参加しているそうです。
一大イベントのために用意された。聖地池袋ならではの計らいでしょうか。
施設は4階から先は有料施設も含まれているため、ここでは2階と3階のトイレを見所にしたいと思います。
3階トイレ・男性トイレも画像あり
まずは3階から見ていきます。そしてその広さに驚愕することに。
3階女子トイレ・メイクルーム
フロアマップのピンクの部分が女子トイレなのですが、3階のかなりの面積を有していることがおわかりになるでしょうか。
そしてよく見ると、隣のホールへの連絡通路がここから出ていることはわかります。
一体どういうこと? 疑問に思いながらもトイレへと向かいます。
ピクトマークの整列に唖然。
なんでもあるぞ感がすごいです。
トイレ内部は、トイレブースが11、フィッテイングが4室、椅子付きのパウダーコーナ(ここではメークコーナー)が並び、まるで楽屋のような異空間を訪れたような気分になります。
トイレブースの上にあるマークのついた丸い印は、使用中になると内側に折れて見えなくなる仕組み。
豊島区すごいですね。
便座シートやフィッテングルームのスプレー消臭剤は提携企業の商品でした。
「女性や子育て世代にやさしいまちづくり」かあ。
たしかに公共トイレのイメージを完全に覆しています。
こういう志を持った施設を心から待っていたので喜びがこみ上げてきました。
そして「きれいな使用」「マナーを守った思いやり」に深く納得。
明日もキレイなトイレであるかないか、ひとりひとりの心掛け次第ですよね。
このメッセージに感動し、しばしこの場で佇み涙ぐみそうになる私。
……ですが、我ながらキモいので、先に行きます。
3階男子トイレ・メイクルーム
男子トイレの画像が入手できました。
男子トイレのメイクルームはシックな色合いです。
キレイで安心できるトイレを利用したいと考えるのは、女性だけではない。
男性も、多機能トイレを利用する人も、思いは一緒のはずです。
多機能トイレはどのフロアもほぼ共通の仕様でした。(画像は8階多機能トイレ)
2階トイレ・ファミリートイレと『パパママ☆すぽっと』
2階には、親子連れのプレイスポット『パパママ☆すぽっと』があるので多機能トイレにも子供用便器、子供用手洗いがあるなど気配りが盛り沢山です。
ベビーカーを置くスペースも用意されていました。
2階トイレ&メイクルーム
全体的な色合いは3階より2階の方が明るい。
しかし数が半端ないです。
2階 ファミリートイレとパパママ☆すぽっと
家族連れ用のトイレは、一部アミューズメントパークなどに設置されるトイレに近い印象です。それでもここまで設備が整っているトイレはあまり見たことがありません。
ここが『パパママ☆すぽっと』。
廊下を隔ててファミリートイレがあります。
開口を広く取っているので開放感がありました。
【まとめ】おすすめの使い方・よかった点・気になった点
おすすめの使い方
ホールに行くときは、としま区民センターのトイレを使おう。
おそらく舞台の休憩時間にはアナウンスが入るのでしょうが、知らない人が多いので(それが当たり前)観劇に来た方はホール1階にあるトイレに並んでいました。
ホールに入ってから連絡通路を利用してもいいと思いますが、連絡通路には屋根がないので天候によっては利用を億劫に感じるかもしれません。
劇場を利用する際には入場前、としま区民センターのトイレを利用するといいと思いました。
よかった点
とにかく数が多いのでトイレに困る心配は皆無です。
特に子供連れの夫婦には安心できる場所だと思います。
ピクトの表示が明確、案内図には点字がある、言語も満たしている、照明は自動など、ユニバーサルトイレとして必要なものはすべて揃っていました。
加えてやはり、男性のメイクルームは斬新!
これでイベントも安心ですね。
このような取り組みが先駆けになり、男子トイレのコーナーの充実に拍車がかかるかもしれません。
気になった点
開口がなく閉塞感がある点。
ぎりぎりまで設備を入れているのでトイレブースは広くない。
また設備充実に注力したため、ほとんどのトイレ空間に窓がない。
センターとホールを繋ぐ、3階連絡通路に屋根がなく天候に左右される点。
たくさんトイレがあるので、きれいに使わないと清掃が大変になり、劣化が早まる可能性がある。
いろいろ書いてしまいましたが、豊島区がこんなに進んでいるとは知りませんでした。
ここまでトイレにこだわりを持てることは正直かなり羨ましい。
池袋に立ち寄った際には、ぜひ立ち寄りたいスポットだと思いました。
それでは、今回はここまでで、最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。
のじれいか(@noji_rei) でした。