「タイムリープ」、「タイムスリップ」、「タイムトラベル」。
異次元、異空間、異なる時間軸を扱った映画は世の中に数多く存在します。
人類にとって憧れであって、夢のあるテーマ。
SF的な要素も含まれているので、魅力的な物語として欠かせない存在なのでしょう。
この3つの違いは次のように分けられるそうです。
・「タイムリープ」 ▶︎ 特殊な能力で時空を移動する
・「タイムスリップ」 ▶ ︎偶発的な事故で移動する
・「タイムトラベル」 ▶︎ 機械を使って移動する
タイムトラベル、リープ、スリップの違いって!? | 芸能ニュースならザテレビジョン
また似ているようでいて違う「パラレルワールド」は主に平行世界のこと。
現実と並行して存在する世界といえばわかりやすいのですが、実は本当のパラレルワールドはどちらなのだろうと、色々考えてしまうとわからなくなりそうではあります。
今回は異次元モノの邦画作品を上記のルールでまとめてみました。
タイムリープ
時をかける少女
高校生1年生の芳山和子が土曜日の実験室でラベンダーの匂いを嗅いだことでタイムリープを繰り返す能力を持ってしまう。
戸惑いと恋心が交錯するストーリー。
原作は筒井康隆。
原田知世(大林信彦監督:1983年)、中本奈奈(角川春樹 監督:1997年)、仲里依紗(谷口正晃監督:2010年)の主演で映画化された人気の作品。アニメ版(細田守監督:2006年)もあります。
九月の恋と出会うまで
旅行会社に務める志織は、引っ越してきたマンションの一室で一年後の誰かから話しかけられる。その声はエアコンのダクトから聞こえてきて、相手はどうやら同じマンションに住む、小説家志望の平野らしい。平野らしきその声は、志織に危険が迫っていることを伝えようとしているようなのだが……。
平野は特殊な能力を持っているわけではありませんが、志織を救うため奔走します。
松尾由美の小説の映画化。(山本透監督:2019年)
タイムスリップ
青天の霹靂
売れないマジシャンの男が、自分が生まれる前(40年前)に戻ってしまい、現代よりはマジシャンとして認められて、父親とコンビを組んで舞台に上がることになる。
劇団ひとりの原作小説の映画化です。(監督 劇団ひとり:2014年)
メトロに乗って
繊維会社の会社員の男が、仕事で地下鉄を利用したところ、なぜか下車した街が自分が子供時代の風景になって仰天。そこで自分の生まれる前の父と母に出会う。
浅田次郎の小説の映画化。(篠原哲雄監督:2006年)
テルマエ・ロマエ
古代ローマ帝国の浴場設計を担当するルシウスが、入浴中に湯船で溺れて戻ってみると、そこは現代の日本の銭湯。日本の風呂文化に感動したシリウスは、それらを古代ローマに持ち帰る。ヤマザキマリの漫画の実写版にしたコメディ映画。PartIIもつくられました。(武内英樹監督:2012年)
二度めの夏、二度と会えない君
転校生でバンド仲間の森山燐は不治の病に侵されていた。彼女と交わした最後の言葉に後悔を感じていた同級生の篠原智は、雪道を転倒した際に半年前に戻っていた。
智は、燐と出会った半年という時間を後悔なく過ごそうと誓う。
ライトノベル作家、赤城大空の原作です。(中西雄二監督 2019年)
この胸いっぱいの愛を
出張で少年時代を過ごした北九州・門司行きの飛行機に塔乗した鈴谷比呂志。昔を懐かしんでいたところ、かつての少年だった自分と出会う。ここが20年前の世界であることに気づいた比呂志は、少年の自分と親しくなり、憧れの女性とも再会する。
生きることの辛さをテーマにした作品です。
伊藤英明、ミムラが主演。(塩田明彦監督:2005年)
異人たちとの夏
離婚した人気脚本家が、あるとき若い頃の両親と出会う。不思議な出会いに驚きながらも懐かしくて両親の元に通うようになる。また一方で新しい恋も始まるのだが。
脚本家の山田太一による小説の映画化です。(大林信彦監督:1998年)
タイムトラベル
バブルへGO‼︎ タイムマシンはドラム式
バブル時代を全く知らないフリーターの真弓が、洗濯機型のタイムマシンに乗ってバブル時代に行っってバブル崩壊を食い止めようとするコメディ。
借金に追われた真弓は、母、真理子の訃報を受けるが、真理子は生きていてタイムマシンで過去に戻ったことがわかる。真理子の元彼で、現在は財務省大臣官房経済政策課勤務の下川との計画でバブル時代に戻ったことを知り、母を追ってバブル時代へ向かう。
ホイチョイプロダクション馬場康夫監督の作品(2006年)。
こんな今だからこそ、見たい映画ではあります。
コーヒーが冷めないうちに
過去に戻れる席があることで評判の喫茶店「フクニリフニクラ」。
自分が望む時代に戻ることができる。だけどそれはコーヒーが冷めるまでの短い時間。
そしてそのコーヒーを淹れられるのは、店を営む時田家の女性だけ。
時田数は、過去に戻りたい客のためにコーヒーを淹れる。
時田家の不思議なルールを考えると、タイムリープものとも言えるかもしれません。
川口俊和の小説の映画化。塚原あや子監督(2018年)
ReLIFE リライフ
27歳で休職中の海崎新太は、2浪に加えて大学院卒のため、年齢のわりに社会人経験とキャリアが乏しいことが理由で、仕事探しが難航する。そんなとき「1年間の高校生活を送る秘密実験」を提案する「リライフ研究所」の職員が現れ、海崎は2度目の高校生活を送ることになる。
夜宵草による漫画の実写映画化。(古澤健監督:2017年)
パラレルワールド
Orange -オレンジ-
高校生2年生の高宮菜穂の元に10年後の自分から手紙が届いた。内容は転校生で亡くなった翔への後悔を綴ったものだった。菜穂は手紙に忠実に接するようにすることで未来が変わっていくことを信じていたが。
高野苺のコミックが原作。橋本光二郎監督(2015年)。
ぼくは今日、昨日のきみとデートする
京都の美大生、 南山高寿は通学中の電車のなかで、ある女性に一目惚れする。彼女の名前は福寿愛美、彼女は初対面の高寿を見て涙を流す。
やがて付き合い始める2人だが、やがて高寿は愛美の涙の理由を知る。
七月隆文の小説の映画化。三木孝浩監督(2016年)。
パラレルワールド・ラブストーリー
研究所勤務の敦賀崇史と、三輪智彦はよき幼なじみでありよきライバルでもある関係。あるとき崇史は智彦から恋人を紹介されるが、その人は崇史が電車の中で出会い、密かに想いを寄せている女性だった。
しかし崇史は別の世界では彼女と付き合っている。そして智彦が音信不通だと知らされて……。
東野圭吾の小説の映画化、監督は森義隆(2018年)。
まとめ
異なる時間軸を描いた邦画作品を「タイムリープ」、「タイムスリップ」、「タイムトラベル」、「パラレルワールド」でまとめました。
こうして見るとほとんどが小説の原作なことに気づきます。
「わかっているけど見てしまう」
「わかっているからこそ見たい」
そういう心理があって映画は原作ものが好まれるそうですね。
見てから読むか。
読んでから見るか。
どちらもよさそうですね!
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それではまた。
のじれいか でした。