「やりたいことが見つからない」
10代、20代に限らず、
30代、40代、それ以降の人であっても、
やりたいことが見つからないと悩む人は存在します。
見つからない人はどういう人?
見つけなければいけないの?
どうしたら見つかるの?
そのことについて考えてみました。
- やりたいことが見つからないと悩む人は真面目な人?
- 考えるだけでは状況は変わらない
- 現実と妄想の差に愕然
- 失敗を恐れる完璧主義者
- 未来をキープしておきたい人
- 結局は余裕がある人
- 時間を大切にできるか、できないか
- やりたいことを見つけるにはどうしたらいいの?
やりたいことが見つからないと悩む人は真面目な人?
やりたいことが見つからないと悩む人。
そういう人は、人生は目標を持つことが必要不可欠で、目的を持たないことはいけないことと考えている人が多いように思います。
ハッピーならば、やりたいことが見つからなくても、さほど悩む必要はない。
実際、やりたいことはなくても、幸せに暮らしている人はたくさんいます。
ただ、確かに、何かしら目標があった方が、人生は生き易い気はします。
目的がないと何に向かって生きているか不明瞭で、
虚しさを感じることもある。
また目的を持つことで達成感も得られます。
やりたいことがないと悩む人は、
何か目標がほしい、真面目な人が多いのかもしれません。
考えるだけでは状況は変わらない
やりたいことが見つからない人には、真面目な人が多いのではないかと先で書きました。
人生に対して真面目で、目標が欲しいという欲求がある。
ただ頭の中で考えを張り巡らせ、行動を起こす前に完結してしまう人も多そうです。
一歩踏み出すことを大袈裟に捉え過ぎてしまうのか、行動する前から、何も見つからない状況に陥っている人も多く見かけます。
現実と妄想の差に愕然
気になることがあって行動してみたけれど、
現実と妄想の差に愕然して、コレじゃないと背を向けてしまう。
夢に描いた姿と、始めたばかりの現実とでは、大きな差があるのは当たり前ですが、
妄想が大きいためか、自分の状況を客観視できない。
そして簡単に諦めてしまう。
色々と消化不良になっていることも多そうです。
失敗を恐れる完璧主義者
やりたいことが見つからないとよく言う人には、失敗を必要以上に恐れる人が多いように思います。
賢くて完璧主義者なのに、前向きに努力を重ねるというより、思考型で自己完結する人が多いのではないでしょうか。
<ある例:1>
アラフォー友人男性の話。
彼の口癖は
「やりたいことを見つけたら一生懸命頑張る」。
現状やりたいことが見つからないと、10年以上フリーターを続けている。
彼は成績もよく気立てもよい人なのに、新しいことを始めるにあたって非常に慎重。
石橋を叩いて渡る前に壊してしまうタイプの人です。
「何かやってみればいいのに」と周囲の人から声をかけられても、
「環境や状況が整わなければ始められない」と部屋の家電や家財道具が揃っていないことを理由に誘いを断ってしまう。
最初は彼の心理が理解できず「??」でした。
暮らしを整えることは大切だし、彼は繊細な心の持ち主だということもわかります。
そこまで何かを始めることを怖がっているのなら、真っ直ぐに生活の安定を目指せばいいのに。
それでもやはり「やりたいことが見つかれば……」を口にします。
未来をキープしておきたい人
先の友人男性の話の続きになります。
やりたいことが見つからないので、彼は場つなぎと言いつつも10年以上、アルバイトで生計を立てています。
やりたいことが見つかれば頑張る気持ちはある。
だから現状は中途半端でいいと考える人は、飛び込む勇気はないけれど、夢のために未来をキープしたい人なのでしょう。
でも彼のフリーターとしての10年は、どこかの未来を目指しているようで、現実は止まったまま。彼が満足しても、していなくても、フリーターとしての時間が過ぎている。
つまり時間の認識が薄い人だと言うことができます。
結局は余裕がある人
考えているにとどめているにしろ、実行しているにしろ、「あれもダメ」「これもやりたくない」と考えられる人は、色々な意味で余裕がある人だと思います。
金銭的にも、精神的にも、時間も。
ないと言いながらそこまで切羽詰まっていないから、
悩む余裕があるのではないでしょうか。
<ある例:2>
「やりたいことが見つからない」と言い続けていた知人女性。
結婚し専業主婦になったものの、子供が生まれてすぐに夫の不倫が原因で離婚。
離婚後、彼女は「福祉住環境コーディネーター2級」の資格を取り、派遣社員として介護用品メーカーに働き始め、現在はその会社の社員として働いています。
彼女は「やりたいことが見つからない」とはもう口にすることはありません。
育児と仕事で毎日大変そうですが、すごく充実して、きれいになったと思います。
時間を大切にできるか、できないか
色々挑戦したけれど「やりたいことが見つからない」という人の場合は、消去法でやりたくないことを削除し、そこから可能な仕事を選ぶ手もあります。
好奇心が働くことに出会えれば、もっと深く学んでいくことで、「やりたいこと」とまではいかなくても、案外興味のあることには出会えるかもしれない。
前に触れた資格を取った知人女性は、介護用品は祖母が使っていたので馴染みがあり、本人も興味を持って取り組める職種だと感じたこと、また人の役に立てるところが仕事を選ぶ決め手になったと聞きました。
確かに他人に必要とされるからこそ、仕事として成立するので、賢い選択だなと思います。
収入のためと割り切った仕事に就くにしろ、スキルの積み上げができない仕事は時間を無駄にしてしまうので、避けた方が無難です。
でもどうしてもそれが叶わないときは、仕事の時間をスキルの向上に充てられないので、それ以外の自分の時間でスキルを磨くことが必要になります。
作家や脚本家など表現者になりたい人の多くは、仕事をしながら執筆を続けています。
派遣社員で働きながらミュージカル女優を目指していた女性は、オーディションに受かって派遣社員を辞めました。
誰でも必死です。
自分の時間を大切に有効に扱える人は、何かに向かって確実に努力ができる人だと思います。
やりたいことを見つけるにはどうしたらいいの?
「やりたいことを見つける」そのためには、結局どうしたらいいのだろう。
月並みですが、色々な刺激を受けた方がいいと思います。
本、映画、YouTuberからも学べることがたくさんあります。
そこで感じたことを、ブログやSNSなど発信することを習慣づけることで、感情の整理ができるようになります。
自分の本質が見えてくれば、仕事に何を求めているかが見えるかもしれない。
もし見えてこなくても、感情を整理することはとても大切です。気持ちが散らかった状態では、やりたいことも見えずらいからです。
何をやってもやりたいことが見つからないとしたら、見つけることを人生の目標にするのもいいと思います。
それこそ究極の自分探しと言えそうです。
考えて何もしないか、チャレンジしまくるか、動いても動かなくても自分の人生。
ただ、見つからないことを悩み、ネガティブに考え込まない方がいい。
見つからないことを人生の欠点のように考えず、受け入れて達観することで何か新しい目標が見えてくるかもしれません。
また、やりたいことがないと悩む人は、余裕がある部分も大きいので、お尻に火がつく事態になれば変わるのかもしれません。
それに、やりたいことを遣り遂げて成功した人でも、最初からうまくいった人は多分そんなにいない。
むしろ失敗を繰り返し、失敗を糧にできる精神的強さのある人こそ成功しているのではないでしょうか。
たとえば、有名ブロガーも失敗を繰り返してきたことを臆せず語っています。
失敗を恐れることなく、失敗を学びの機会と捉えている。
そんな彼らの強さはとても参考になります。
目標とする人を定めるのもいい。
憧れている人の本やブログ、動画などを見ると、挫けそうになっているとき、強い励ましになります。
懸命に頑張る人の姿に触れることで、何かを感じることができるのではないでしょうか。
のじれいか でした。