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【映画】『45歳からの恋の幕アケ‼︎』コメディだけど恋愛要素はそれほど【ネタバレ・感想】

映画『45歳からの恋の幕アケ!』というB級臭、漂うタイトルのジュリアン・ムーア主演コメディ。

ドラマチックさには欠けますが、複雑ではない、大人の恋愛映画です。人は失敗からこそ学ことがある、といったことが描かれていました。

本作のよいところ、残念に感じたところを、ネタバレありでご紹介します。

 

 

 

45歳からの恋の幕アケ!

 

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作品情報

 

製作年度

2013年

上映時間

93分

監督

クレイグ・ジスク

キャスト

ジュリアン・ムーア

マイケル・アンガラノ

グレッグ・キニア

リリー・コリンズ

ネイサン・レイン

ノーバート・レオ・バッツ

チャーリー・サクストン

ニッキー・ブロンスキー

フィオナ・ショウ

 

 

 

脚本家を諦めた元生徒と再会する独身女教師

 

高校で英文学の教師をするリンダ・シンクレア(ジュリアン・ムーア)は、教育熱心だが独身で恋人はおらず、婚活をしても失敗ばかり。充実しているとはいえない日々を過ごしている。


ある日、リンダは、かつての教え子だったジェイソン(マイケル・アンガラノ)と偶然再会。 

ジェイソンは高校時代は優秀で、卒業後はニューヨークの大学に進学して脚本家を目指していたはずが、挫折して実家に戻っていた。

ジェイソンは父のトム(グレック・キニア)から、ロースクールで学び直して弁護士になるように言われているという。

しかしリンダは、ジェイソンが自分の経験を元に書いたという戯曲を読んで感激。そこにはかつて父親から受けた仕打ちや確執が書かれており、なんとか力になりたいと立ち上がる。

ジェイソンの戯曲はリンダの働きかけで、高校で上演が決まる。

加えてリンダは、息子の気持ちを尊重するようにと、父のトムに食ってかかるのだった。

 

単純すぎるけど生徒への愛情は感じる(ネタバレあり)

 

最初のうちリンダは、戯曲の内容がほぼ現実というジェイソンの言葉を信じきり、医師である父親からの束縛に苦しんでいるのだと、ジェイソンの才能を開花させる手助けをするつもりでいた。

舞台練習の日々が続く中、リンダは、ふとしたことで、ついうっかりと、ジェイトンと関係を持ってしまう。

だらしがなくて気の多いジェイソンは、出演者の高校生とも親しく。それをリンダが咎めたところ、ジェイソンとの口論を動画に撮られた生徒の手で、二人の関係が学校中に拡散されてしまう。

公演にかかる費用の多くをリンダが負担しているのに、踏んだり蹴ったりの展開に。また、舞台を上演するにあたり、内容を変更する契約書をジェイソンが読んでいないと訴えるなど、全ての責任をリンダが負わされ、学校をクビにされそうに。 

 

 

 

ジェイソンという男の不誠実さはわかりやすく伝わるので、この展開は想定内でした。ジェイソンが胡散臭いのは誰でも勘づくと思うので、リンダの免疫力のなさというか、生徒を信じる人のよさが表れていましたね。

またジェイソンの脚本はオリジナルでは上演できないので、ラストをハッピーエンドに書き換える必要があるのですが、ジェイソンはリライトを頑なに拒み、リンダが代わって原稿を直して上演され、公演は大成功します。

リンダとトムはその後、無事に和解。

そしてリンダとトムの間に新しくい恋が始まりそうな予感といったラストでした。
 

ジェイソンが本当嫌な奴・ネタバレあり

 

ジェイソンがニューヨークで認められなかったのは、おそらく努力をするのが嫌だから。父のところに逃げ帰り、父の金で弁護士の学校に通い直し、時間稼ぎをしようと考えてるようなところがある。

たまたま再会したリンダに、父親を悪者にした戯曲を認められた。それ自体は嬉しいけものの、自分から歩み寄ることを知らず、またしたいとも思わないので、契約書だって自分でちゃんと読もうとはせず、リンダのせいにしてしまう。

 

 

 

しかも脚本の書き直しを頼むリンダに、ジェイソンは「お前なんか生徒を叱るオバサンでしかないし、誰もから存在を忘れられる人間だ」とひどいことを口にする。

ジェイソンは都合が悪くなると逃げてばかりいる人間。だけどジェイソンに悪態をつかれてもリンダは怒らない。リンダ自身、一度は投げてしまった舞台だったけれど、ここで逃げるわけにはいかない、失敗からこそ学べることがあると思える人だということです。

 

役者が有名どころが出演している安定作

 

さしてすごい展開があるわけではない映画なのですが、ジュリアン・ムーアを囲む役者たちが面白かったですね。

相手役(?)のマイケル・アンガラノは『スカイ・ハイ』『たとえば願いが叶うなら』などに出演している俳優。だらしなさそうな役がハマり役だと思います。

グレック・ギニアは『リトルミス・サンシャイン』のお父さん役。リリー・コリンズ、ネイサン・レインといった名優揃い。

 

タイトルが残念過ぎた

 

原題は『The English Teacher』邦題をつけるのに決まりがあると聞いたことはありますが、『45歳からの恋の幕アケ!』はちょっと残念が過ぎる気が。

コメディではあるものの、このタイトルほどぶっちゃけていません。個人的な感想としてはジェイソンにイラッときますが、あまり色々考えず、軽い気持ちで楽しめるコメディ映画だと思います。

誰かと観るというよりは、一人で寝る前なんかに観たい映画ですね。

▼一人で観たい映画はこちらにもあります 

noji-rei.hatenablog.com

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それではまた。
のじれいか でした。