派遣社員として長年、あらゆる企業で働いてきました。
やりたいことがあったから、務めていた会社を退職して選んだ生き方。
自分で決めたこととはいえ、いろいろとしんどく感じたこともありました。
特に厄介だったのは人間関係。
就業先で上手くいくか否かは仕事はもちろんですが、人間関係が円滑が築けるかが大きく影響してきます。
新しい会社での就業が決まり、不安を感じている方に向けて。
かつて私が派遣社員として働いてたとき、自分なりに気をつけていたことを書いていこうと思います。
派遣社員同士の付き合い方
派遣社員でも先輩後輩は存在する
その会社に長く務めている人、社会経験の長い人、人生経験を積んだ人など、
異なる世代、異なるキャリアが集まるのが派遣社員の特徴の一つです。
たとえ年齢が近い人でも、今回の仕事のキャリアは、後から入ったあなたの立場は後輩です。
社員だけにウケをよくすればいいなどとは思わず、先輩派遣社員に対しても同じように気遣うようにしましょう。
派遣社員として働いていると、そういう新入りの心理はすぐに読み取れてしまいます。
最初は社内での相手の立場など関係なく、
全員が職場の先輩という意識で接するようにしましょう。
愚痴を言われたら仲間入りの証拠
派遣で働き続けることは気楽なように思われがちですが、目に見える評価を得る機会が少ないため、モチベーションを維持するのが辛くなることもあります。
なので、先輩派遣社員に対しては、仕事でリスペクトを感じたところは、素直に言葉にできるとよいと思います。
最初の1ヶ月くらいの期間は、周囲はあなたに対して様子見の状態。
その頃は仕事を覚えること、環境に慣れることで一生懸命なはずですが、相手の立場がどうであれ、職場の人にいい加減な態度は取ることはNGです。
ただ、急に親しくなる必要はありません。
周囲も入ったばかりの人に、そんなことを望んでいません。
派遣社員は仕事でとにかく即戦力を求められるので、まずは仕事を頑張り、人間関係は失礼がないように気遣い、少しづつ仲良くなればよいと思います。
派遣社員に対しても、同僚ではなく後輩という意識で接するとよいでしょう。
やがて先輩派遣社員の口から「愚痴」とも取れる「本音」を聞くことができたら、あなたは無事にその職場で仲間入りを果たしたことになります。
仲良くなっても派遣同士の付き合いはほどほどに
そうやって仲間としての関係が成立すると、その先は比較的快適に過ごせます。
会社で現在の環境が整っているのは、先輩派遣社員たちが作り上げてくれたから。
彼らの功績があるからなのだと、感謝を心がけるといいと思います。
そうはいっても派遣社員は多くの場合、現状の環境に不満を抱えているもの。
親しくなることで「ぽろり」と本音が見えてくることがあります。
あなたに本音を打ち明けることは、それだけあなたに心を開いていることです。
心を開いた先輩とは、ランチや帰り道に話すことが増え、話す内容も職場のことからプライベートにまで及ぶかもしれません。
ただ派遣社員同士の愚痴や会社への批判などは、一旦火が点いてしまうと取り止めがなくなります。
負のエネルギーで心を通わせることは、最初は楽しいのですが、何も生み出すことはありません。
ですのでたとえ同じように感じていても、激しく同意するというよりは、半年後、1年後の自分をイメージしながら、聞き役でいることをおすすめします。
自分の時間を削る必要はない
派遣社員で働く人の事情や背景は多種多様です。
とくに女性の場合、結婚している人、独身で実家から暮らしている人、一人暮らしで自分の生活を支えている人、シングルマザーなど、あらゆる人がいます。
社内では同じ立場でも、経済状態や家族環境など背景はかなり違うのです。
最初は先輩だった人も、付き合いが長くなれば同僚からときには友人のようになり、終業後にお茶や飲みに誘われたり、ときには休日のお誘いもあるかもしれません。
あなたがその人と付き合うことで、快適な時間を過ごすことができるのなら、問題はないと思います。
ただ一緒に過ごすことでストレスを感じたり、ほかに時間を使いたいことがあれば、無理に付き合う必要はありません。
行きたくない誘いには「友人との約束」「家族との約束」など、プライベートを前に出した断り方をすればそれ以上は誘われなくなると思います。
通勤時間にランチタイム。
派遣社員として働くにあたり、仕事の実働時間以外に消費される時間は少なくありません。
最近では派遣社員もテレワーク業務ができる会社が出始めているようですが、時給で動く派遣社員のテレワーク採用はそうは多くないのが現状です。
あなたは何故、 派遣社員で働いているのでしょうか。
収入のため?
生活のため?
私の場合は、この2つ以外に自分の時間をつくるためでした。
会社員だったときに自分の時間をつくれなかったため、自分の時間が欲しかったからです。
派遣社員には保証がありません。
もちろん正社員でも終身雇用の世の中ではなくなりましたが、だからといって決して派遣社員などの非正規労働者の立場が底上げされたわけではない。
だから派遣社員として働くのなら、それなりの覚悟をもって働いてください。
その1つに自分の時間を無駄にしないということが挙げられます。
私は夜間学校に通っていましたが、同僚の中には起業を念頭に起いてアルバイトに精を出す人や
またキャリアチェンジを考えて、資格取得の勉強をしている人も多かったですね。
人生に目的を持つ人は、別に行動を共にしていなくても精神的な繋がりが持てますし、自分を大切にしている人は相手のことも大切にするものです。
だから無理に友達ごっこなどしなくても、いい出会いであれば関係は続きます。
ダラダラ過ごすだけの関係は、お互いにとって時間の無駄になるだけですし、仕事を辞めた途端、関係が終了することがほとんどです。
さいごに
派遣社員として採用される初日は、何度経験してもある種の緊張感が伴うもの。
それが普通です。
会社に慣れるまでの1ヶ月くらいは、本当に大変です。
止まっていた自転車を助走なしでいきなり全速力で走るようなものですから。
派遣社員の仲間にも想像力を持って接してくれる親切な人もいれば、残念ながらそうではない人もいます。
すごく嫌な人と仕事をするとき、私は鈍感力を鍛える訓練だと思うようにしていました。
相反することを言うようですが、長くてもせいぜい2年くらいのお付き合い。
頑張ったけれど、嫌われたときはどうするか。
そのあたりのことはまた、別の機会に。
ここでも書いています。
それでは、最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
のじれいか でした。