U-NEXTで映画人気ランキング、堂々1位の映画『SPY/スパイ』。(9/20現在)
何がそんなに人気なのだろう、興味を持ったので観てみました。
ジェイソン・ステイサム、ジュード・ロウのスパイアクション。
へえー。かっこよさそう。
……と思ったら、アシスタントのナンシー役、主演メリッサ・マッカーシーがずいずいと前へ出てきて……期待をおおいに裏切る大活躍をしてのける。
これはなかなか面白いぞ、と。
映画『SPY/スパイ』の魅力を、ネタバレありで書いていきます。
スパイ/SPY
作品情報
製作年度 |
2015年 |
上映時間 |
120分 |
監督 |
|
キャスト |
・スーザン・クーパー
・セルジオ ・エレイン ・ブラッドリー・ファイン(ジュード・ロウ) ・カレン・ウォーカー ・ティモシー |
予告
魅力1 メリッサマッカーシーの面白さ
ブルガリアのヴァルナの邸宅で開かれたパーティー。
冒頭の会場で、いきなりバカラのシャンパングラスを放り投げるファイン(ジュード・ロウ)。
なんでいきなりグラスを? とぽっかーんとしつつ見守っていると、ファインは早々に地下室に進入して、本丸ボヤノフと接触します。
ファインはCIAのエリートスパイで、内勤でファインをサポートするスーザン(メリッサ・マッカーシー)とコンビを組んで任務を遂行しています。
今回の目的は小型核兵器の押収、のはずなのに、核兵器のありかを聞く前にファインは誤ってボヤノフに発砲してしまう。ファインを遠隔で誘導していた相棒のスーザンも驚きます。
CIAのスパイという華やかな表向きとは違って、スーザンたち内勤は、ネズミやコウモリが出没するような劣悪なオフィス環境で働いている。
しかもスーザンは優秀なのに認められず、地味で恋愛とも無縁、非リア充なアラフォー女子。同僚ナンシー(ミランダ・ハート)と慰め合う日々を過ごしています。
ボヤノフを撃ってしまったファインは、ボヤノフの娘レイナの自宅に潜入しますが、今度はファインがレイナの拳銃に倒れるてしまう。
代わりのスパイを送り込もうにも、レイナはCIAのエージェントの顔を知っている。
そこで、顔を知られていないスーザンがスパイになって任務を続行することになります。内勤から突如エージェントスパイへの変身を遂げるスーザン。
話は動き始めます。
これがイメージどおりの美人スパイだったら、あまり面白くない。
メリッサ・マッカーシーが演じるから意味があるのでしょう。
そのカッコ悪さがか一周回ってかっこよく見えて味わい深い。
たとえば、与えられたID(人物設定)は、スーザン自身がイメージしていたかっこいいスパイとは程遠い田舎のおばちゃん。
内勤のときより酷いんじゃ、と気の毒になるビジュアルになるのですが、そこがおかしい。
そのくせ、並外れた動体視力を持ち合わせ、用心深いレイアのカクテルに毒が混入されたのを鋭く指摘、会話のセンスもキレがある。
スパイ映画で、アクションとスリルもあるのに、スーザンの同僚、ナンシー(ミランダ・ハート)との友情はほんわかしていい感じです。
正統派スパイ映画とは違うのに、B級的な安っぽさを感じさせない、珍しい映画です。
魅力2 わかりやすい展開
スパイアクション映画というと、ストーリーがややこしくて、わかりにくい印象がありますが、本作品はわかりやすくて完結です。
・小型核兵器はどこにあるのか?
・知っているのは、ボヤノフの娘のレイナ1人
・レイナは核兵器を売ろうと交渉中
と実にシンプル。
核兵器を狙う連中はほかにもいたり、裏切り者が出てきたりしますが、話の展開に必要な程度で、あまり考えず楽しめます。
やたらと会話で説明せず、行動で示してくれるのがいい。
ファインはいつも世話になっているからとスーザンを食事を誘うのですが、口約束か?と思わせて、本当にディナーの場面になるところもよかったですね。
魅力3:キャストが豪華
ジュード・ロウはあっと言う間に消えてしまいます。(でも実は……)
ジェイソン・ステイサムも期待していたのに、驚くほど活躍しません。
事件解決に2人ともあまり関係しないのが残念ですが、それが逆によいのかも。
核兵器を隠し持つレイナを演じたローズ・バーンは「世界で最も美しい顔ランキング」で選ばれたことのある美人女優。本作品で、イタリア人スパイ、セルジオを演じたボビー・カナヴィルとは敵対関係にあたりますが、私生活ではなんとパートナーです。
CIAの上司役としてアリソン・ジャネイが登場。
脇がいいと話が締まります。
個人的にはCIAスパイ役にウィル・ユンリー(すごい好き)が一瞬登場したのが嬉しいかったですね。
まとめ
ハードな雰囲気で始まって、完璧コメディで落ちる新感覚のスパイ映画。
メリッサ・マッカーシー主演『SPY/スパイ』の魅力をまとめてみました。
日本では劇場未公開の作品なので、気になった方はさらっと楽しんではいかがでしょうか。
それではまた。
のじれいか でした。