幼なじみの友人。
彼女とは家が近くで子供の頃はよく遊びましたが、大人になって会うのは数年に一度。
子供の頃は感じませんでしたが、彼女の言動は色々微妙。
話していると「えっ?」と感じることが多いのです。
もう何年も会っていなかったのですが、どうしているのかを知る機会があり、彼女のことを思い出しました。
●最後に会ったのは3年前
3年前、彼女から会いたいとメールがありあした。
メールになぜか、何処か旅先のホテルのキーと、どこかの風景を撮影した写真が添付されていました。
(旅行に行ったんだな。)
私が返信すると、関東の観光地を旅行したこと、一緒に行った相手は彼氏であるという返信が届きました。
彼はコーラスのサークルで知り合った9歳年下、公務員の草食男子だそうです。
そうか、彼氏の話をしたいのね。
意図を理解した私は、会う約束を交わしました。
●彼女の不明瞭な言動について
彼女は、真面目で勤勉ですが、ツメが甘くて自己解釈で物事を進めることが多い人です。
有名大学を卒業した優秀な女性なのに不思議です。
たとえば、恋愛。
彼女はかつて20代の頃、当時の恋人が他の女性と結婚すると聞かされ、涙することがありました。
彼女は彼から結婚の報告を受けて、笑顔でお祝いの言葉を伝えてから、一人になって号泣したそうです。
最初はひどい奴だと思いました。
でも、彼女の話を聞くうちに「おかしい」と違和感を覚えました。
それは彼から、結婚のパーティに招待されたという話を聞いたから。
「パーティに招待?」
もしや、もしや
彼は彼女を友人と思っているだけなのではないだろうか。
聞きにくいことでしたが、思い切って尋ねました。
私「彼とは、付き合ってたんだよね?」
彼女「……だと思う」
私「思う?」
彼女と彼は同僚で、よく残業を手伝ってくれたそうです。
帰りに食事をして帰ったり、グループで遊んでいたとは話すのですが、それは付き合っているわけではなく単なる友人。
やはり恋愛関係だったとは呼べません。
彼女の話は、聞いていると段々と矛盾してくることがありました。
不思議に思い確認すると途端に不明瞭になることが多いのです。
話を戻します。
●確認のないまま4年間会い続けた男女
3年前、メールで連絡をくれた彼女と、久しぶりに会いました。
彼女は上機嫌でした。
こちらが聞いていないことも、彼女は色々話してくれます。
彼女は自分も恋に積極的なタイプではないが、シャイで奥手な彼とはリラックスして接することができること。
月に2度くらい、食事や、映画、たまに遠出をするなどして、交際期間は4年にもなると話してくれました。
そうかー、私は知らなかったけれどいい人がいたのね。
よかった。
そう思ったとき、彼女が言いました。
彼女「旅行は本当は日帰りの予定だったけど、彼を帰さないようにして、宿にひき込んじゃった」
「えっ!!??」
内心驚愕しつつ、できる限り冷静を装い尋ねました。
私「彼も一緒にいたい、って言ってくれたんでしょ?」
彼女「帰りたがったけど、終電がなくなったから仕方ないって」
ええええっ!!!
帰れなくなって、泊まるしかなくなり、2人はネットで予約した宿に泊まりました。
そこで関係を持ったわけですが、今度はそのことで彼女に自信を与えたようでした。
そんなことで、彼女と彼は意思の疎通が取れているのだろうか。
彼女「付き合ってる。大丈夫、今度はちゃんと確認したから」
前の辛い経験があったからなのか、彼女は彼に確かめたと言います。
彼女「私たち、付き合ってるの?」
彼「うん」
彼女「いつから?」
彼「出会ったときからだよ」
お互い気持ちの確認もなく4年が経過していましたが、既に恋人同士だったことを彼女は知ったのです。
彼は真面目で、恋愛に関しては特に慎重な男性。
長く付き合った人としか、男女の恋愛は成立しないと考えている人らしいです。
それは単に決められない優柔不断な男というだけなのでは??
もう嫌な予感しかありません。
でも私の予感をよそに彼女はルンルンです。
「結婚式は地味婚でいい。それより旅行や、部屋にお金を使いたい」
真面目な男性と関係を持ったのだから、もう結婚が決まったも同然。
そんな思考が丸見えで、夢みたいなことを話していた彼女。
けれど、それを最後に彼女からの連絡は途絶えました。
私は気になっていましたが、自分からの連絡を控えました。
●お花畑な考えの末路、自分の思考のツケを払う
彼女と最後に会って3年が経過。
忘れてかけていたその後は、別のところから聞くことになりました。
知っていたのは共通の知人。
彼女の母親から聞いたそうです。
彼女は彼との結婚を夢見て、部屋の下見や準備を強引に進めていました。
また彼女は両親と実家で暮らしていましたが、好きな人ができたので家を出るつもりなことを打ち明けてもいました。
一方の彼も実家暮らし。
息子と年上女性との交際を知った彼の両親は、交際を反対しました。
普通はここで別れないのでしょうが、彼は彼女に押されて誠実を装っている優柔不断な男。
彼からの連絡は途絶えがちになりました。
そして「考える時間がほしい」とだけ言い残して彼女の前から姿を消します。
落ち込んでどうしようもなくなった彼女に代わって、彼女の父が立ち上がり、彼と連絡を取りました。
「結婚以外のことなら、どんな責任でも取ります」
彼は土下座するほど詫びたそうです。
彼は彼女と友人として付き合っているつもりだったと言いました。
年上の女性と一緒にいると、年の近い女性とは違い、気持ちが楽だったこと。
しかし、関係を持ったとはいうものの、感情がついてこなかったともいいます。
彼の本心を知った彼女は仕事をやめてしまい、非常勤で働いているとのことです。
何年も会い続けていたのに、なぜもっと早く、お互いの気持ちを確かめなかったのか。本心を知ろうとしなかったのか不思議です。
彼女も彼も、本心をぶつけ合う現実から目を背けた。
自分の解釈で相手と接していた方が楽で、傷つかないからなのでしょう。
誰だって傷つきたくはないけれど、問題を先送りにしているだけでは前に進めない。
ダメとわかったら、早めに別れるのも相手への思いやりです。
彼女も彼女ですが、彼も9歳年上の女性を4年も付き合わせた、その責任はあると思います。
結果は気の毒に思うものの、彼女の恋愛感は能天気でお花畑すぎ。
雑な感情と行動のツケを払ったということなのでしょう。
それに彼女は本当に結婚したいのかと疑問にも感じます。
結婚はできても、結婚を続けるのは楽じゃありません。
ある離婚経験のある人の言葉が物語っています。
「結婚は闇。」(by Mr.H)
そういう部分、確かにある。
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それではまた。
のじれいか でした。