画像 https://www.ytv.co.jp/shitsurenmeshi/index.html より
こんにちは。 のじれいか(@noji_rei)です。
『失恋めし』は、広瀬アリス主演のグルメドラマ(飯テロドラマ)。
イラストレーターの主人公が、美味しいものを食べて失恋から立ち直ろうとする人々の姿をエッセイに描くというお話です。
監督は『私をくいとめて』『勝手にふるえてろ』の大九明子。
ふわっとして、それでいてリズム感もある。
そして何より、恋を失ったときの切なさもしっかり伝わるストーリーでした!
Amazonプライムで放送開始。2022年7月には読売テレビにて放送されます!
Prime Video
今回は『失恋めし』のストーリーのご紹介と、ここがよかったオススメしたい6つのポイントについてご紹介します。よろしければお付き合いください!
【ドラマ】『失恋めし』
作品情報
監督:大九明子
原作:木丸みさき
2022年 24分(全10話)
キャスト
キミマルミキ(広瀬アリス)
花屋(井之脇海)
1号(村杉蝉之介)
2号(臼田あさ美)
3号(安藤ニコ)
弁当屋ハラハチの店員(若林拓也)
ゲスト
門脇麦(1話)
前野朋哉(2話)
小西桜子(3話)
三浦透子(4話)
大友花恋(5話)
紺野ぶるま(6話)
深川麻衣(8話)
林遣都
広瀬アリスの健康美がグルメに似合う
ゲストも豪華で楽しめる
林遣都の登場には笑った!
予告
ストーリー
出版社のSTO企画で発行されるフリーペーパーに、『失恋めし』の連載をもつ、イラストレーターのキミマルミキ(広瀬アリス)は、最近ネタ切れで困っている。
STO企画は、サトウという苗字の人ばかりが採用される、のんびりした社風の出版社。
ミキの担当編集者、佐藤2号(臼田あさ美)は、連載を休んでもいいよと言いつつ、ミキの失恋めしネタ探しにも、恋の行方にも協力的だ。
やはり休載はしたくないミキは、街を歩きながら失恋と飯に絡めたネタ探しに奔走する。「読んで元気になる」物語を作るために。
そんなミキは、近所の花屋(井之脇海)のことが気になっているが、関係は今ひとつ縮まらない。彼との想いは失恋になってしまうのか、それとも?
1 失恋と飯の組み合わせのオムニバス
失恋と美味しい食べ物の組み合わせを描いたストーリーは、思い起こしただけでも何作品かありまして、なかには個人的に大好きな物語もあります。
『忘却のサチコ』
で、こちらの『失恋めし』の特徴というか楽しさは、主人公のイラストレーターが連載のため他人の失恋ネタを探すところにあります。
ゲスト出演者は全員失恋者で、ミキと店で遭遇するなどして、彼らが味わった失恋を知ることに。
彼氏との別れ、婚約者との別れ、相手の心が見えない関係との終わり。そうかと思えば、アイドルの結婚にショックを受ける推しの姿も。
ミキ本人も過去にいろいろあったらしく、高校生のとき片想いの相手の結婚式の招待状が届いたりしますが、今は近所の花屋が気になっている。だけどなかなか彼との距離は縮まらず、相手の心が掴めなくてちょっと切ないところも描かれます。
2 広瀬アリスの健康的な魅力
ミキの連載は近所で評判で、やがて出版社のSTO企画にミキ宛にファンレターが届きます。
名前のないファンレターの送り主は誰? そんなちょっとした謎解きも楽しいのですが、広瀬アリスの健康的な雰囲気と天真爛漫さ、また柔らかいけれど芯のあるところが、作品とすごくよく合っている。
必然、食べる場面が多くなりますから、清潔感があり、食べる場面がきれいな女優さんでないと見るのがつらい。その点、広瀬アリスは食べ方がとてもきれい。見ていて安心できます。
3 豪華ゲストが花を添える(ネタバレあり)
STO企画の社員は3人います。
1号(村杉蝉之介)
2号(臼田あさ美)
3号(安藤ニコ)
この3人はレギュラーで、会社にミキもちょいちょい顔を出します。彼らは本当にのんびりしていてこんな会社ないだろってツッコミたくなりますが、楽しいからOKです。
また毎話ごと失恋ゲストが登場するのが大変よい感じ。
個人的にオススメしたいのは、1話の門脇麦と4話の三浦透子の回。
門脇麦とは神社で出会い、その後は定食屋で再会。やがてサバ味噌定食を一緒に食べることに。彼女は付き合っている(と思っていた)彼から「結婚おめでとう!」と祝われてしまい呆然としたことを打ち明けます。
書いていて思い出しましたが、ドラマ『忘却のサチコ』でも冒頭でサチコが恍惚となる食べ物はサバ味噌定食でした。失恋とサバ味噌定食って合うのだろうか、なんて。
また4話の三浦透子は、歌手としてデビューしたHARU(三浦透子)は、以前、ミキが高校のときに路上ライブで声をかけたシンガー。まだ人が集まらず、自分の歌は力がないのではと悩んでいたとき、ミキの言葉と差し入れの大学芋が、彼女を救うことになりました。三浦透子の歌、すごくいいですね。
三浦透子といえば『ドライブ・マイ・カー』の運転手役として一気に名前がメジャーになりましたが、少し前は『架空OL日記』のかおりんとして登場してましたね。かおりんのとぼけたキャラも大好きです。
noji-rei.hatenablog.com
あと、ゲストというか、林遣都の登場が、かなり面白い。あーずっと出ていたんだと、気づく登場っぷりでした。
4 ちょっとだけ謎めいているミキの過去(ネタバレあり)
イラストレーターのキミマルミキ自身のうっすらと謎めいたところも見所です。
とは言っても、本人がミステリアスなのではなく、周囲が面白おかしく騒ぎ立てっているだけ。ミキがどういう生き方をしてきたのか、またどういう恋愛をしてきたのか、STO企画の1号、3号は、そこが気になって仕方ない。
ミキの担当編集者である臼田あさ美演じる2号は、ミキの家は、とんでもない金持ちでハワイの豪邸に住んでいたとか、かつて身分の差から恋に敗れているだとか、ミキの過去をあれこれ語ります。でもきっとみんなつくり話(たぶん)。
そんな軽いタッチもよかったです。
5 失恋だけど暗くない
この『失恋めし』が暗いはずがなく、明るく楽しいコメディであることは想像に容易いでしょう。
ですが実際のところ失恋は本人にとってかなりの痛手です。
自分の中の何かを失った気持ちになるし、全否定されたような気持ちになることだってある。そこを明るく描いているのは、決して軽く捉えているのではなく、強さがあってのことのはず。
つらいこともあるけれど、美味しいものを食べて前を向いていこうよと、励ましてもらっている気持ちになれるドラマでした。
6 気になるお店が毎回登場
最後になりましたが、このドラマの見どころはなんといっても美味しい食べ物が登場するところです。
お店紹介のようなコーナーはありませんし、店名もガッツリとは出ません。でもさりげなく全景が映るので「ここは気になる!」「行ってみたい!」と気になるお店のチェックもできますよ。
とくに個人的には、サバ味噌定食とカルボナーラのお店が気になりました。
それではまた。のじれいか でした。