こんにちは。 のじれいか(@noji_rei)です。
『リスタートはただいまのあとで』は、会社を辞めて故郷に逃げ帰ったヘタレ男子と、地元の農園で働く方言男子との、ほのぼのBL。
新しい出会いによって不思議な感情が芽生え、それが愛と成長へと繋がっていく良作でした。
今回は『リスタートはただいまのあとで』のストーリーについて、また感じたことについて書きます。よろしければお付き合いください!
【映画】『リスタートはただいまのあとで』
作品情報
2020年 99分
監督:井上竜太
古川雄輝と竜星涼のコンビがいい
設定がリアルで肩を張らずに楽しめる、癒されるる〜
のどかな風景。ロケ地は長野県千曲市
キャスト
狐塚光臣(古川雄輝)
熊井大和(竜星涼)
鹿野涼子(村川絵梨)
上田裕(佐野岳)
狐塚ヨシ子(中島ひろ子)
熊井春男(螢 雪次朗)
狐塚隆利(甲本雅利)
予告
ストーリー
東京でサラリーマンとして働いていた狐塚光臣(古川雄輝)は、上司と口論になったとき「お前は何もない人間だ」と人格を否定され、会社を辞めて実家のある田舎に戻る。
ほかにアテのない光臣は、実家の家具屋を継ごうと簡単に考えていたが、父・隆利(甲本雅利)からは「あれだけ嫌がっていたのに」と内心を見抜かれてしまう。そんな光臣は、近所で農園を営む熊井春男(螢 雪次朗)とその養子・熊井大和(竜星涼)たちに頼まれ熊井農園を手伝うことになる。
しかし理屈っぽくて怠心のある光臣は、最初は農家の仕事を億劫がり失敗ばかり。それでも少しずつ仕事に慣れ、やがて大和たちと心を通わせるようになっていく。
そんなある日、春男が骨折で入院することになり、大和と二人きりになった光臣は、眠っている大和に衝動的にキスをしてしまう。
光臣の成長の裏に恋心
古川輝樹が演じる光臣っていう男は、理屈っぽくて怠け者。感情も表に出すしすごく人間的なひとです。
東京で会社を辞めたのも上司と口論になったから。表面的な理屈をこねまわす光臣は、上司から人格否定をされてしまいました。そこで踏ん張る強さもなく、傷つき会社を辞めてしまう打たれ弱さもあります。
やがて光臣は、田舎に戻り近所の農園の息子・大和と出会います。光臣は大和と初対面。実は大和は農園の主である春男が養子縁組した息子だったからです。でも大和の方は、春男や光臣の両親たちから光臣の話をよく聞かされていたと、光臣にやたらとフレンドリーに接してくる。
その後、光臣は、臨時で農園を手伝うことになります。最初はイヤイヤで続かなそうに見えた光臣でしたが、だんだんと農園の仕事に馴染んでいきます。
その理由の一つには大和の存在がある。大和は施設育ちで、春男から養子縁組を誘われ息子になりました。今は春男と農業を営んでおり、明るくて地道さのある男性です。
そんな大和の存在が、だんだん気になりだす光臣は、眠っている大和にキスをしてしまい、そんな自分に驚いてしまう。
翌日、自分がしたことに恥ずかしくなり、まともに大和の顔を見れない光臣でしたが、大和には彼女がいるらしいという情報が入り、光臣は悲しくなり葛藤します。(……ここ萌えます。)
大和には彼女がいる?(ネタバレあり)
大和に恋人の影を感じ取った光臣は、大和を避けるようになりますが、すぐにそれは誤解だったことがわかります。
光臣が大和の恋人と疑っていた、涼子(村川絵梨)は、同じ施設出身の仲間で、姉のような存在。それに涼子は既婚者で幼い子供の母親でもある身。
ひと安心する光臣ですが、涼子から、大和は明るく振る舞っていても心に壁があること、同じ施設で育った自分にはそのことがよくわかると聞かされるのでした。
一方の大和も、光臣に好意を寄せているらしく、実はキスのことも気づいていたのでが、その真意を光臣に確かめられずにいました。
涼子が心配するように、大和は表向きは明るい青年ですが内面に暗い影がある。だけど大和は、光臣に対して心を開きたいと思うようになっていました。
未来を見つめる光臣と大和(ネタバレあり)
光臣は、農園で働くことで大和に恋心を抱くように。またそうしながら、久しぶりに地元で過ごすうち、父親の存在を改めて考え直すようになります。そうして昔はすごく嫌だった家具店の仕事を本気でやってみたいと思うようになるのでした。
かつては、とにかく東京に出れてしまえば何か見つかると短絡的に考えていた光臣でしたが、現実はそんなに簡単ではなかった。そのうち光臣は、父が修理した家具を代わりに届け、その家具はそもそも祖父が作ったものと知ります。そしてこれまで繋げてきた継承を、今度は自分が引き継ぎたいと強く願うようになります。
頑固そうに見える光臣の父だって本当は仕事を継いでほしいに決まっているわけで、やがて光臣の本気を知った父は、弟子入りを認めます。
大和は、光臣の前途を祝い、自分も人生を前向きに生きるために、出生を調べようと光臣を伴い上京します。
そこでは残念ながら大和の出生に繋がる情報を得ることはできませんでしたが、当時を知る職員から、大和という名前は親がつけたものだったという話を聞きます。
これまで大和という名は、施設の人が名付けたと聞かされていたと、戸惑う大和に光臣は、子供の名前は親からのプレゼント、愛情があるから名前をつけるのだ、とやさしく諭す。つまり大和の親は、確かに彼を愛していたに違いないということ。
光臣の言葉に大和は救われる。そして大和は、今の自分は幸せなのだと、心から思えるようになり、光臣の愛を受け入れることができるのでした。
奥が深いなと感じたのは、この二人が共に人生を歩むことになれば、養子縁組というかたちで子供を迎えることがあるのかもしれない。そんな未来の可能性も見せてくれていると感じられたところですね。
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※本記事の情報は2022年1月時点のものです。
それではまた。のじれいか でした。