こんにちは。 のじれいか(@noji_rei)です。
映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』(A Rainy Day In New York)は、タイトルどおりニューヨークが舞台のコメディ。
大学生の男女が週末をニューヨークで過ごす、数日間のお話しです。
監督はウディ・アレン
おしゃれな雰囲気が楽しめます!
ストーリーについて、感想をネタバレありで書きます。
よろしければ、お付き合いください!
【映画】『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』
作品情報
監督:ウディ・アレン アメリカ
2019年 92分
<キャスト>
・ギャツビー・ウェルズ(ティモシー・シャラメ)
・アシュレー・エンライト(エル・ファニング)
・チャン・ティレル(セレーナ・ゴメス)
・テッド(ジュード・ロウ)
・テッドの妻(レベッカ・ホール)
・ローランド(リーヴ・シュレイバー)
・フランシスコ(ディエゴ・ルナ)
・ギャツビーの母(チェリー・ジョーンズ)
ストーリー
ニューヨーク育ちのギャツビーは地元の大学に通っていたが、教育ママの母の勧めもあり、ペンシルバニアにあるヤードレー大学に編入した。
ギャツビーが、編入先の大学で知り合った、恋人のアシュレーは銀行頭取の娘で、映画好きで記者を目指している。付き合って数ヶ月のラブラブな関係だ。
ある日、アシュレーは、大学生記者として有名映画監督のローランドに取材のため、マンハッタンに行くことになる。
そこでニューヨーク育ちのギャツビーが、アシュレーに同行してマンハッタンを案内することになった。
ギャツビーは裕福な家の息子だが、ポーカーに強くて泡銭を稼いだので、それを使って豪遊をしようと考えている。
しかし取材のため別行動を取ったアシュレーとなかなか合流できないギャツビーは、仕方なく街をぶらつく。
やがてギャツビーは、路上で映画撮影中の友人に頼まれ、チョイ役で出演することになるが、共演者が元カノの妹・チャンだった。
ギャツビーとチャンは、いきなりキスシーンを演じることになるものの、場面に反し二人の相性はあまりよいとは言えず、皮肉めいた会話を交わして別れるのだが……。
好きなところ
ティモシー・シャラメのコメディ
主人公のギャツビーを演じる、ティモシー・シャラメは、1995年生まれの俳優。
wikipedia によりますと、プリンス・オブ・ハリウッドとも称されるようで『君の名前で僕を呼んで』『ビューティフル・ボーイ』や『DUNE』といった、個性的でどこか影のある役柄が多い印象があります。
そんなティモシー・シャラメですが、本作ではウディ・アレンらしい喋りっぱなしコメディで明るい大学生を演じています。
ポスター/スチール写真 A4 パターン3 レイニーデイ・イン・ニューヨーク 光沢プリント
あとピアノの弾き語りをする場面もありそこは見どころですね。(ピアノは弾いていないと思う。)歌は上手、聴かせてくれます。
ティモシー・シャラメ自身、マンハッタン出身なこともあり、気持ち伸び伸びと演じているようにも感じられました。
キャストが豪華
ティモシー・シャラメの相手役がエル・ファニング。
もう一人の相手役がセレーナ・ゴメス。
ほかにも妻と揉めている脚本家役はジュード・ロウで、その妻役としてレベッカ・ホールとキャストが豪華なのが嬉しいところです。
おしゃれニューヨーク
特定の場所が舞台の物語の場合、主人公の立場によって街の見え方は変わります。
で、本作の主人公は上流階級の子息で、パーティ好きな母親にうんざりしているという設定。
しかも彼自身、ポーカーでは勝てるし、ピアノも上手という、稼ぐ力のある青年。なのですべてにおいて余裕のある雰囲気です。
ニューヨークの色々な場所が出てきますが、インテリアやファッションも洗練されています。
テンポのよいコメディ(ネタバレあり)
ティモシー・シャラメ演じるギャツビーと、彼女のアシュレーは、ウキウキ気分で高級ホテルのすごい部屋にチェックインします。
ニューヨークが地元のギャツビーは、彼女にマンハッタンを案内しようと計画していましたが、映画好きなアシュレーは有名監督への取材から試写に参加することになり、意見交換会から、脚本家のいざこざに巻き込まれ、有名俳優と出会ってしまう。
そして撮影中の俳優のトレーラーハウスに招かれて、パーティなどにも出て、恋人みたいな扱いを受けるように。
一方のギャツビーは、元カノの妹、セレーナ・ゴメス演じるチャンから手厳しい指摘を受けますが、やがてアシュレーにはない魅力をチャンに感じるようになります。
テンポが早い映画ですが、ストーリーはまったく難しくないので、見ていて疲れませんし、気軽に楽しめるところが良かったです。
ラストがよい!(ネタバレあり)
有名俳優の自宅に招かれて、いい雰囲気になったアシュレーでしたが、本命彼女の帰宅によって追い出され、下着の上にトレンチコートを羽織った格好で、雨のニューヨークを彷徨うことになります。
同じ頃、ギャツビーは、母から自分は元娼婦で、父は客の一人だったこと、その後運良く事業が成功したことを打ち明けられます。母の人間性や、過去への強いコンプレックスから息子に厳しく接してきたことを知るギャツビーは、母に対して人としての魅力を感じ、尊敬の念を抱くように。
一旦は合流したギャツビーとアシュレーでしたが、ギャツビーの心の中で大きな存在になっていたのは本音で接してくれるチャンと、雨のニューヨークでした。
残念だったところ
いろんな意味でウディ・アレン
ウディ・アレン監督の会話劇です。とにかく喋り続けているので、ためや情緒は期待しない方が良さげです。(唯一のためは、ティモシー・シャラメの表情)
たとえば、ウディ・アレンの映画で、似た雰囲気を連想する作品は『ミッドナイト・イン・パリ』が浮かびました。
ミッドナイトインパリは、ハリウッドで成功した脚本家が、往時のパリにタイムスリップしながらパリに魅了されていく物語。タイムスリップが登場するファンタジーですが『レイニー・デイ・ニューヨーク』には非現実感はなく、上流階級の日常がコメディタッチに描かれている。なのですが両作品はどこか温度が似ている感じがしました。(男性が主人公だから?)
場所をタイトルにしたウディ・アレンの映画には『それでも恋するバルセロナ』などもありますが、バルセロナはリゾート感が強めなこともあり、あまり共通した雰囲気は感じなかったですね。
ウディ・アレンといえば、ニューヨーク。ニューヨークを舞台にした映画を何本も撮っているので、見比べると楽しそうです。
▼こちらの映画もニューヨークが舞台
それではまた。のじれいか でした。