キレイなトイレ調査研究所

外出先で使えるキレイで安心トイレの調査をやってるブログ。おすすめ商品や心の保ち方、映画レビューなどを書いてます。

 当サイトにはプロモーションが含まれています

【映画】『潔く柔く きよくやわく』高良健吾との別れを岡田将生で乗り越える長澤まさみ【ネタバレ・感想】

【映画】『潔く柔く きよくやわく』は、人気コミックスの実写映画。

好きな人との突然の別れ、時間をかけてそれを乗り越えるまでの日々が描かれます。

主演は長澤まさみ。過去の悲しみとどう付き合っていくか、そんなことがテーマの映画でした。

楽しんで観ることができましたが、無理がある設定だったような気も。

好きなところ、残念に感じたところを、ネタバレありでご紹介します。 

 

 

▼こちらは原作

 

潔く柔く きよくやわく

 

f:id:noji_rei:20210121125542j:plain

作品情報

 

製作年度

2013年

上映時間

126分

監督

新城毅彦

キャスト

瀬戸カンナ(長澤まさみ)

赤沢録(岡田将生)

桜場愛実(池脇千鶴)

春田一恵・ハルタ(高良健吾)

 

 

川口朝美(波瑠)

真山稔邦(中村蒼)

小峰清正(古川雄輝)

 

 

マスター(田山涼成)

柳原(和田聰宏)

野原チカコ(MEGUMI)

 

予告 

 

www.youtube.com

 

若い頃のトラウマを抱える二人の出会い

 

高校生の頃、瀬戸カンナ(長澤まさみ)は、家が近くていつも一緒にいるハルタ(高良健吾)と惹かれ合いながら、気持ちを打ち明けることはなく、素直になりきれずにいた。

そんなときハルタが交通事故で亡くなってしまい、カンナはハルタに何も告げることができなかった自分を責めるようになる。

8年後、成人したカンナは東京の映画配給で働くようになり、出版社勤務の赤沢 禄(岡田将生)と出会う。第一印象は最悪だった二人だが、何度か顔を合わせるうちに惹かれ合うようになる。

 

f:id:noji_rei:20210121132641j:plain



高校時代のカンナは、ハルタの友人、真山(中村蒼)から告白されますが、ハルタへの気持ちを言葉にできず、真山からの誘いにうやむやにしたことで、ハルタに好意を抱く朝美(波瑠)から嫉妬混じりの感情をぶつけられたりもします。

カンナはハルタの死に動揺して、恋愛ができなくなってしまう。その後、あまり感じのよくない赤沢が登場。会っているうちに、何か自分と似たものを感じた二人は、少しずつ惹かれあっていくのでした。

この話の面白いところは、トラウマを抱えているのは、主人公のカンナだけでなく、その後出会う赤沢にも黒歴史があるところ。そのことを知った二人は、逃げていた過去に立ち向かおうとします。

 

赤沢(岡田将生)のトラウマに共感(好きなところ・ネタバレあり)

 

だんだんと明かされる赤沢のトラウマ。

赤沢は小学生のとき、一方的に気に入られていた女の子にしつこくされ、遠足で女の子を突き飛ばす。仕方なく女の子を抱き起こした赤沢の前に車がやって来て、二人とも車に轢かれてしまう。女の子は亡くなり、赤沢自身も入院していた過去がありました。

その後、赤沢は転居してしまい、女の子の家族とは遠ざかっていましたが、その子の姉の愛実(池脇千鶴)は、赤沢を懐かしがり、自分の娘と引き合わせたりと交流を持とうとします。

赤沢の過去はかなり重い。こんなことがあったらキツいだろうなと容易に想像ができる。赤沢が過去を打ち明けるうち、カンナは赤沢に共感、赤沢もカンナに過去を打ち明けることでつらい過去を癒せるようになっていきます。

赤沢の心理がすごく丁寧に描かれているところが、このストーリーのポイント。赤沢はカンナに淡々と過去を打ち明け、すっかり立ち直っているかのようですが、全然立ち直っていない。道端を歩く小学生にその子の姿を重ねて胸を痛めていました。

 

f:id:noji_rei:20210121132824j:plain


赤沢は高校時代、女の子の家を訪ね、姉の愛実から、女の子の日記を手渡され、遠足で行った場所に一緒に行こうと誘われて同行したエピソードが再現されます。それだけキツい過去を経験しているからこそ、カンナを理解できるともいえるのでしょうね。

 
あと、好きだったオススメの場面は、ラスト近く、ハルタの本当の気持ちを唯一知る小峰とハルタの会話。人を好きになり過ぎて恐れを感じているハルタ。

「落とし穴があるみたいだ」と。

それはまるでこれから先に待ち受ける、自分の運命がわかっているかのようでもある。それを受け止める小峰の表情がすごくよかった。オススメです。

 

f:id:noji_rei:20210121133107j:plain

 

チョイ出のキャラが多すぎ・気になったところ

 

高校時代のカンナの友人として出演するのは、真山(中村蒼)川口朝美(波瑠)小峰(古川雄輝)ら。

小峰は赤沢の大学時代の後輩でもあるので現在でも登場しますし、ハルタとの回想場面がとてもいい。

朝美とは東京で偶然再会しますが、真山とはそれきりです。  


朝美はカンナへの嫉妬を語る存在、小峰はハルタの思い出を伝える役を果たします。

 

f:id:noji_rei:20210121133312j:plain


それ以外には、カンナの上司の柳原(和田總宏)、赤沢の担当だった漫画家、野原(MEGUMI)がいるのですが、この二人はカンナと赤沢の恋路の邪魔をするだけの役割。特に柳原はカンナに好意を寄せる男という存在でしかなく、無意味に思えました。(役者が悪いわけではないです)

二人を取り巻く存在は、原作ではもう少し意味のある役柄だったかもしれないのですが、2時間の恋の物語にぶつ切りでやたらと人が登場するのは微妙でした。

それに伴い飲食店の場面も多い。赤沢の行きつけのバーにはマスター(田山涼成)がいるのですが、やたらと飲食している印象がありました。

 

ハルタに会いに行く二人(もうちょっとネタバレ)

 

カンナは朝美と会い、朝美がハルタを好きだったこと、カンナに嫉妬していたことを打ち明けます。またハルタの父は引っ越して再婚、子供(ハルタにとって弟)が生まれていることを知ったカンナは、時間の流れを実感させられる。


ハルタの帰る場所はどこにあるのかと切なさを募らせるカンナに、赤沢は一緒にかつての故郷を訪ねてみようと提案する。

二人は車で、カンナの以前の故郷を訪ね、その後、赤沢は亡くなった女の子の姉の愛実にカンナを引き合わせる。

愛実の子供は4歳になったのに言葉を話さず心配していたけれど、赤沢とカンナの前で言葉を喋ります。

さいごに

 

『潔く柔く きよくやわく』は、過去を思い出に変えるまでの時間を描いた映画。

過去から逃げてしまっているカンナに、赤沢は「ハルタは化け物だったか? がんじがらめにして苦しめるような奴だった?」と言われて、カンナはハルタとの思い出の場所を訪ねていく。そのことでカンナはハルタとの過去に触れます。


起きてしまった現実は変えようがなく、残された者のは悲しみを抱えることになるけれど、心に留めて一緒に生きていくこともできる。

そんなことを教えてくれるストーリーでした。

なかなかよいお話でした。


▼オススメ良作はこちらにもあります

noji-rei.hatenablog.com

noji-rei.hatenablog.com

noji-rei.hatenablog.com

noji-rei.hatenablog.com

 

それではまた。
のじれいか でした。