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【映画】『ポエトリーエンジェル』岡山天音が出ずっぱり、山﨑賢人も出演【ネタバレ・感想】

こんにちは。 のじれいか(@noji_rei)です。

岡山天音の主演、映画『ポエトリーエンジェル』は、詩の朗読で、ボクシング(対戦)をしようというお話。青春映画、かな。

最近、朗読が流行っている背景を意識したストーリーです。

和歌山県を舞台にした地域映画で派手さはないのですが、嫌な気分になることはなく、ほのぼのさせられる。

それに岡山天音が出ずっぱりなのがいい。あと山﨑賢人がちょい出演しています。

ストーリーと気になったところを、さくっとご紹介します!
 

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ポエトリーエンジェル(2017)

 

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※本記事の情報は2021年7月時点のものです。 最新の配信状況はサイトにてご確認ください。  

作品情報

95分
監督:飯塚俊光

キャスト:岡山天音、武田玲奈、鶴見慎吾、美帆純、角田晃宏、山田真歩、芹澤興人、山﨑賢人、下條アトム

 

予告

www.youtube.com 

 

ストーリー


岡山天音が演じる玉置勤はニートの22歳。仕方なく実家で両親(鶴見慎吾、美保純)が営む梅農家を手伝うが、
妄想好きな性格もあって単調すぎる農業に不満、何かクリエイティブなことがしたいと考えている。

 

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そんな勤は、作業で使う「草刈り機」が手になって「女の子を抱きしめると傷つけてしまう」といった小説を書いて(要するに映画『シザーハンズ』の草刈り機ver
)公募に送るも落選。


がっかりした勤は、町おこしの一環でメンバーを募っていた、自ら書いた詩の朗読でバトルをする「詩のボクシング部」への入部を勧誘される。

市の職員で先生の、林俊太郎(角田晃宏)の指導の元、中島甚次郎(下條アトム)、板屋(山田真歩)、土井(芹澤興人)らと共に、女子高生チームの「ポエトリーエンジェル」と対戦するが、自分を出しきれず完敗。

次回の対戦に向けて訓練を積むことに。

一方で「ポエトリーエンジェルス」らが通う高校には、本当のボクシングを習う謎の女子高生、丸山杏(武田玲奈)がいる。一見クールで無口な杏は人を寄せ付けない雰囲気を漂わせているのだが……。

 

詩のボクシングという設定【好きなところ】


岡山天音がいいですね。高校を卒業したものの定職に就かず、夢みがちで地に足がついていない役柄を上手に演じています。ダサ可愛いさを「本当に可愛く」演じられる役者はあまり多くない。岡山天音の清潔感が光っていました。

 

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生きることは同じことの繰り返しから成り立つ、農家であっても何かクリエイティブな職業であってもそこはきっと同じ。でもまだ若い勤が、同じ毎日を繰り返すだけの日々に閉塞感と息苦しさを感じて、クリエイティブを目指したい青年の気持ちはわかる気がする。

勤は、家族、詩の仲間たちとの絆や、謎の高校生の杏との繋がりを経て、日常の大切さに気づいていくわけなんですが、大事なものは一周回ってみなければ気づかなかったり、別のものを見たときにハッとさせられることが多い。

それに気づく時間がもらえるのは若さの特権かも。いやいや、若いって素敵ですね〜。

詩は魂の叫び【好きなところ】

 

勤が参加する「詩のボクシング部」は、いってみれば市役所のカルチャースクール的なもの。

市役所の勧誘で引っ張られた人たちを前に説明会が開かれますが、そこには山﨑賢人も。すぐに帰っちゃいますが。(山﨑賢人はいつもの繊細さはなく、兄ちゃん的な雰囲気がよく出ていました。本当はこういう人なのかも)


で、 先生の角田晃宏をはじめ、下條アトム、山田真歩、芹澤興人といった濃い連中が残る。勤は彼らと詩を通じて自己表現をするようになります。

最初の闘いでは、上手に言葉を表現できず、ポエトリーエンジェルたちに歯が立ちません。

そこで「なりきりトレーニング」という自分以外のメンバーを観察してなりきり、それを詩で表現する試みを取り入れます。互いの日常を知り、また自分を他人の目線を通して表現されることで、気持ちもほぐれ、表現することにも自由になっていく。

そんな訓練の成果もあり、次回戦で勤たちの魂の叫びは大きく飛躍します。何かを感じているはずなのに、言葉や文字にすることから遠ざかり気持ちを押し殺してしまうと吐き出せなくなることがある。

 

表現を仕事にできるか、趣味なのかというより、自分が感じたことをときに素直に言葉にする機会の大切さが描かれているのは伝わりましたね。

 

素朴さと役者のメンツ【好きなところ】


舞台は和歌山、豊かな自然に囲まれ、農業を営む集落で暮らす人たちの日常の風景がいい。

これが東京だったら絵にならないというか、洒落にならない気がする。

 

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役者もいいですね。ベテラン揃いです。最近話題の人ばかりが登場します。杏役の武田玲奈も悩みを抱えている女子高生という役柄を上手に表現していました。


「大人が子供に見せるべき姿は大人げなさなんです」角田晃宏演じる先生がみんなに投げかける言葉です。


映画っていいセリフが一つあると救われるというか、観て得られたものがあると思える。この作品で一番いいなと感じたのはこの言葉でした。

 

若干単調に思えた【残念なところ】


素朴な雰囲気はすごくよく出ていると思います。ただストーリーが単調になりがちで、抑揚に欠けた気も。

日常を描いているので仕方ないといえば仕方ないのですが。あと唐突すぎるなと感じる場面もありました。

また、勤たちの最初のダメっぷりが極端すぎて、リアルさが感じられなかったのも残念でしたね。


二度目の対戦はどうなるの?【ネタバレあり】

 

勤たちは一度目の女子高生たちとの戦いには負けますが、そこから「なりきりトレーニング」を経て自分の表現を模索します。

 

勤は下條アトム演じる甚次郎と組んでいましたが、甚次郎は勤の家の梅農家の仕事を手伝っていて腰を痛めて入院、試合に参加できなくなります。

最初、勤は鶴見慎吾演じる父が無理に手伝わせたと思い込み父を責めるのですが、実は甚次郎が進んで手伝いを申し入れた結果のことだった。

いずれにしろ人数が減ってしまい、勤たちは窮地に立たされる。

そこで勤は、以前から甚次郎の家で会っていた、武田玲奈演じる杏を仲間に入れることを思いつく。杏とは何度か顔を合わせていたのですが、実は甚次郎の孫だった。

杏は口下手(というか話さない)し、ボクシングを習っているため、すぐに手が出てしまう。それは吃音が原因していて、杏の悩みを知った勤は杏を説得します。

 

試合に当日、勤の実家で倉庫に保管していた大事な梅が盗まれてしまう事件が起きる。ショックを受ける両親の姿を目の前にして、勤は日常の大切さに気付かされる。他愛もなく思えた日常が、かけがえのない存在だったと感じるわけです。

試合でそのことを詩にした勤は見事勝利。その後は両親を支えて梅の栽培を手伝い、詩をきっかけに杏も梅農家を手伝うようになった。




 ▼岡山天音の出演した映画はこちらにもあります!

noji-rei.hatenablog.com

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それではまた!