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【映画】『プラットフォーム』社会の縮図、わかりやすい風刺【ネタバレ・感想】

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こんにちは。 のじれいか(@noji_rei)です。 

『プラットフォーム』は、社会の不条理さが描かれるSFサスペンススリラー。

巨大な超高層ビルのようなところに閉じ込められ、上層から降りてきた巨大なプラットフォームに載せられた食べ物で凌ぐことになる。

社会の縮図、人間の愚かさを描いている、
ユニークな発想でとてもわかりやすいストーリーだと感じました。

今回は『プラットフォーム』のストーリーについて、また感じたことについて書きます。よろしければお付き合いください!

 

 



 

【映画】『プラットフォーム』

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作品情報


2019年 94分 スペイン  
監督:ガルデル・ガステル=ウルティア

設定が面白い!

お食事どきは外した方がよいかも〜

 

キャスト


ゴレン(イバン・マサゲ)
イモギリ(アントニア・サン・フアン)
トリマガシ(ソリオン・エギレオル)
ババラト(エミリオ・ブアレ)
ミハル(アレクサンドラ・マサンカイ)

 

予告

www.youtube.com

 

ストーリー


ある日、ゴレン(イバン・マサゲ)は巨大な高層の建物の中で目を覚ます。フロア(層)の真ん中は空洞で、定期的にエレベータのような巨大ワゴン(プラットフォーム)で食事が降りてくる。

上にいる人から順に食べていくので、下層のゴレンの目の前に降りてきたらすっかり残飯。そしてゴレンのいるフロアより下に階層は続くように見える。

同じフロアのトリマガシ(ソリオン・エギレオル)は次のことをゴレンに伝える。

・ここは刑務所であること
・一か所にいるのではなく、層はランダムに入れ替わる
・一層にいるのは2人
・上から順に食べるので、下に行けば行くほど食料は減る
・食事ができるのはプラットフォーム(台)があるときだけ。あとで食べようと残しておくと室内がすごく暑くなるか寒くなるかの極端な環境になる
・16歳以上の大人だけがいる

その後、目覚めたゴレンは、「171」のフロアにいるのに気づく。体は縛られ身動きが取れず、そこに包丁を片手にしたトリマガシが立っていた。

 

本を持って入った男


ここに入るときは、誰でも一つ何か持ってくることができます。

ゴレンは本を持って入りますが、そんな人は彼が初。

大概は、ナイフや拳銃など身を守る(襲う)ものばかりを持って入ると、なかなか物騒な場所の様子です。

主人公のゴレンは常識的かつ秩序的な男なので、誰かを襲おうなんて考えもしなかった。でも鋭利な刃物を持って入ったトリマガシから、体の一部を食料にさせろと迫られて衝撃を受けます。

無人島に何か一つ持って行くとしたら何を持って行きますか? 的な設定ですね。映画の中では「犬」を連れてきたイモギリ(アントニア・サン・フアン)などもいて、「その人が大切にするのは何か」がすぐにわかるし、人となりとその人の状況がわかりやすく示されていました。


下層に食事を届けたい!(ネタバレあり)


ゴレンは、トリマガシに食べられそうになって万事休すのとき、東洋人のミハル(アレクサンドラ・マサンカイ)に助けられます。ミハルはプラットフォームに載って層の上下を行き来しながら、別れた子供を探している。

ほかにも長年この施設の管理として働いてきたけれど、病気になって志願してここに来たイモギリという女性と同じ層になったりしながら、ゴレンは層の中で生きていきます。

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そうしながら上の層(上から6)に動いたゴレンは、食料を分かち合うことができないことに違和感を露わにするようになる。下の層にいる人は食料が行き届かず餓死することもある。目を覚ましたら違う層にいることになるかもしれないのに、上の層にいるときは好き勝手に食べ散らかし、下にいる他人を慮ったり、明日は我が身という想像力がまるでないからです。

やがてゴレンは下層の人に食料を届けるため、プラットフォームに載って下へ降りることを決める。でも結局、ゴレンの行動は偽善的になってしまう。説明しても理解してくれない人を傷つけることは仕方ないと考え、実際そのように振る舞い、最初は感じていた戸惑いもだんだんと失ってもいくからです。

そんなふうに、この建物のなかで起こることは、ほぼ実社会の縮図だと捉えられます。

下の層に料理を運ぶとき、伝言的な存在として誰にも渡さず死守すると決めた一皿のパンナコッタを、最階層にいた少女に与えるところも象徴的。その少女自身が伝言となり、一人プラットフォームに載り、上層へと上がっていくことになります。


ひとり残ったゴレンは、ここでの役割を終えます。おそらく外に出られるということなのでしょうが、色々な解釈ができそうです。

ミハルのキャラが面白い(ネタバレあり)


ミハルというアジア系(日本人?)の女性は、プラットフォームに載って自分の息子を探しているのですが、すごく動物的で衝動的。だけど最初にゴレンに助けられているので、食べられそうになっているところを救出するという律儀さがあります。


飢えているため、同じ層になった人を食べてしまい、やがてイモギリが連れてきた犬も食べてしまうなど、なかなかアグレッシブです。

しかも、やがて彼女に息子がいるのは嘘で、実はマリリンモンローに憧れる女優だった、といった下りは個人的にはツボでした。
こういうの好き。


▼こちらもちょっと変わったSF

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※本記事の情報は2022年1月時点のものです。

 

 

それではまた。のじれいか でした。