こんにちは。 のじれいか(@noji_rei)です。
映画『君の結婚式』は、高3の男子が、一目惚れした転校生をすれ違いを経ながら思い続ける10年間のラブストーリーです。
すごく好きだけどタイミングが合わなかった。気持ちだけではどうにもならないこと、縁がなかったと感じることもある、そんな切ない物語でした。
ストーリーについて、感想をネタバレありで書きます。
よろしければ、お付き合いください!
【映画】『君の結婚式』
作品情報
監督:イ・ソックン
2019年 110分 韓国
<キャスト>
・ウヨン(キム・ヨングァン)
・スンヒ(パク・ボヨン)
失恋したときに見るといいと思うよ!
別れた過去をいい思い出にするのって難しいね
予告
ストーリー
高校3年生のウヨンは、転校生のスンヒに一目惚れする。ウヨンは、明るい性格だが喧嘩っ早く、いろんなものをメモに取って記録に残したがるロマンチストな一面もある。
スンヒは成績優秀でかわいい女の子。ウヨンはスンヒのために喧嘩もやめ、二人で一緒の時間を過ごすようになっていく。
日に日に親しくなるウヨンはスンヒだが、スンヒは酒乱でDVの父親から身を隠すために転校してきたことがわかり、父に居場所がわかってしまい、町を出てしまう。離れ離れになってしまう二人。
その後ウヨンは、大学のパンフレットにスンヒが映り込んでいるのを発見し、死にものぐるいで勉強して後を追うことを考える。
やっと合格したウヨンだが、スンヒはそのとき彼氏がいた。
好きだったところ
ままならない初恋の現実感
物語を要約してしまえば、諦めが悪くて過去をすぐに手放せない消化不良な男が、初恋をどのように成就させ、そして昇華させていくのかが、見どころになります。(ちょっと言葉が悪いですが、ウヨンの人間性はとてもいいやつです)
タイトルにあるようにスンヒは結婚しますし、ウヨンは式に出席します。つまりウヨンの恋は実らなかったというか、手放してしまった。結果を知った上で見ていくので、恋のプロセスと終わり、好き合ってさえいれば恋愛は上手くいくほど簡単ではない。つまるところこの映画のテーマは運命といったところですかね。人生のままならなさは、こんなものかもしれないなあと、しみじみさせられます。
現実的なスンヒの恋愛観
スンヒに一目惚れしたウヨンが、彼女を追いかけたように見えて、その後の回想で、実はウヨンも同じようにスンヒを思っていたことがわかってきます。
実父から逃げるため転校したスンヒは、その後ウヨンと疎遠になり、ウヨンがスンヒの大学を見つけて追いかけますが、二人はその前に再会していて、酔って失態を晒したウヨンは気まずくなり連絡できなかっただけだし、スンヒは「連絡して」とメモを残しながら、ウヨンは気づかなかった。運命のいたずらですれ違ってしまったんですね。
スンヒは父親の問題があり、経済的にも苦労人なので、精神的に大人で現実的なところがあります。また過去より、現在と未来を大切にしている人でもある。なので今の自分が求めるものに正直でありたいと思っています。
男は夢みがちで女は現実的と言われますが、二人の性格の違いは典型的かもしれない。でも、結果的にウヨンはスンヒの幸せを祈れるまでに成長し、勤務先の学校でも過去の恋バナとして話せるようになった。つらいけど乗り越えられたということなのでしょう。
運命について考えさせられる
縁があった縁がなかったと私たちは日常で頻繁に言葉にし、ときに自分で選び取ったことまで縁を使って曖昧にしたがります。でもこの物語はすごく気持ちがあったけれど、本当に縁がなかった二人の話です。
運命はちょっとしたことでずれてしまうし、過ぎてしまった時間は取り戻せない。そんな運命のどうしようもなさが描かれていました。
残念に感じたところ
タイトルでラストがわかってしまう(ネタバレあり)
二人が結ばれるのか、別れるのかが大切なのではなく、プロセスを大切にしたいからのこのタイトルなのでしょうが、それにしても始まる前からすべてわかってしまうので、想像どおりのラストです。
大人が見てもツボらない?(ネタバレあり)
男女の10年間の物語なので、精神的成長や状況の変化が出てきますが、全体的にちょっと長く感じてしまいました。主演の二人は魅力的で安定感があっただけに残念に感じてしまいました。
失恋の切なさがあり、運命の悪戯に翻弄されながらも、最終的には自分の道を選ぶことになるのはよかったのですが、やはり想定できてしまうこともあるためか、どこか物足りなさも残りました。
ちょっと辛口になのは、韓国映画は優秀だから!
個人的には『建築学概論』の方が好み!!
▼さすがの韓国映画はこちらにもあります!
それではまた。のじれいか でした。