整った容姿と姿の美しさ、質のよい声、独特の存在感を放ち、スクリーンやテレビで活躍を続ける、俳優・オダギリジョー。
ここでは、オダギリジョーの魅力の浸れる、おすすめのドラマ・映画10作品をご紹介します。
- メゾン・ド・ヒミコ(2005・映画)
- ゆれる(2006・映画)
- 東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜(2007・映画)
- 転々(2007・映画)
- FOUJITA(2015・映画)
- エルネスト(2017・映画)
- オーバーフェンス(2016・映画)
- ルームロンダリング(2018・映画)
- 時効警察・シリーズ (2006〜・ドラマ)
- 熱海の捜査官(2010・ドラマ)
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メゾン・ド・ヒミコ(2005・映画)
伝説のオカマバーのママが運営するゲイの老人ホームを舞台に、週末ごとにホームを訪れるママの実の娘と、住民たちとの時間が描かれるファンタジードラマ。
オダギリジョーはママの恋人で美貌の青年、岸本春彦を演じています。柴咲コウ演じるママの娘・沙織との恋愛未満の微妙な関係が味わい深い。老人ホームという舞台設定と若いオダギリジョーとの対比が、人生を思わせる。
▼作品記事はこちらにあります!
131分 監督:犬童一心
ゆれる(2006・映画)
売れっ子の写真家が母の一周忌で帰省して家族と再会する。兄は地元で家業のガソリンスタンド経営し、幼馴染の女はそのスタンドで働いている。3人は地元の渓谷に出かけるのだが、弟が目を離した隙に、渓谷の吊り橋から女が転落してしまう。
兄弟の不平等感を描いたヒューマンドラマ、名作です。オダギリジョーは人気カメラマン、早川猛を演じています。弟に静かに嫉妬する兄を演じるのは香川照之、幼馴染役は真木よう子と豪華なキャスティング。
119分 監督:西川美和
東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜(2007・映画)
リリー・フランキーが亡き母を描いた小説の映画化。
東京で暮らす人気イラストレーターのボクの元に、九州から樹木希林演じる母が訪ねてくる。ボクの現在の生活と、母との過去の回想が交錯する。淡々とした日常の中こそ思い出として潜んでいくもの。やはり母と息子の絆って深いんだなと、しみじみさせられる作品です。
142分 監督:松岡錠司
転々(2007・映画)
100万円の借金の肩代わりに、借金取りと一緒に散歩をするというコメディ。オダギリジョー演じる竹村は親のいない青年で、84万円の借金の返済期限が迫っている。そんなとき三浦友和演じる借金取りの福原が現れ、妻を殺して自首するので、警察署までの散歩を付き合ってくれたら借金をチャラにすると言い出す。そして男たちは最後の散歩に出る。
東京のあらゆる街を転々と移り住んだ二人の男が、肩を並べて歩く風景が微笑ましく、そして少しだけ切ないロードムービーです。
101分 監督:三木聡
FOUJITA(2015・映画)
画家・藤田嗣治の半生を描く伝記作品。1920年代のパリで裸婦像が評価され、一躍時の人になった藤田は、リシュー・バドゥーと出会い結婚。その後日本に帰国した藤田は、戦意高揚画に携わることになる。
美しい映像に藤田そっくりなオダギリジョーが映える。オダギリジョーの新しい可能性を見出した作品でもあります。
126分 監督:小栗康平
エルネスト(2017・映画)
キューバ革命で、チェ・ゲバラと革命戦争に参加した日経2世のフレディ前村の物語。オダギリジョーはフレディ前村を演じています。医師になることを夢見てキューバの大学に留学してキューバ危機に遭遇した前村は、ゲバラに感銘を受けて医師になる夢を捨ててゲバラと行動を共にする。
広島に滞在したチェ・ゲバラが、慰霊碑を見て感じたことなど、作品としてはとても重いのですが、機会があればぜひおすすめしたい映画です。
124分 監督:阪本順治
オーバーフェンス(2016・映画)
一見してやさしそうな男に見えるオダギリジョー演じる白岩は、実は妻から三行半を突きつけられ故郷の函館に戻ってきた男。実家には戻らず失業保険で暮らしながら、職業訓練校に通う日々を送る。
あるとき白岩は誘われて行ったキャバクラで、蒼井優演じる変わり者のホステスと知り合う。
『そこのみにて光輝く(2013)』の原作でも知られる、小説家・佐藤泰志の小説の映画化。函館の風景と主人公の行き詰まった感情が溶け込み、不思議な味わいになるのがいい。
112分 監督:山下敦弘
ルームロンダリング(2018・映画)
ワケありの部屋を浄化するため奮闘する女子の物語。池田エライザ演じる天涯孤独な主人公の八雲御子は、オダギリジョー演じる、叔父の雷土悟郎から部屋と仕事を用意される。だがその部屋はいわゆるワケありの事故物件で、仕事は事故物件を浄化させて引き渡すというものだった。
両親もおらず悲しい過去を持つ八雲御子が、幽霊とふれあっていくうちに心が変化していくところがいい。生死感がコメディタッチで描かれます。
109分 監督:片桐健滋
時効警察・シリーズ (2006〜・ドラマ)
2006年から放送されてきたドラマの『時効警察』シリーズ。金曜の夜といえばこれでした。直近では2019年10月から新シリーズが放送されました。
時効が成立した未解決事件を趣味で捜査するオダギリジョー演じる警察官の霧山と、麻生久美子演じる、交通課の三日月しずかが、何気に難事件を解決してしまう。真相を暴いておきながら「誰にも言いませんよカード」を残して去っていく熱量の低さがいい。
55分 全9話 3シリーズ 監督:三木聡、岩松了、園子温、ほか
熱海の捜査官(2010・ドラマ)
南熱海市のにある全寮制の高校のスクールバスが失踪した。行方不明の女子校生が意識不明の状態で発見されたのを受けて、東京の広域捜査庁から真相究明のため、二名の敏腕捜査官が派遣されてくる。オダギリジョー演じる星崎と、栗山千明が演じる北島は、東京の大きな事件を外されて南熱海にやってきた。早々に解決したいところだが、事件解決は容易ではなさそうで…。
『時効警察』で監督と脚本を担当した三木聡が手がけるミステリードラマ。三木聡らしいユーモアのテイストを覗かせながらも、奥深さがある見応えある作品。すべてがわかったとき、きっとはっとさせられます。
各60分 全8話 監督:三木聡
それではまた。
のじれいか でした。