映画『約束のネバーランド』は、週刊少年ジャンプで連載された人気漫画で、作品のジャンルとしてはダークファンタジー。
<ストーリー>
孤児院、グレース=フィールド(GF)ハウスで育つ子供たちは、大切に育てられ、敷地の外に出ることはないが、里親が見つかればハウスから外の世界へと旅立つ。みんな疑いもなくそう思っていたが、あるときそれが大嘘だとわかる。子供たちは「鬼」が食べるための食肉(食用児)として育てられ状況に応じて出荷される。ハウスは孤児院ではなく牧場だったのだ。エマ、ノーマンたちをはじめ、GFの子供たちは自由を求めて外の世界へと脱出しようとする。
アニメとしても放送されており、本作品はその実写版になります。
ここでは ●アニメ版との違い ●ノーマンを演じた板垣李光人について ●ラストでエマは何を言ったのか ●続編はあるか について書きます。
約束のネバーランド
※本記事の情報は2021年5月時点のものです。 最新の配信状況はサイトにてご確認ください。
作品情報
119分 監督:平川雄一朗
キャスト:エマ(浜辺美波)、レイ(城桧吏)、ノーマン(板垣李光人)、イザベラママ(北川景子)、シスタークローネ(渡辺直美)、ミネルヴァの弟(松坂桃李)、グランマ(三田佳子)
予告
アニメ版との違い
実写版映画で描かれているのは、アニメ版のSeasn1の脱獄編です。「約ネバ」のメインともいえる見せ場なのですが、実写は俳優が演じることもあり、内容や設定が若干違います。
設定
大きく違うのは子供たちの年齢です。アニメ版では6歳から12歳までの間に出荷され、最高年齢でも12歳の誕生日には出荷されるのが決まり。
実写版では出荷される年齢が16歳に引き上げられています。なので最年長のエマ、レイ、ノーマンは15歳。その違いは大きいのですが、最年長のエマ演じる渡部美波、板垣李光人はすごく頑張って思春期の微妙な雰囲気を演じきっていました。
特にノーマン役の板垣李光人は素晴らしかったのですが、それについては後述します。
松坂桃李の役どころ
松坂桃李演じる「謎の男」は、実写映画版のみで登場するキャラクター。ノーマンが誕生日で出荷された後、どうなったかはアニメ版では不明です。
Season2でノーマンはエマたちと再会しますが、それまでノーマンの行方はわかりません。実写映画版ではノーマンの前に「謎の男」として松坂桃李が金髪(!)で登場します。
謎の男が誰かといえば、金髪…そう。ミネルヴァの弟、ピーター・ラトリーです。Season2から登場する人物で、兄のミネルヴァを裏切り者として処刑していたり、食用児が人間の世界に逃げようとするのを拒んだりするキャラ。ノーマンはピーター・ラトリーに里親として引き取られ、新しい研究のため別の農場へ移されるのですが、実写映画版ではすでにそこを明らかにされていました。
世界感
GFハウスや森の雰囲気などは、ほぼ忠実に再現されていました。子供たちはもちろんですが、北川景子が演じたイザベラママや、渡辺直美のシスタークローネはなかなか寄せてきている。
グランマとして登場する三田佳子は出番は多くありませんが、不穏な雰囲気はよく出ていました。
ノーマンを演じた板垣李光人について
ノーマンを演じた板垣李光人は圧倒的に上手い。アニメを実写版にするとき、だいたいにおいて残念なことが多いのですが、板垣李光人はそのままと言っても過言ではない。憂いのあるノーマンという役柄にぴったりでした。
演技力、声、滑舌のよさ、どれをとっても素晴らしい。
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・プロフィール
板垣 李光人(いたがき りひと、2002年1月28日 - )は、日本の俳優である。スターダストプロモーション所属。
- 2歳よりモデル活動を行っていた[2]が、小学5年生のときに第1回スターダストプロモーション芸能1部モデルオーディションに合格したことにより現在の事務所に所属[3][4]。俳優としての活動を開始する。
- 趣味は写真、音楽を聴くこと、アニメを観ること、ゲーム。特技は水泳、イラストを描くこと。描いたイラストは本人のInstagramにアップされることもあり、イラスト本を出版することが夢。
- 「李光人」という名前の由来はドイツ語で「光」を意味するLicht。
- オタクであることを自ら公言している。好きな作品としてアイドルマスター SideMを挙げており、その中でもWの蒼井悠介を推している。
- 自身も出演しているミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』シリーズ内では西武狭山線推しであり、「ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』すべての路は所沢へ通ず」を複数回観劇に行っていた。
- 好きなアーティストは椎名林檎。インタビューで「今、一番会いたい人」に関しても椎名林檎を挙げていた。
Wikipediaより
2021年は(5月現在)『ツナガレラジオ〜僕らの雨降Days〜』『ゾッキ』などに出演。まだ19歳、これからが楽しみです。
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エマは最後に何を言ったのか
物語の最後、GFハウスからの脱出を成功させたハウスの子供たち。エマが樹に登って遠くを見ている。
子供から「エマ何が見える?」と尋ねられたエマは微笑みながら「××」と口パクで答えるのですが、なんと言っているのか話題になっています。
・ノーマン
・未来
・きれい
…なのではと噂されていますが、口パクでは「ノーマン」とは言っていないのがわかります。内容としては「未来」あたりですかね。
ただ口の動きからすると
・今(いま)
と言っているようにも見えます。
追記:この件については、本作品プロデュースに携わる方からのTwitterリプライがありました。
最後にエマが何を言ったのか?
— 伊尾喜 大祐 💿5/19映画『約束のネバーランド』Blu-ray&DVDリリース💿 (@TokyoBiff) May 26, 2021
それはBlu-ray/DVDスペシャル・エディションの特典映像「ビジュアルコメンタリー」で、浜辺美波さん自身が明らかにしています。
映画『約束のネバーランド』実写版の続編はあるか
『約束のネバーランド』はエマたち、GFハウスで食用児として育てられた子供たちが脱出するところがやはり物語の山場。
その後、エマたちは自分たちを食べない鬼、ムジカ、ソンジュたちと出会い、彼らに道案内や鬼の世界のことを聞いたりしながら旅を続けます。出会えると信じていミネルヴァさんが亡くなっていることを知り、鬼の街に出ていくうち偶然ノーマンと再会する。
そんな展開ではあるのですが、どうしても物語が失速してしまう。アニメのSeason2は鬼たちとの関係になり、それなりに見どころはあるのですが、まったく世界観が変わります。なので、実写版ではおそらく続編はないのではと予想します。
なので実写版では敢えてノーマンがピーター・ラトリーの養子になったことを明らかにしたのでは。そんなふうに考えました。
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それではまた。
のじれいか でした。