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【映画】『未来の想い出 Last Chirtmas』平和な日本を行ったり来たり【ネタバレ・感想】

 

 

こんにちは。 のじれいか(@noji_rei)です。 

映画『未来の想い出 ーラストクリスマスー』は、未来の記憶を持ったまま、過去に戻る二人の女の物語。

 

藤子不二雄による原作のタイムリープもの

バブル時代の匂いがしたわ、平和な日本て感じよ



ストーリーをネタバレありでご紹介します!

 

 

 

【映画】『未来の想い出 ーラストクリスマスー』

 

作品情報


監督:森田芳光

1992年 118分 

<キャスト>
・納戸遊子(清水美砂)
・金江銀子(工藤静香)
・倉美タキオ(デビッド伊東)
・杉田行男(宮川一朗太)
・夏木寿也(和泉元彌)

 

ストーリー


1981年、漫画家を目指す納戸遊子は、描き上げた漫画を持ち込む当日、地震が起きて電車が遅延。タイミングを逃してチャンスを失った。

同じ頃、金江銀子は、好きな男性を別の女性に取られてしまい、口説かれた別の男性と結婚。でも相性は最悪で幸せにはなれなかった。

1991年12月25日。
遊子は、銀座和光の前で占い師をしている銀子から声をかけられる。

意気投合した二人は、連絡先を教え合い再会を誓うも、遊子は接待ゴルフの途中で突然死してしまう。

でも遊子は1981年から1991年までの期間をやり直せる力があり、1981年の漫画を出しにいくところにタイムリープで復活。


今度こそはと、ライバルより先に漫画を持ち込むが、やはりライバルに勝つことはできなかった。

自棄になった遊子は、次は既にヒットした他人の作品を自分で描いて持ち込と、今度は大ヒットになり、一躍時の人になる。

すると遊子の自宅に、全部知っていると脅迫状が届き、大金を要求される。遊子が、アタッシュケースに入れた現金を手に指定された場所に向かうと、そこにいたのは銀子。

銀子も一度亡くなったが、タイムリープでやり直し、今は意中の人と結ばれていた。

二人は遊子の金を株と競馬で増やして、過去を知っていることを生かして成功を手に入れる。

だが、遊子は、自分が描いた作品を本来描くはずだった作家を前に、罪悪感を抱くように。

そんな遊子と正反対の性格の銀子は、自分たちの運命を受け入れて強く生きようと励ます。

銀子から元気をもらい、一緒に競馬場を訪れた遊子は、自分たちと同じく未来を知っていると語る夏木寿也という男と出会う。


好きなところ

 

当時の人気者が登場(ネタバレあり)


主演は清水美砂と工藤静香。

最近はあまり見かけなくなった清水美砂ですが、この映画では本当にかわいい。

清水美砂演じる納戸遊子は、売れない漫画家。
やっとの思いで描き上げた漫画はよい出来でしたが、先に持ち込んだ鈴木京香演じる漫画家に先を越されチャンスを逃します。

工藤静香デビッド伊東演じるアパレルデザイナーが好き。だけど彼を狙う別の女性、太田光代(現:爆笑問題の太田光の妻)に先を越されてしまいます。口説かれた宮川一朗太演じる証券会社勤務の男性と結婚するけれど、裕福でも相性は最悪。幸せにはなれず、銀座の4丁目交差点で占い師をやってます。

主演もですが、脇役も豪華です。
この映画が公開されたのは1992年、俳優はみなさん年齢を重ねたわけですが、鈴木京香はあまり変わっていない。いい感じに年齢を重ねてきたんだなという印象です。

デビッド伊東は、工藤静香の演じる金江銀子が恋するお相手ですが、本当にかっこよかったんだなとしみじみです。

遊子を口説いている編集者にうじきつよし。恋人薬に狂言師の和泉元彌が登場してくるのにはびっくり。あと、藤子不二雄石ノ森章太郎赤塚不二夫らの有名漫画家が本人役として登場するところも見どころですね。

舞台は、1981年代から1991年、バブルな雰囲気もプンプンしています。肩パット、原色のミニスカ、銀座の街並の描写もギラついていて気分が上がりました。

 

 

映像が美しい


オープニングに出てきますが、この映画は、東宝創立60周年記念につくられたもののようです。当時、力を入れた作品なのでしょう、登場人物が豪華なのも頷けました。

挿入歌もワムの『ラストクリスマス』で、アゲアゲでミーハーな雰囲気が出ているのですが、そこはやはり森田芳光監督の作品なこともあり、映像は幻想的で美しい。台詞もいいと思いました。

 

 

 

死ぬ運命は変えられない?(ネタバレあり)


タイムリープを繰り返す遊子と銀子は、最初は過去の知識を使って成功します。

たとえば未来を知る遊子は、売れている漫画を先に発表して名声を得ます。でもそれは自分の実力ではないし、本当に自分が認められたわけではありません。

だから今度は自分が本当に描きたい漫画で勝負したいと思い直します。

また、お金と愛を求める銀子は、最初の結婚は失敗しますが、やり直すことで思いを寄せていた彼(デビッド伊東)とパートナーになれた。

ただ二人は、自分が死ぬ運命がわかっているから、結婚、妊娠という未来を受け入れられず、パートナーとの関係はぎくしゃくしてしまいます。

 

未来を変えて幸せを掴む(ネタバレあり)


遊子と銀子はタイプは違うけれど、だからこそ気が合うのか、未来を知る者同士、支え合いながら、それぞれの時間を生きていきます。

やがて遊子は、デビット伊東演じる倉美タキオとのあいだに子供を授かりますが、自分が死ぬ運命なことから、結婚と出産に戸惑いを感じてしまう。


遊子は、恋人の狂言師、夏木寿也が外国から帰国の連絡を受けますが、それが事故機とわかり、彼を搭乗させないように必死に止める。でも彼はその飛行機に乗ってしまう。

狼狽える遊子に、銀子は「これまでと今回は違う、だから彼が帰ってきてくれると信じることで、現実だって変えることができるはず」と伝えます。

最初は信じられなかった遊子でしたが、銀子の言うことを信じて、彼が空港の到着口から出てくるのをイメージする。

すると飛行機は大幅に遅れたものの無事に到着。

遊子と夏木は抱き合い。
また、銀子も倉美と抱き合います。

そして、遊子はゴルフのコースに立っている。

この場所で命を落とした遊子は不安でいっぱい。でも銀子の励ましで、過去の恐怖に打ち勝つことができたのでした。

 

残念だったところ

 

タイムリープがわかりにくい


遊子と銀子だけにどうして不思議な力が備わったのか、また、タイムリープが起こるタイミングも曖昧な印象でした。

あと銀子が亡くなるところは出てきませんでした。遊子のピンチだけ乗り切ったらそれでめでたしめでたしなラストにちょっと疑問です。


▼タイムリープの邦画はこちらにも

 

noji-rei.hatenablog.com

noji-rei.hatenablog.com

 

 

それではまた。のじれいか でした。