キレイなトイレ調査研究所

外出先で使えるキレイで安心トイレの調査をやってるブログ。おすすめ商品や心の保ち方、映画レビューなどを書いてます。

 当サイトにはプロモーションが含まれています

【映画】『メランコリック』銭湯が持つ別の顔?シュールなコメディ【ネタバレ・感想】

 

閉店後の銭湯が殺人現場に!?

銭湯でバイトを始めた東大卒の男が、裏社会に巻き込まれる様子がコメディタッチに描かれます。

有名な俳優は出演していない低予算映画ですが、これが面白かった、おすすめです。

ストーリーについて、よかったと感じたところ、残念に感じたところ、疑問点について書きます。

『メランコリック』をU-NEXTで観る

 

 

メランコリック

 

f:id:noji_rei:20210422194305j:plain

作品情報

2018年、114分


監督:田中征爾
キャスト:鍋岡和彦(皆川暢次)、松本(磯崎義知)、副島百合(吉田芽吹)、東(羽田真)、田中(矢田政伸)、小寺(浜谷康幸)

予告

 

www.youtube.com



物語・高学歴の男子が銭湯でバイト


無職で東大卒、実家暮らしの鍋岡(皆川暢次)は、近所の銭湯でアルバイトを始める。鍋岡は銭湯の店主の東(羽田真)や、先輩の小寺(浜谷康之幸)バイト仲間の松本(磯崎義知)らが自分に隠れて何やらヒソヒソしているのに気づく。

やがて鍋岡は、閉店後の銭湯が「殺人現場」にされていることを知る。

東はやくざの田中(矢田政伸)に脅され、借金をチャラにする代わりに、閉店後の銭湯を殺人の場所として提供させられていた。小寺はプロの殺し屋で、松本も実はその道のプロだった。

真実を知った鍋岡は、殺人後の風呂場の掃除と遺体の始末を手伝うことに。東から多額の金を渡されて調子に乗っていた鍋岡だったが、小寺が死んだことにより追い詰められる。

鍋岡の存在は田中に知られ、鍋岡も殺人にも手を染めるように脅される。高校の同級生で付き合いはじめた恋人の百合(吉田芽吹)を身の危険に晒していることに気づいた鍋岡は百合との別れを決意。そして、このままでは、この生活から脱することができないと気づいた鍋岡と松本は、田中の殺害を計画。

 
鍋岡と松本の二人は、田中を殺したい旨を東に伝える。東もそれを応援するように振る舞っていたのだが……。

好きなところ・キャラと演技力がよい(ちょいとネタバレあり)


主人公の鍋岡は、東大卒だけど定職に就いたことがない。だからなのか抜けていて東大生のイメージとは程遠い。使えないとまでは言いませんがキレ者とは到底言えません。


怪しい雰囲気を感じたら、バイトを辞めるか、怪しいところには近寄らないのが賢い人なのでしょうが、鍋岡は「隠れて何かやってるんですか」みたいに好奇心を丸出しにしてしまう。学歴は高いのに、疎外感というか、自分が除け者にされているメンタルが強いようで、知らなくてもいいこと、むしろ知らない方が絶対にいいことに首を突っ込んでいく。そこが人間的で面白味があります。役者の皆川暢二もいい味だしていました。あと出演している役者がみんなすごく上手い。

店主の東も穏やかで淡々としている。閉店後の自分の店を人殺しの場所に提供している銭湯の主人とは思えない。そのあたりのギャップもいい。「心配しなさんな」東から落ち着いた口調で言われると、大したことはないのかも?という考えが過りますが、やはり一大事ですし、大変に心配です……。

この物語で言いたいことは、ラストの場面、鍋岡のモノローグとして語られます。

人生には何度か、これがずっと続けばいいのにと思う瞬間が訪れる。何もかもが完璧で幸福で。この瞬間のために生きていたんだと思える瞬間が。その瞬間のためだけに人は生きているんだと思う。(とまあ、こんな感じのこと言ってます)

ということは、まずまずのハッピーエンドな展開だと言えそう。

 

残念だったところ・ところどころ消化不良

 

実家暮らしの鍋岡は、両親と暮らしているのですが、なぜ鍋岡が就職していないのか、両親は動じる素振りはないのですが、その辺りが消化不良でした。何か出てくるのかと期待して待っていたのに。(企業で働きたくない、そこに意味を持たない考えであることは、何度か触れられますが)

あと銃撃戦で負傷した松本は、拳銃で撃たれているのに簡単に復活しすぎ。鍋岡の両親も何も聞かなすぎ。鍋岡のお母さん、銃弾の弾を取り出すって凄いけど外科医なの? しかも術後、すぐに松本は起きてきて、うどん食べるの無理ありすぎ。とシュールな話なので真に受けるのも野暮なのでしょうけれど、展開に無理があるところもありました。

『メランコリック』をU-NEXTで観る

疑問点・ロケ地は?


この銭湯はどこにあるのだろう。

銭湯の入り口に「猫実四丁目」って札が出ているんですが、思って調べたら千葉県浦安市ある地名で(ねこざね)というところ。

銭湯の名前は『松の湯』。映画の名前と一緒でした。

実在する銭湯で、古くから地元住民に愛された銭湯でしたが、老朽化で長期休業になったそうです。

 

www.chibanippo.co.jp


銭湯行きたいな。

▼こちらもシュールな物語です 

noji-rei.hatenablog.com

noji-rei.hatenablog.com

noji-rei.hatenablog.com

 

それではまた。
のじれいか でした。