こんにちは。
毎日1本、映画を見るようにしています。
今日は5月に見た映画をさっと振り返ってみようと思います。
なかには再見したものもあります。
2020年5月 映画閲覧リスト作品名
タイトル |
評価 (星) |
監督・キャスト・コメント |
ぼくを探しに |
4.5 |
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砂時計(2008) |
2.0 |
監督:佐藤信介
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ロケットマン(2019) |
5.0 |
監督:デクスター・フレッチャー
キャスト:タロン・エガートン、ジェイミー・ベル、ブライス・ダラス・ハワード、チャード・マッデン
ロック歌手のエルトン・ジョンの半生を描いた作品。 |
ロスト・ボディ(2012) |
4.0 |
監督:オリオル・パウロ
キャスト:ホセ・コロナド、ウーゴ・シルバ、ベレン・ルエダ、アウラ・ガリード
ホラーのようなサスペンス映画。 |
365日のシンプルライフ(2013) |
2.0 |
監督:ベトリ・ルーッカイネン
キャスト:ベトリ・ルーッカイネン
物に溢れていた生活を送る一人暮らし男子の断捨離ドキュメンタリー。(製作国フィンランド) |
坂道のアポロン(2017) |
4.5 |
監督:三木孝浩
キャスト:知念侑季、中川大志、小松菜奈、真野恵里菜、ディーン・フジオカ
小玉ユキのコミックの映画化。 |
止められるか、俺たちを(2018) |
4.5 |
監督:白石和彌
1960年代を舞台に、映画監督、若松孝二の事務所でアシスタントからを務めた女性スタッフを描いている。 |
ミッドナイト・エクスプレス(1978) |
4.0 |
キャスト:ブラッド・デイヴィス、アイリーン・ミラクル、ランディ・クエイド、ジョン・ハート
1970年代、トルコの刑務所に投獄されたアメリカ人旅行者が、不当な刑罰に嫌気がさして脱獄した実話を映画化。(製作国アメリカ) |
グリーンブック(2018) |
3.5 |
キャスト:ヴィゴ。モーテンセン、マハーシャラ・アリ、リンダ・カーデリーニ
1960年代、用心棒の白人男性が、有名黒人ピアニストの運転手としてツアーに同行する話。(製作国アメリカ) |
THE GULTY/ギルティ(2108) |
3.0 |
監督:グスタフ・モーラー
キャスト:ヤコブ・セーダーグレン、イェシカ・ディナウエ、ヨハン・オルセン
警察の緊急指令室でオペレーターをしている男の一夜の物語。(製作国デンマーク) |
砲艦サンパウロ(1966) |
4.5 |
キャスト:スティーブ・マックイーン、リチャード・クレンナ、キャンディス・バーゲン、リチャード・アッテンボロー
第二次世界大戦前の上海に駐留するアメリカ海軍の砲サンパウロに乗船している男の視線から、国と国と微妙な空気や感情の変化を描いた作品。(製作国アメリカ) |
ワンダラーズ(1979) |
4.5 |
キャスト:ケン・ウォール、ジョン・フリードリック、カレン・アレン
1963年のアメリカ、人種が入り乱れるブロンクスを舞台に、あらゆる人種のグループらが対立し、ときに虚力試合物語。(製作国アメリカ) |
ストロボ・エッジ(2015) |
3.0 |
想いを寄せる同級生への片思いやすれ違い、別れを描いた作品。 |
パーフェクト・センス(2011) |
3.0 |
キャスト:ユアン・マクレガー、エヴァ・グリーン、ユエン・ブレムナー
危機的ウイルスが蔓延していくなかで、女癖の悪いシェフが本気の恋をしていく。(製作国アメリカ) |
九月の恋と出会うまで(2019) |
3,0 |
松尾由美の小説の映像化。あるマンションに越してきた女は、小説家を目指す男の「1年後の声」に話しかけられる。 |
ロスト・エモーション(2015) |
4.0 |
人間が情緒を持つことを病気と扱われる時代。恋愛感情を抱いてしまい、葛藤する男女の話。(製作国アメリカ) |
空気人形(2009) |
3.0 |
原作、業田良家の原作を実写化。空気人形が心を持ってしまい、持ち主から離れて恋をしていく話。 |
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019) |
4.0 |
キャスト:レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー
1970年代のアメリカハリウッドで、凋落が見えてきた俳優とそのスタントマンの切なさと、隣家に暮らすロマンポランスキー監督の妻、シャロンテートの日々が交錯する。(製作国アメリカ) |
ナイト・クローラー(2014) |
4.5 |
学歴はないが狡猾な男が、パパラッチの衝撃映像を撮影して仕事にしていく話。(製作国アメリカ) |
her/世界でひとつの彼女(2013) |
3.5 |
離婚調停中で現実の恋愛をする気になれずにいる男が、OSと話をするうちコンピュータに恋する話。(製作国アメリカ) |
赤いアモーレ(2004) |
3.0 |
外科医の男の元に、事故に遭った自分の娘が運ばれてくる。娘を見守りながら、男は過去の恋愛を思い出す。 |
ザ・ドア 交差する世界(2009) |
4.0 |
キャスト:マッツ・ミケルセン、ジェシカ・シュヴァルツ、ヴァレリア・アイゼンバルト
自分の不倫中に、事故で娘を亡くしてしまった画家の男が、あるドアを潜ると娘が生きている世界にたどり着いた。(製作国ドイツ) |
地下鉄(メトロ)に乗って(2006) |
3.0 |
父親と絶縁している男が丸ノ内線を降りると、そこは昭和で自分が少年の頃の時代だった。 |
運命のボタン(2009) |
2.5 |
決して裕福とはいえない家庭に、ボタンのついた箱が届いた。ボタンを押すと100万ドルが手に入るが代わりに誰かが不幸になると聞かされる。(製作国アメリカ) |
言の葉の庭(2013) |
4.0 |
雨の日の公園の東屋で出会った男子高校生と、謎の若い女性の淡い恋。 |
メアリーの総て(2017) |
3.0 |
キャスト:エル・ファニング、ダグラス・ブース、スティーブン・ディレイン、ジョアンヌ・フロガット、ベン・ハーディ
『フランケンシュタイン』の原作者、メアリー・シェリーの波乱万丈な人生を描いた話。(イギリス・ルクセンブルク、アメリカ合作映画) |
マッド・ダディ(2017) |
4.0 |
キャスト:ニコラス・ケイジ、セルマ・ブレア、アン・ウィンターズ、サガリー・アーサー
四人家族の日常。子供は生意気で、自分の人生はこれでよかったのかと思い悩むようになっていたとき、街の大人たちが子供に刃を向けるようになる。(製作国アメリカ) |
東南角部屋二階の女(2008) |
2.0 |
祖父の所有する古いアパートで暮らす男と、行き場がなくて部屋を借りる後輩と元見合い相手の女が交錯する物語。 |
ソウル・キッチン(2009) |
3.5 |
ビミョーなレストラン「ソウルキッチン」の経営者の男は、恋人は遠距離になり、腰を痛めるなど散々だが、シェフが変わると一旦繁盛するのだが。 |
マグノリア(1999) |
4.0 |
LAを舞台にした群像劇。 |
イン・ユア・アイズ 近くて遠い恋人たち(2014) |
4.0 |
監督:ブリン・ヒル
キャスト:ゾーイ・カザン、マイケル・スタール=デヴィッド
離れた場所に暮らしている面識もない男女が意識の中繋がっていた話。(製作国アメリカ) |
31本でした。
家で過ごす時間が長くなったので、もっと見ているかと思いましたが、案外そうでもありませんでした。
でも今月は感動作にたくさん出会えた気がします。
自己評価4.5以上(赤字)の5作品を少しだけご紹介したいと思います。
独断セレクト・5月に見た感動映画5選
1 『ロケットマン』
幼いエルトンがピアノの才能を開花させ、1970年代初頭、歌手エルトン・ジョンとしてスターダムにのし上がるまでと、成功の先で味わう孤独を描いています。
両親は離婚、家族には恵まれていませんが、ゲイでもあるエルトンは両親に繊細な感情を受け止めてほしいと望みます。
でも互いに再婚している両親は、彼を受け止めるどころか、ピアノが弾けて特殊な才能があることを奇異に感じ、遠ざけようとするのです。
母親は成功したエルトンの名誉と金だけが興味の対象。
父親に至っては再婚後の家庭と子供だけが大切で、エルトンには他人行儀です。
愛を求めるエルトンですが、彼が望む愛を手に入れられず、もがき苦しみます。
ライブのスケジュールを詰め込まれ、疲れ切っている体に鞭を打つかのように、依存することすべてのことに身を起き、逃げ道をつくるエルトン。
そして夢かうつつかわからぬような状態でステージに上ります。
エルトン・ジョンといえば、奇抜な衣装、性的マイノリティなどの発言など、確かに変わった人というイメージでしたが、その裏で実はこれほどの苦しみの中にいたことがよくわかる映画です。
音楽も楽しめ、名曲がミュージカル形式で次々に流れてきます。
この映画の監督デクスター・フレッチャーは『ボヘミアン・ラプソディー』では製作総指揮をとった人物。
『ボヘミアン・ラプソディー』はすばらしい映画だと思いますし、繰り返し見ている映画の一本ですが、作品の出来としては『ロケット・マン』の方が優れていると思いました。
映画そのものというより、フレディ・マーキュリーとエルトン・ジョンでは、エルトンの孤独や葛藤の方がおそらく深いものだっただろうと推測ができるからです。
『ボヘミアン・ラプソディー』の話のついでに。
どちらの作品にも登場するのが、マネージャーのジョン・リード氏。
『ボヘミ』ではフレディからクビにされていましたが、(実際はちょっと違う)、『ロケットマン』では孤独なエルトンを利用してつけ込む、最低男キャラ満載でした。
ジョン・リードを演じた俳優は『ボヘミ』ではエイダン・ギレン。
『ロケットマン』ではリチャード・マッデンが演じています。
どちらも『ゲーム・オブ・スローンズ』で活躍している俳優です。
個人的にはエイダン・ギレンが演じるジョン・リードが好みだなあ。
あのクセのある怪しい雰囲気、好きなんですよね。
主人公のエルトン・ジョンを演じているタロン・エガートンは『キングスマン』でのキメキメのスーツ姿が印象的でしたが、打って変わって『ロケットマン』では、ギラッギラの衣装に身を包んで熱演しています。
2 『止められるか、俺たちを』
1960年代後半、映画監督の若松孝二の事務所にアシスタントとして入った、吉積いずみという実在する人物が主人公。
時代と映画の関係、何かを成し遂げたい人間がぶつかる壁と葛藤する様を描いた作品です。
何かを表現したくて若松孝二という、破天荒な監督の弟子になったいずみ。
けれど、仕事に接していくうち、実は自分が何がしたいのかわからなくなってしまう。
日常に意欲がそがれ、また周囲の力に圧倒される、そういう変化はよく理解できます。
昭和な空気もリアルに表現されていると思いました。
この作品、あまり一般ウケしないみたいで、某映画サイトなどだと口コミ評価はよくないです。
淡々としているところもあるので、好き嫌いの別れる作品なのかもしれません。
私はタイトルから、すごく過激なものを想像していたのですが、変な過激さをウリにしているような映画ではありません。
若松孝二監督といえば、『キャタピラー』の監督としても 有名です。
本作『止められるか、俺たちを』では、寺島しのぶがバーのママ役で出演していたり、三島由紀夫のドキュメンタリー『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』で起用している井浦新、満島真之介が出演していたりと、キャストが豪華なのも見所です。
3 『ワンダラーズ』
『ライトスタッフ』『存在の耐えられない軽さ』のフィリップ・カウスマン監督の青春グラフィティー。
1963年のアメリカ、NYのブロンクスで暮らす高校生たち。
ワンダラーズのメンバーはイタリア系白人だが、黒人グループ、中国系アジア人グループなどの同じ人種で集まり、諍いを繰り返している。
恋や家族関係、将来についてなど忙しい毎日。
そんなときに暴力集団ダッキーボーイズが現れる、というお話しです。
小さな悪さを繰り返す彼らも、高校を卒業すれば立派な大人、それぞれの道を進むのです。めちゃくちゃなところもあるのに、何か一つ大切なものがしっかりある映画という印象でした。
出会いがあれば必ず別れがあり、道は分かつのは悲しいことだけれど、それが生きることであることを教えてくれています。
またドラマの設定がしっかりしていて、「ケネディ暗殺」「ボブ・ディラン」といった当時の社会情勢を上手に取り込んでおり、時代の足跡を残そうとしている部分を感じました。(小説の映画化だったと知って納得。)
ケン・ウォールは魅力的な俳優ですが、1990年代半ば以降は作品に出演していませんね。
4 『砲艦サンパウロ』
これは圧巻でした。
第二次世界大戦直前、アメリカ海軍の砲艦サンパブロに乗って、中国にやってきたアメリカ水兵たちの話です。
主人公のジェイク(スティーブ・マックイーン)は機関士として砲艦サンバブロに乗り込んだだけのエンジンヲタの機関士。
アメリカは中国に対して権威を示すために砲艦サンパブロに置いていました。
しかし、社会情勢の流れに抗えず、サンパブロは孤立します。
しかも実は砲艦が中国に支配されているなど複雑な状況。
ジェイクは周囲に煙たがられながらも、親しい同僚との友情、微妙な状況に置かれながらも中国人との友情も育みます。
けれど彼らの死に直面、ジェイクは苦しみ絶望します。
恋もしたかったけれど、相手の女性(キャンディス・バーゲン)は伝道師としての役割があるからと別れを選びました。
結果、ジェイクたちサンパブロの乗組員は最悪の事態を迎えることになってしまうのです。
戦争はすべての価値観を変えてしまう。
戦いによる人の死の報われなさを描いている作品です。
スティーブ・マックイーンがかっこよさも一見の価値ありです。
でもラストが切なすぎるので、もう観たくないかもという矛盾もある映画でした。
5 坂道のアポロン
これ、泣けました。
原作は漫画で、原作ファンの方からは今一つ評判はよくないみたいです。
つまり原作がどれだけいいんだってことで期待膨らみます。
1966年の長崎が舞台。
秀才で真面目な主人公の西見薫は、不良にからまれていたところを同級生の川渕千太郎に救われるが、千太郎は滅多に学校には来ない。
学校に居場所がない薫だったが、クラス委員の迎律子に話しかけられ親しく言葉を交わすように。
律子の家はレコード屋でスタジオを持っており、やがてドラムを叩く千太郎と薫、それに大学生の桂木たちでセッションを楽しむようになり、薫と千太郎は友情を深める。
時代背景、長崎という場所設定、友情の育みかたもすごくよかった。
奇を衒ったストーリーではないのに沁みます。
キャラクターがしっかりしていると物語が動いてくれるんだなと実感しました。
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さーて、6月は何を観ようかな。
最後までお付き合い、ありがとうございました。
のじれいか でした。