映画『マネキン』（MANNEQUIN）は、1980年代のフィラデルフィアが舞台。
百貨店勤務の男とマネキンとの恋を描いたファンタジーです。
自分が作った美しいマネキンが、ある日、人間になったら？そんなロマンチックな名作。
作品の概要、好きなところを、ネタバレありでご紹介します。
マネキン
作品情報
マネキンは古代エジプトからやってきた！
彫刻家志望のジョナサン・スイッチャー（アンドリュー・マッカーシー）は、こだわりの強くて勤務先のマネキン工場をクビに。 その後もあらゆる仕事に就くけれどどれもクビ。彼女ともギクシャクしている。
そんなとき、百貨店のディスプレイに自分が作ったマネキンを見つけるジョナサン。マネキンに会いに百貨店を訪れたジョナサンは、百貨店のプリンス・ティムキン社長（エステル・ゲティ）のピンチを助け、その流れでジョナサンはプリンス百貨店の従業員になる。
プリンス百貨店は老舗だが経営は思わしくない。ライバル百貨店への売却話も出ていたり。
ジョナサンが閉店後マネキンに会いに行くと、マネキンが突如、人になって動き出す。彼女の名前はエミー（キム・キャットラル）。エミーは紀元前のエジプトにいたけれど結婚が嫌でタイムトリップ、現代に逃げてきたと語る。
ジョナサンとエミーが閉店後のプリンス百貨店で遊んでいると、それが翌日ディスプレイに。プリンス百貨店の斬新なディスプレイは話題を呼んで、評判になっていく。
愛が深まるとディスプレイも評判を呼び
最初は「幻想？」とエミーの存在が信じられないジョナサンですが、だんだんエミーとの時間に溺れていくように。それに伴いプリンス百貨店のディスプレイの人気はうなぎ登りに上昇する。
だがプリンス百貨店の部長のリチャーズ（ジェームズ・スペイダー）は、実はイラストラ百貨店のスパイ。ジョナサンをクビにして買収話を進めようとするが、社長や役員たちはそれを拒否。６週間の猶予を設けて、ディスプレイの人気で経営立て直しを期待する。
ディスプレイで経営再建というのも呑気でいい時代ではあります。でも影響力の度合いは別にして、ディスプレイが店舗の顔であることは確かでしょうね。
在庫管理だったジョナサンはプリンス百貨店で一躍重要なポジションに就きますが、人が見ているときはエミーはただのマネキン。なので周囲はジョナサンを少しおかしな芸術家と捉えています。
狙われるエミー
ディスプレイがきっかけで経営を持ち直すプリンス百貨店。でもそうなると黙っていないのがライバル百貨店。
プリンス百貨店を買収をねらうイラストラ百貨店は、ジョナサンを引き抜こうとするが、ジョナサンにその気はない。
ジョナサンを行動を怪しいと感じたリチャーズは、警備員のフィリックス（G・W・ゲイリー）にジョナサンをマークさせるが失敗。リチャーズとフィリックスはプリンス百貨店を追われます。
そんなある日、目覚めると隣にいたはずのエミーがいない。エミーがさらわれたと気づいたジョナサンは、エミーを救出するためイラストラ百貨店に乗り込みます。
ここがいい！ 平和な時代に和んでしまう・ネタバレあり
思い込みが強くて夢みがちで社会に上手く馴染めない男が、一生懸命作ったマネキンに命を宿した！ というお話です。
ウインドウ・ディスプレイがデパートを救う、そんな平和な時代背景がなんといってもよかったですね。古代エジプトは必要だったのか、そこはちょっと疑問かも……。
ラストシーンのジョナサンとエミーの結婚式の場面は本当に幸せそう。見ていて幸せな気持ちにさせられます。鳥肌が立つほど感動したのですが、こんなに幸せそうなのに、これは現実じゃないんだなと思うと一抹の寂しさも……。つまりそのくらい素敵なお話だよということです！
流れる曲はスターシップ『愛は止まらない』（Nothing's Gonna Stp Us Now）。
映画の本編は見たことがなくても、この曲はなぜか知っている人が多いのではないでしょうか。本当に名曲ですね。
ちなみに物語の舞台で、二人が結婚式を挙げることになるプリンス百貨店のロケ地は、かつて『ワナメーカーズ』だったところ。現在はメイシーズとして経営しています。
行った気分に浸りたくてMAP貼ってみました。
さいごに
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それではまた。
のじれいか でした。
