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【映画】『恋と嘘』北村匠海・佐藤寛太に揺れる森川葵【ネタバレあり感想】

映画『恋と嘘』は、ムサヲ原作のコミックスの実写版で、政府が結婚相手を選出する、近未来の日本が舞台。

ヒロイン役の森川葵に、北村匠海と佐藤寛太がクロスしてモテモテでウラヤマです。

SF的な展開を期待したところ、ヒューマンに落ち着く流れでした。
『恋と嘘』の好きな点と疑問点をネタバレありで書いていきます。

 

 

 

恋と嘘

 

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作品情報

製作年度

2017年

上映時間

106分

監督

古澤健

キャスト

森川葵(仁坂葵)

司馬優翔(北村匠海)

高千穂蒼佑(佐藤寛太)

 

厚生労働省・田所(眞島秀和)


クレープ屋(温水洋一)

 

仁坂遥一(遠藤章造)

仁坂真理恵(三浦理恵子)

 

高千穂匠杜(木下ほうか)
高千穂香澄(中島ひろ子)

四谷大輔(徳井義実)

 

予告

 

www.youtube.com

 

政府通知で結婚相手が決定づけられる?

 

政府の少子化対策で、16歳の誕生日に遺伝子に則った結婚相手が通知される。そして通知にどおりに決められた相手と結婚するのが常識というのがストーリーの概要です。

もうすぐ16歳の誕生日を迎える仁坂葵(森川葵)は、幼なじみの司馬優翔(北村匠海)と仲良しで、一見付き合っているかのようにラブラブに見えるけれど、友だち関係。

司馬は葵に告白。でも葵は政府通知の相手と結婚するのが運命で、その方が間違いないと司馬との関係はあくまで幼なじみを貫こうと考えている。

やがて16歳を迎えた葵にパートナーが通知された。相手は高千穂蒼佑(佐藤寛太)。大病院のひとり息子の蒼佑は自身も医師を目指す好条件男子。だが蒼佑は決まった相手と結婚するのに愛情は必要ないと、葵との関係を築こうとしない。

最初は素っ気ない蒼佑だが、葵と会い続けるうち蒼佑の心は葵へ傾く。一方で司馬は、葵への気持ちを諦めようと思う。

蒼佑は葵にプロポーズしてめでたく結婚が決まる。だが結婚式の当日、式に現れない司馬が実は重い病にかかっていて治療のため海外に向かうことを蒼佑が葵に伝える。

 

 

 

以前から司馬の病気に気づいていた蒼佑は、不仲な父親に頼み込んで病院を継ぐことを条件に専門医の紹介状を書いてもらっていた。

結婚式当日、ウエディングドレスに身を包んだ葵だが、司馬の気持ちに気づき空港へ。(一旦着たウエディングドレスから着替えるという展開……)
空港のロビーで抱き合う司馬と葵……。

少子化対策として結婚相手のパートナーが通知される発想は面白い。もしかすると現実にも先々、起こってもおかしくないようにも思えました。

ただ最初はSFだと思っていたところ、気づけば普通のラブストーリーに。
そのあたりを次に書きます。

 

普通のラブストーリーになってしまった

 

政府の通知で「結婚相手が決められる」設定は面白いのですが、「結婚を決められている」ようで実は「結婚はしなくてもよい」ことがだんだんわかってきます。

政府公認の通知に従った方が幸せになれると女子たちは信じている。

つまり「政府公認の相手と結婚をしなければならない」のではなく、逆にいえば「結婚をしなくてもよい」決定権は本人にあるという自由度の高いものでした。

 

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げんに葵の叔父の大輔(徳井義実)は通知の相手とは結婚せず、いまだに独身。なので無料結婚相談所サービスが一回ついてますに近い感覚かも。

 

ただいちおう通知相手と付き合ってしまうと、他の人との交際はNGで、厚生労働省府の役人(眞島秀和)が学校でランチ中の葵と司馬の前に現れるのが、微妙に抑制的でした。でも映画の予告やフライヤーにあるように恋愛禁止では全然ありません。


この映画で感じた不自然感

1 16歳同士で通知されるということは、パートナーは同じ歳ばかり?
2 高校生で結婚したら生活はどうなるのか?
3 病気で除外された司馬のように、全員がマッチングされるわけではない
4 司馬くんの病気はいつわかったのか不明(最初からならば葵に告白するだろうかという疑問が)

5 蒼佑は父に司馬の病気の紹介状を書いてもらう条件に、病院を継ぐ話になったのに最後は診療所経営になっていること
6 近未来を意識しているのに、京都までは新幹線でアナログすぎ



16歳で結婚相手の通知後は普通に高校生同士が結婚していますが、あまりに生活感がなさすぎてお花畑すぎ。

原作読んでいないし、アニメも見ていませんが、この映画を見る限りSFというよりはファンタジー映画という印象です。

 

恋愛ファンタジーとしても中途半端感がある

 

北村匠海と佐藤寛太がフルフルに登場するので、ヴィジュアル的にはとても楽しめます。森川葵を含めて演技はとても頑張っていました。

北村匠海は、天然な女子高生の葵をやさしく包む、ほっこりイケメン男子を一生懸命演じていました。安定のかっこよさです。

ストーリー的には、蒼佑もいい人だけど、司馬くんは葵の細かいところを知り尽くして誰が見たって好きだとわかる。

司馬くんは葵に告白し、その後、司馬くんは病気で政府通知が来なかったことを葵に隠していましたが、そのことも葵は深く考えていない。

 

 

 

結局、葵は自分のことしか考えていない。そんなふうに思えてしまった。
しかも結婚式を中止にして葵は司馬くんを追いかけますが、その後司馬くんは亡くなってしまい、葵は蒼佑と再会。そして……。

なんだなんだ、やっぱり政府通知のパートナーと結婚? みたいな微妙なラストには複雑な気持ちになりました。

 

さいごに・発想はよくわかる

 

この世界観はわかる気がするし、アイデアはいいなと思いました。

人生を生きるしんどさは、人間だけが抱えるつらさです。

生きるための選択をしんどく感じることもある。
決めてもらう方が楽だから、誰かに人生を委ねたくなることもあるけれど、決められた道を歩めば幸せになれるというのは幻想でしかないし、予定どおりにいかないのが人生。

そんなことが言いたい話でしょうか。

ファンタジーであり、夢物語。大人が見るのはつらいかもですが、10代で結婚できる夢物語としては悪くないのかも。 

 

「結婚は闇」
そう語った知り合いの離婚経験者がいます。
結婚が闇か楽園かまたは別の世界かは、自分で経験してみなければわからない。

結婚だけじゃない、どんなことも自分で決めて味わうことで人生は動き出すのかも。

 

▼こちらも北村匠海が主演のファンタジー映画 

noji-rei.hatenablog.com

 

それではまた。
のじれいか でした。