映画『L♡DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』
原作はこちら！
原作実写映画ですが、こちらは原作をもとに描いたストーリー。
上白石萌音＆杉野遥亮 vs 横浜流星の恋愛バトルつきラブコメです。これはラブコメ全敗に言えることですが、キャストが好みかどうかで評価が変わってくるはず。
ストーリーと感想をネタバレありでご紹介します。
L♡DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。
予告
作品情報
2019年 107分
監督：川村泰祐
原作：渡辺あゆ
キャスト
西森 葵（上白石萌音）
久我山柊聖（杉野遥亮）
玲苑（横浜流星）
久我山草樹（町田啓太）
渋谷萌（高月彩良）
佐藤亮介（堀家一希）
隠れて付き合う同棲カップルにいとこが乱入
舞台は横浜の青葉高校。
ヒロインの西森 葵（上白石萌音）は極めて普通の高３女子。
葵は、学校のヒーロー的存在、久我山柊聖（杉野遥亮）と隠れて付き合っている。
以前から同じアパートに住んでいた葵と柊聖。葵の親友が柊聖を好きになったことで二人は接触。その後葵が柊聖の部屋を水浸しにしてしまい、仕方なく同居をするうち、ぐんぐん惹かれ合い、カップルになっていた。
学校では葵の友人以外は二人の関係を知らず、誰も二人のことに気づいていない。そのくらい二人の関係はノーマーク。
そんなある日、柊聖のいとこの玲苑（横浜流星）が、アメリカから転校してくる。
柊聖と玲苑は親友のような関係。玲苑は、柊聖の父が経営する会社の跡取りとしてアメリカに連れ戻すため、日本を訪れたのだった。
玲苑はアメリカに戻るように柊聖を諭すが、柊聖は日本に残ると言い切る。やがて柊聖と葵の関係を知った玲苑は、葵は柊聖にふさわしくないとダメ出しをした挙句「葵のよさがわかるまで」と、なんと2人で住んでいる部屋に、3人で同居生活を始めることに。
同棲だけど初々しいのが◯
柊聖と葵は同棲カップとはいえ、葵の父親の教えでもある、高校を卒業するまでは清い交際をすることとを、律儀に守り続けている。そんな初々しい関係です。
家庭的な葵は、毎日いそいそと食事の準備をしたりして、なかなか初々しい雰囲気がた漂っています。
柊聖は、スポーツ万能、成績優秀でイケメン、ちょっとぶっきらぼうな柊聖が、家庭的でやさしい葵に心惹かれていった様子がよく描かれていました。
一方で、玲苑は、いとこの柊聖が自分より優秀なことは素直に認めていて、だからこそ、彼女が葵ということに納得がいかない。だけど葵と接するうち、柊聖が最初話していたように、葵の人間性に惹かれるようになります。
最初は否定していた葵の魅力に気付かされ、三角関係になってしまうのはタイトルどおりの展開。
意見が別れるところでしょうが、個人的には上白石萌音の普通すぎるヒロイン像は、リアルな恋愛事情を覗き見ているようで、なかなかよかったです。
バリバリメイクの女優が無理して地味系女子を演じられても、取ってつけた感がすごくついていけなくなりますが、スルメのような上白石萌音の魅力に杉野遥亮と横浜流星の両者がヤラれていくのは、なかなか見応えがありました。
イケメン二人に愛されるヒロイン（ネタバレあり）
柊聖は高校生にしてはなかなかできた人間。アメリカで企業経営をする裕福な実家には頼らず、アルバイトに精を出す地に足がついたキャラ。だけどそれ故、葵のことを一生をかけて守るためには、金や名誉といった危ういものではなく、もっと必要なものがあるのではと悩んでいる。
悩んだ末、柊聖は、玲苑には断ったアメリカの大学への進学を検討するように。そのことを葵は知りません。
唯一、柊聖が相談したのは、兄でカメラマンの久我山草樹（町田啓太）だけ。
また最初葵をけなしていた柊聖がだんだん葵に惹かれているのも敏感に察知、嫉妬するように。
また、葵と柊聖の仲がクラスメイトにバレそうになり、玲苑がとっさに「おれの女」発言をして、ついでにお姫様抱っこという、女子受け最高のパフォーマンスをやってのけます。
学校は騒然となり、玲苑もモテモテ転校生なので、やはり「なんで葵が？？」と女子たちの邪悪な視線に晒されてしまう。
ここまでくれば、別に不倫をしているわけでもないので、柊聖と葵が付き合っていることをカミングアウトしてもよさげですが、今更言い出せない雰囲気なのか、仕方なく学校では葵と玲苑が付き合っていることになります。
葵は戸惑い、柊聖は困惑。玲苑は密かに葵と接近できたことが嬉しい。
だけど葵の気持ちは柊聖にあることを玲苑はもちろん気づいているので内心は複雑そう。
恋愛で男の友情は壊れないもの・ネタバレあり
女同士の友情は恋愛が絡むとあっけなく終焉しますが、男はそうじゃない。
ぶつかり合う柊聖と玲苑ですが、そこはすぐに和解。玲苑は自分と付き合っていたのは嘘、本当は葵と柊聖が恋人同士だったと公言したことで、周囲の謎は解けるというハッピーエンドでした。
しかし、このドラマはあらゆる意味でイマ感が皆無。恋愛って普遍的な感情なのね、と今更のように感じたり。どんな年代の人でも無理なく楽しめる映画だと思いました！
さいごに
『L♡DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』についてご紹介しました。
こちらはシリーズの２作品めで、最初の作品は山﨑賢人・剛力彩芽が共演しています。
杉山遥亮ファンだったら絶対に見た方がいいです。横浜流星もいいですねー。
あとは、上白石萌音の普通っぽさをどう捉えるかが、この映画のポイント。しかしストーリーのなかでも横浜流星演じる俺様くんから散々「こんな女」くらいに言われなきゃいけないのもなんだかなぁと思えてしまいました。（横浜流星が悪いわけではないですよ、念のため）
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※本記事の情報は2021年3月時点のものです。
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それではまた。
のじれいか でした。
