こんにちは。 のじれいか(@noji_rei)です。
映画『皮ジャン反抗族』
すごいタイトルで、何事?って感じですが、こちらは1978年に公開された舘ひろし主演の映画。
反抗族というから不良の話なのかと思えば、意外にも好青年だけど不器用な男の話。
革(ここではなぜか皮)ジャン姿で、ハーレーにまたがる舘ひろしが、真面目に頑張っているのに色々大変になってしまう切ないお話です。
舘ひろしといえば、渋い大人の男として人気の名俳優ですが、この頃の舘ひろしは別の輝きがある。唯一無二の存在感がありました。
面白かったポイントをネタバレありでご紹介します!
皮ジャン反抗族(1978)
画像引用:amazonより
※本記事の情報は2021年7月時点のものです。 最新の配信状況はサイトにてご確認ください。
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作品情報
82分
監督:長谷部安春
出演:舘ひろし、夏樹陽子、森下愛子、加藤大樹、片桐竜次、秋山敏和、白川和子
予告
ストーリー
自動車整備士の新治(舘ひろし)は、週末になると愛車のハーレーダビッドソンに跨り、ディスコカンタベリーハウスに向かう。
ある晩ディスコで、剃刀を手にしたスケバングループが男を斬りつけて騒動に。それを止めに入った新治は、取り巻きと一緒に店にいたメグ(夏樹陽子)と知り合う。
新治はメグの取り巻きの、正一(加藤大樹)からチキンレースを挑まれ、正一を負かし、メグと結ばれる。
メグは新治に本気になるが、メグは実は妾の身。
それに新治は、スーパーの店員、マヨ(森下愛子)のことが以前から気になっていて、店を訪れては白い薔薇を一輪渡していた。
そのマヨと偶然街で再会した新治は、マヨが妊娠していることを知る。
悪っぽい舘ひろしは好青年
新治が働く整備工場は、社長が亡くなり妻(白川和子)がいますが、彼女は経営のことはわからない。
そんな社長の妻に、整備工場の主任の神崎(古川哲唱)が関係を迫り、実権を握ろうとしている。
そんなことは新治にとってどうでもいいことなのですが、母と主任の関係に気づいている高校生の息子・修(秋山敏和)は傷ついている。修を気遣う新治は、自分のハーレーに修を乗せて、乗り方を教えます。
新治はお喋りではないけれど、包容力があるというか、大きく包んでくれる男。
最近はジェンダレスが進んでいますが、こういう男がいてくれてもいい気がする。女が惚れるのわかるなあ。
舘ひろしはやさしいけど悪いひと♡
メグは新治にぞっこんになります。
「私の全部をあげる〜」
「愛してる〜」
と迫るのですが、新治はメグに対してそこまでの愛はないみたい。
新治が一目惚れして花を贈り続けたのは、森下陽子演じるマヨ。そんなこともあって、自分のことを深く知りたがるマヨを遠ざけてしまいます。
手に入れようとすると、するりと逃げる。憎い男です。
マヨは元カレとの子供を妊娠。しかも元カレは妊娠がわかって逃げるような最低な男と聞かされる。
新治の説得もあり、手術を受けることを決めたマヨは、付き添いを新治に頼む。好きな女とはいえ、名前も知らないマヨの手術の同意書にサインをするなど、仕方ないとはいいながら面倒見のよさを発揮します。
時折、ぐっとくる言い回しがあって痺れます。
舘ひろし、かっこいいな。今、この役ができる俳優はいないんじゃないかって気がします。
よかれと思ってしたことが裏目に(ネタバレあり)
ディスコでスケバンのカミソリ騒動を助けた新治は、スケバンたちから目をつけられ、彼女たちと行動を共にする悪連中のボス(内田裕也)たちからも狙われる。
また新治とマヨは、スーパー以外の場所で初めて会ったくらいの関係なのに、たまたま二人で店にいたところをディスコのDJに目撃され、DJがそのことをメグの前で話してしまうので、メグは怒り心頭。可愛さ余って憎さ百倍になります。
整備工場の息子・修も空き地でバイクの乗り方を教えたのは、100パーセント新治の好意から。自分も過去に色々あったので、気持ちの拠り所になればという思いからでした。
でもそのことを整備工場の社長の妻から、高校受験があるのでとやんわり断られたまではよかったのですが、新治の作業服のツナギの綻びを社長の妻が縫っていたとき、修が帰宅して今度は、新治と母の関係を疑ったらしく、新治のハーレーで家を飛び出してしまう。しかもそこで修は崖から落下、炎上。取り返しのつかないことになります。
一方、スケバンの一人が新治に興味をもちつけまわしている。それが仲間にバレて、〆られそうになった女は、新治とマヨが産婦人科に入ったことを告げ口。その場に居合わせたボスの仲間にはマヨの兄がいました。
日頃、金にだらしなくマヨをアテにしていた兄ですが、それは許せないと怒りに震えて新治を狙います。
昭和まみれが潔い・景色を楽しんで!
基本レトロ感満載なのですが、新治がハーレーで街を走る場面で、表参道が登場する場面など、コープオリンピアだとかそのままの場所もあったりして、見比べると楽しかったですね。
表参道の交差点、現在「東急プラザ」がる場所はバッティングセンターがあったんですね(驚)。その近くでスーパーの店員で、薔薇の花を渡し続けたマヨがうずくまっているのを見て、声をかけるのところなのでよく見えるのですが「えっ、バッティングセンターがある!」と軽く驚きました。
映画は時代が綴じ込められているので、当時の風景や匂いを堪能できます。
見る機会があったらチェックしてみてはいかがでしょうか。
▼舘ひろしと吉沢亮が共演している映画はこちらです!
それではまた。 のじれいか でした。